消 防 局 長 遠 藤 敏 晴
教育委員会委員 西 村 真 理
教育委員会教育長 北 原 敬 文
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――――――――――――――――
〇
事務局出席職員
事 務 局 長 早 瀬 龍 宏
事務局次長 本 間 章 弘
政策調査課長 熊 木 隆 春
議 事 課 長 出 井 浩 義
議 事 係 長 田 口 繁 治
委員会担当係長 木 村 卓 哉
委員会担当係長 冨 永 智
書 記 太 田 知 孝
書 記 早 坂 友 秀
――
――――――――――――――――
〔午後1時2分開議〕
○議長(
三上洋右) ただいまから、本日の会議を開きます。
出席議員数は、67人です。
――
――――――――――――――――
○議長(
三上洋右) 本日の
会議録署名議員として阿部
ひであき議員、
中村たけし議員を指名します。
――
――――――――――――――――
○議長(
三上洋右) ここで、
事務局長に諸般の報告をさせます。
◎
事務局長(
早瀬龍宏) 報告いたします。
本日の
議事日程、
議案審査結果
報告書は、お手元に配付いたしております。
以上でございます。
〔
報告書は
巻末資料に掲載〕
――
――――――――――――――――
○議長(
三上洋右) これより、議事に入ります。
日程第1、議案第1号から第5号までの5件を
一括議題とします。
委員長報告を求めます。
まず、
総務委員長 よ
こやま峰子議員。
(よ
こやま峰子議員登壇)
◆よ
こやま峰子議員 総務委員会に付託されました議案第1号 平成23年度札幌市
一般会計補正予算(第2号)中
関係分につきまして、その審査結果をご報告いたします。
主な質疑として、
被災地の
行政機能の確保や復興に向け、今後も職員を派遣するとのことだが、どの程度のサポートや期間を想定しているのか。
避難者への
生活支援について、それぞれ実情が異なるため、
ニーズに応じたきめ細やかな支援が必要だが、今後どのように取り組むのか。
震災発生時の
初動対応について、横断的な
庁内体制の
早期確立が重要であるにもかかわらず、おくれがあったと考えるが、どのように認識しているのか等の質疑がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(
三上洋右) 次に、
財政市民委員長 三宅由美議員。
(
三宅由美議員登壇)
◆
三宅由美議員 財政市民委員会に付託されました議案2件につきまして、その審査結果をご報告いたします。
最初に、議案第1号 平成23年度札幌市
一般会計補正予算(第2号)中
関係分についてですが、主な質疑として、
被災者生活支援事業について、目的は理解する一方、設立間もない
NPOに
随意契約で委託することは、
公金支出の
あり方や
透明性の点から疑問もあるが、適正な審査を行ったのか。
事業実施に伴う
新規雇用について、
被災者の
ニーズや
精神的負担を考慮したきめ細やかな支援が必要なことから、当事者である
被災者の方々が適任と考えるが、どのような人材を想定しているのか。今回も財源として
財政調整基金を充てており、たび重なる取り崩しにより残高が
目標水準を下回る事態となっているが、どのように認識しているのか等の質疑がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第2号 札幌市
税条例の一部を改正する
条例案についてですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(
三上洋右) 次に、
文教委員長 國安政典議員。
(
國安政典議員登壇)
◆
國安政典議員 文教委員会に付託されました議案第1号 平成23年度札幌市
一般会計補正予算(第2号)中
関係分につきまして、その審査結果をご報告いたします。
主な質疑として、
避難生活が長期化した場合、
修学支援一時金の支給だけではなく、新たな支援の検討が必要となるが、今後の見通しについてどのように考えているのか。
修学支援一時金について、小・中学生の
計算基礎がある一方、高校生がないとするならば、一律2万円とした
支給額は公平とは言えないが、どのように認識しているのか。避難してきた
児童生徒は、環境が変化し、
学校生活にもなかなかなじめないことが考えられるが、心のケアも含め、どのように対応するのか等の質疑がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(
三上洋右) 次に、
厚生委員長 飯島弘之議員。
(
飯島弘之議員登壇)
◆
飯島弘之議員 厚生委員会に付託されました議案3件について、その審査結果をご報告いたします。
最初に、議案第1号 平成23年度札幌市
一般会計補正予算(第2号)中
関係分についてでありますが、主な質疑として、医師や
保健師等の
被災地への派遣について、現地での
業務量が多くなり、
派遣職員の負担が大きくなることが懸念されるが、実際に
業務量に見合った派遣となっているのか。また、派遣した職員に対しても精神面を含めた
健康管理が必要と考えるが、市としてどのように対応しているのか。
生活支援一時金について、財源として
財政調整基金を取り崩すと聞くが、市民の税金を使うのであるから、安易に取り崩さず、
既存予算内での対応を検討すべきと考えるが、どうか。
給付対象は
公営住宅の
入居者に限られているが、
民間住宅等に避難しても精神的な負担などは変わらないことから、対象を拡大すべきと考えるが、どうか。また、
避難者は大変な
心的ストレスを抱えていることから、市として
保健班を編成し、
避難者の心のケアを施すべきと考えるがどうか等の質疑がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、議案第1号中
関係分は、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第3号 札幌市
国民健康保険条例の一部を改正する
条例案についてでありますが、主な質疑として、今回の
賦課限度額の引き上げにより、
負担感の強い
中間所得層の
保険料を軽減するとのことだが、
国保加入世帯の
平均所得が減少している中にあっては実質的な値上げになるのではないか等の質疑がありました。
続いて、討論を行いましたところ、共産党・
坂本委員から、否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
採決を行いましたところ、議案第3号は、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
最後に、議案第4号についてでありますが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、
全会一致、承認すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(
三上洋右) 次に、
建設委員長 佐々木みつこ議員。
(
佐々木みつこ議員登壇)
◆
佐々木みつこ議員 建設委員会に付託されました議案第5号
専決処分承認の件(公の施設の
指定管理者の指定(
北一条駐車場))について、その審査結果をご報告いたします。
主な質疑として、再
開発事業が予定されているため、
指定期間が23年度末までと非常に短くなっているが、事業の
施設計画が示されていない現状において、来年度以降の
指定管理についてはどのように考えているのか。
指定管理者の指定に当たっては、
専決処分によるべきではなく、
臨時議会を招集してでも、なお議会に諮るべきではなかったのか等の質疑がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、議案第5号は、
全会一致、承認すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(
三上洋右) 次に、
経済委員長 峯廻紀昌議員。
(
峯廻紀昌議員登壇)
◆
峯廻紀昌議員 経済委員会に付託されました議案第1号 平成23年度札幌市
一般会計補正予算(第2号)中
関係分について、その審査結果をご報告いたします。
主な質疑として、
緊急海外プロモーション事業について、今回の
原発事故の
風評被害を払拭する実効性ある取り組みが必要と考えるが、どの地域を対象にどう実施する考えなのか。また、動画により本市の安全・安心を多くの人に知ってもらうことは意義があると考えるが、
PDCAサイクルの観点から事業の検証をどう進める考えなのか。多くの
製造業が
東北地方に集積しており、
被災地や
日本経済復興のため、
早期回復が望まれる中、
リスク分散として本市への
製造業移転の動きがあった場合、どのような支援ができるのか。
広域連携による
観光振興事業について、
道内観光の
自粛ムードの払拭や
観光需要の回復が喫緊の課題であると考えるが、
道内中核都市との連携のもと、どのような内容、方法で実施するのか。
風評被害対策について、
姉妹都市の関係を生かし、ミュンヘン、ポートランドなどに協力を求め、本市の現状や
被災地との
距離関係を実際に体験してもらってはどうか等の質疑がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(
三上洋右) ただいまの各
委員長報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三上洋右) 質疑がなければ、討論に入ります。
通告がありますので、順次、発言を許します。
まず、
坂本恭子議員。
(
坂本恭子議員登壇)
◆
坂本恭子議員 私は、
日本共産党を代表して、ただいま議題となっております議案第3号 札幌市
国民健康保険条例の一部を改正する
条例案に反対、残余の議案4件には賛成の立場で、討論を行います。
議案第3号の
条例改定案は、
中間所得層の負担の軽減を図るため、
保険料の
限度額を73万円から77万円へと変更するものですが、2人世帯のモデルケースで見ると、
最高額になるのは
給与収入で約700万円、所得では510万円の
所得層への
保険料をも値上げしようというものです。
国保加入世帯の
平均所得は、1992年度279万5,000円だったものが2010年度には98万3,000円にまで落ち込んでおり、
平均保険料が15万1,543円に据え置かれているということは、
実質的値上げとなっていることを意味いたします。現在の
保険料では、2人世帯の収入200万円で23万1,550円、300万円で33万8,370円、400万円では45万1,300円と収入の1割を大きく超えるものであり、負担の限界を超えています。払いたくても払えない今の
保険料の全体的な
引き下げが求められています。
保険料が支払い困難となり、
資格証明書が発行されたり、3割の
窓口負担が重くて病院にかかれない
人たちもふえています。
北海道民主医療機関連合会の調査では、
加盟医療機関で、
保険料を払えずに
保険証がなく受診することができなかったなどの理由でぎりぎりまで我慢していた結果、受診したときには既に手おくれ状態となっていて、初診から短期間で死に至るケース、いわゆる手おくれ死が後を絶ちません。昨年1年間だけで全国で71人、道内では5人となっており、この5人はすべて本市の方です。
自営業を営む
ひとり暮らしの44歳の男性は、収入が不安定で
保険料が払えず、
資格証明書となってしまったため、腹痛や
体重減少などの
自覚症状がありながら、生活の糧を得るために仕事を休めず、半年後に我慢し切れず受診をしました。検査の結果、
胃がんの疑いで即日入院、
精密検査の結果、
胃がんがかなり進行していて
積極的治療のとれないまま、わずか27日後に亡くなりました。
このような事例をなくすというのが
本市保健福祉局の役割です。原則的にすべての国民が
公的医療保険に加入しなければならない国民皆
保険制度において、
国民健康保険は重要な根幹を担っています。憲法第25条に基づいて、健康で文化的な
最低限度の生活を営む権利を保障することが求められています。
国民健康保険の
保険者である本市が、市民の命と健康を守る立場で、安心して医療を受けることができる状況を早急に整備しなければなりません。無
保険者をなくす、現在1万件を超えている
資格証明書の安易な発行をやめるなど、市民が安心して病院にかかれるようにすべきです。
昨日の
厚生常任委員会で、
理事者は、現在の
保険料は高いと感じている、手おくれ死というような事例について生じてもらっては困ると答弁しましたが、そうであるならば、あらゆる手段を講じて
保険料の
引き下げを行うべきではないでしょうか。今回のように、所得510万円から
最高限度額になってしまうような変更で、
中間所得層の
負担感を減らすなどという小手先の
やり方はすべきではなく、最低でも1
世帯平均1万円の
引き下げを行うべきです。払いたくても払えない
保険料の全体的な
引き下げこそ、市民から求められているもので、よって、議案第3号には反対です。
以上で、討論を終わります。
○議長(
三上洋右) 次に、松浦
忠議員。
(松浦
忠議員登壇)
◆
松浦忠議員 私どもの会派は、提出されている議案に賛成でありますが、17日に質疑をしたとおり、内容について極めて的確性を欠くと、予算を計上している金額がですね。さらに、執行の
あり方について。
まず、その一つは、
コールセンターの積算の仕方、これも、具体的に、過去にただの一度も、どの程度、どの時間帯に問い合わせがあって、そして、契約して支出している金額も、人数を含めて、妥当かどうかという検証も一度もされていない。こういうことで、今回、5人の人員増、そして13時間と。こういうことについて、税金の執行上、こういう形での計上、契約の仕方というのはやはり改めなければならないのではないか。今後、こういうことを改めてもらうということが一つであります。
それから、二つ目は、
被災者救援、
被災者を支援するための方法ですけれども、
NPO法人と5月10日に934万5,000円で既に契約をしております。これは、
NPO法人かといったら、よくよく説明を聞いてみたら
NPO法人ではないのですね。
任意団体なのです。その
任意団体と934万5,000円、なぜ
任意団体とこういう契約をしたのかということを聞いたら、実は、3月下旬からこの
任意団体がいろいろ支援の活動をしていた、札幌市も
支援活動をする、
任意団体の
NPO法人もやっている、だから、幾つかある
NPO法人をまとめて
任意団体をつくってそれと契約するのがいいのではないかということで契約をした、こういうようなことであります。
では、その積算の内容にある、例えば
調整役ですね。これは、1日1万5,000円で10日間というようなことで見積もられているのですけれども、では、その
調整役に当たる人が、どういうような経歴で、どういうような
対応能力を持った人なのかというようなことを契約に当たって確かめたかといったら、そういうものは全く確かめられていない。こういうようなことなどを含めて、
任意団体と1,000万円近い契約を、ただ先にやっていたからということだけでするというのは、例えば、何か台風が来て札幌市の建物が壊れた、隣に住んでいる大工さんが来て直した、それでは、この人が直したからこの人と契約するかと、わかりやすく言えばこういうような
やり方なのですね。これは、私はちょっと違うと思うのです。
特に、私は
NPO法人について前々から指摘をしておりますけれども、かつて前期のときに白石区で1件ありましたね。新しく
社会福祉法人をつくって保育園を建てた。そのときに、
NPO法人から、建物を建てるためのお金、2分の1は
自分たちで持たなければいかぬ。そのときに4,000万円を
NPO法人が
社会福祉法人に寄附をして、そして、そのほか足りない分を寄附して2分の1の負担を拠出した、こういうことがありました。ところが、調べていったら、その
NPO法人は、実は寄附をしたのではなくて、見せかけの金だった。その
NPOは、寄附した途端に解散して、ない。こういうことがわかって、私と
堀川議員がこの問題を取り上げて議会でも何度も指摘をして改善を求めたら、当時の
監査室長はどうしたかといったら、その
NPO法人の
理事長、園長であり、いわゆる理事である方を警察に告発いたしました。そういう事件にもなった経緯もあります。
なぜかといったら、
NPO法人というのは、だれもが監査するという
監査機能というのは法律上ありません。単に北海道が認証するだけの団体であります。したがって、そういうようなところに、今回のような形のものを従前とまた同じようにやるということについては、私は、適正ではない。やっぱり、今回しなければならぬことは、札幌市がきちっと市の組織の中にこういう
救援対策の箇所をつくって、部署をつくって、今、既に課長がいるわけですから、課長、係長、
担当者の3人の職員と
臨時職員が1人配置されてやっているわけですから、そこに必要な人員を確保してきちっと直接それに当たるということが必要だと私は思うのですね。
したがって、これらを含めて、これは、極めて、何というか、まあ、ずさんと言ったらいいような契約の内容であります。担当の課長、部長に来てもらっていろいろ説明を受けたけれども、大体、担当の課長は全くわかっていないから質問していることに答えられない。これが今回の
NPOの発注の実態であります。やっぱり、仕事を出す側の札幌市の職員がその仕事の内容をきちっと熟知していて、どのくらいの人手が要るか、どのくらいの能力のある人にどのくらいの単価で
委託発注をするか、こういうことがされて初めて適正な
委託契約にもなっていくし、税金の使い道にもなっていくと私は思うのです。
そういう点では、これは、本当に全く賛成するに値しないことだけれども、ただ、
被災者がいて、もう既に契約している案件でありますから、そして、これからの
指導いかんによって、市も直接手をかけていろいろやっていくということでやれば活用の仕方はありますから、そういう意味では、今困っている
人たちがいるわけですから、やむなく賛成に回った、こういうことであります。
次に、
教育委員会の、小学生、中学生、高校生の
被災者が札幌に転入する、そのときの身の回りの補助金であります。
これは、まず資金でありますが、1,400万円が予算計上されていますけれども、そのうち、学校給食を請け負っている団体から300万円、教育関係の役に立ててほしいとして、いわゆる指定の寄附があったということであります。それを充てるということであります。
そのほかに、実は、我が会派の
堀川議員が南区の会社の方から相談を受けて、これもまた50万円、教育に役立ててほしいということで寄附をした原資があります。これについては、どう使うかも、その原資があったことすらも
教育委員会の関係者は承知していなかったようでありますけれども、今日まで高校生が何人来ているかといったら、4月1日現在、2人が転入してきております。私は、そうたくさんの数にはならぬのではないかなと思う。そうすると、50万円の知らなかった指定寄附、教育に使ってほしいという寄附が寄せられているわけですから、これらを活用すれば、高校生について3万円を給付してあげることは十分可能だということなので、ぜひひとつ、そういうことも考慮して執行に当たっていただきたいなというふうに思うわけであります。
それから、最後に、専決の問題であります。
これは、委員会でも指摘しましたけれども、内容をよくよく聞いたら、12月の末に既に札幌市の方はそういうことを掌握して、1月上旬に説明を受けている。そういうことであれば、時間的にいって、当然、議会を招集して議決を得ることができる時間的余裕があったわけであります。したがって、私は、これは何かといえば、地方自治法で定められているそういう内容について、これは議会に諮らなくてもいいのではないか、これはどうしても議会に諮らなければだめではないかというように、
理事者側で勝手に選別をしているのではないかと。どうも、そうとれるのですね。
ですから、今後はそういうことがないように、きちっと議会にかけるものはかける、このことを遵守していただきたいということを指摘して、賛成をしたということでありますので、ひとつ、そこのところを十分受けとめて今後の執行に当たっていただきたいということを申し上げて、終わります。
○議長(
三上洋右) 以上で討論を終了し、採決に入ります。
この場合、分割して採決を行います。
まず、議案第3号を問題とします。
本件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。
(賛成者起立)
○議長(
三上洋右) 起立多数です。
したがって、本件は可決されました。
次に、議案第1号、第2号、第4号、第5号の4件を一括問題とします。
議案第1号、第2号を可決することに、議案第4号、第5号を承認することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三上洋右) 異議なしと認めます。
したがって、議案第1号、第2号は可決することに、議案第4号、第5号は承認することに決定されました。
――
――――――――――――――――
○議長(
三上洋右) 次に、日程第2、議案第6号を議題とします。
本件は、市長の提出によるものです。
提案説明を求めます。
上田市長。
(上田文雄市長登壇)
◎市長(上田文雄) ただいま上程をされました議案第6号
監査委員選任に関する件につきましてご説明を申し上げます。
市議会議員から選任されておりました監査委員伊与部年男氏、涌井国夫氏の両氏につきましては、去る5月1日をもって任期満了となっておりますので、その後任者といたしまして、こんどう和雄氏、高橋 功氏の両氏を選任することを適当と認め、議会の同意を得るため、本案を提出したものであります。
なお、両氏の略歴につきましては、市議会議員からの選任でありますので、省略をさせていただきます。
以上で、ただいま上程をされました議案についての説明を終わりますが、原案のとおりご同意いただきますように、よろしくご審議のほどをお願い申し上げたいと存じます。
○議長(
三上洋右) これより、質疑に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
宮川 潤議員。
(宮川 潤議員登壇)
◆宮川潤議員 ただいま市長から提案されました監査委員の選出についてですが、市長の考え方と経緯について質問をいたします。
私ども
日本共産党は、議会三役の選出に当たり、第1会派から議長、第2会派から副議長、第3会派と第4会派から監査委員を出すことが憲政の常道であると訴えてきました。議会の勢力は選挙の結果によって変わりますが、市民の選択の結果が議席数であり、それを尊重した議会運営、また、議会ポストの配分もそうあるべきと考えます。
質問の第1です。
第1会派から議長、第2会派から副議長、第3会派と第4会派から監査委員を出すことが憲政の常道であることについて、市長としてはどのようにお考えか、伺います。
質問の第2です。
今回、自民党と公明党から監査委員を選出すべく提案されています。これは、第1会派と第3会派です。市長は、2年前も4年前も、第1会派と第3会派から監査委員を選出すべく提案しています。監査委員の選出を第1会派と第3会派とするのはなぜなのか、その根拠を伺います。
質問の第3です。
議長、副議長、監査委員は、議会三役と言われています。議会の意向を無視して、市長の個人的な考えだけで提案すべきではないと思います。あらかじめ
理事者が私のところに来てだれを提案するかと報告に来た際、私は、議会と相談したのかと聞きました。
理事者は、議会筋と相談しましたとのことでした。2年前、4年前も議会筋と相談したということだったと記憶しています。
私ども
日本共産党は第4会派でありますから、本来、監査委員を出してしかるべきでありますが、相談はなく、あったのは、報告あるいは通告とも言うべき内容でした。
そこで、伺います。
今回相談した議会筋とはどこなのか、明らかにしてください。
以上であります。(拍手)
○議長(
三上洋右) 答弁を求めます。
上田市長。
◎市長(上田文雄) 3点ご質問がございましたけれども、議長、副議長の選任方法等につきまして、議会、憲政の常道ということについての認識はどうかということでございますが、これは、まさに議会の自治的な判断によるべきものと考えておりますので、長い歴史の中でそのような取り扱い、あるいは適正な選任方法をとられてきたものだ、このように考えておりますので、私がそのことについて意見を述べる立場にはない、このように考えております。
それから、第1会派、第3会派から監査委員をということでございます。
これは3番目のご質問と相通ずるものでありますが、私どもはだれから聞いたのか、だれの意見を聞いたのかということでございますけれども、これは、思考過程の中での問題でございますので、提案をする際には、さまざまなご意見を私なりに聴取をし、そして、私が多くの議員の皆様方からご同意を得られるような、そういう提案をさせていただくための準備行為をさせていただいたということでございますので、その適否については、今、同意を求めているわけでございますので、ぜひ議会の中でご議論いただきたい、このように考える次第でございます。
したがいまして、議会のどの筋かということにつきましては、申し上げるつもりはございません。
以上であります。
(宮川 潤議員「議長」と呼び、発言の許可を求む)
○議長(
三上洋右) 宮川議員。
◆宮川潤議員 私は、三つの質問をしましたけれども、2点目と3点目はまとめてお答えいただいたということでした。
第1番目の質問は、憲政の常道ではないか、市長としてはどう考えているのかという質問に対して、議会の判断だということで、みずからの意思についてはここでは述べませんでした。一方、第1会派、第3会派から選んでいることや、議会筋とはどういうところから聞いたのかということについては、自分の思考過程の中で聞いたのだということでありました。自分の思考過程ということと、最初の答弁は議会の判断だということと、私は矛盾を感じますね。もし議会の判断だということで済ませるのであれば、みずからの思考過程として人に聞いたということはおかしい。みずからの思考過程として聞いたのであれば、では、提案もみずからの意思として、憲政の常道についてどうなのかという判断もみずからの判断が示されてしかるべきだというふうに思いますので、どうも答弁に一貫性がないというふうに感じます。
まず、憲政の常道ということであります。
これは、私からあえて言うまでもありませんけれども、大会派が地位と権力をほしいままにするのではなくて、議会制民主主義を徹底させるということであります。市民の中にはさまざまな思想や要求があるのは当然でありますけれども、少数意見も含めて尊重すべきであります。それが地方自治体にも求められますし、議会にも求められております。そういう考え方から、議会の役職についても、小会派を尊重する、大会派が数と力に物を言わせた運営を許さないということが大切であります。憲政の常道、すなわち、最大会派が常に権力の座につくのではなくて、他の会派が応分の権限を持つべきという立場から、第1会派から第4会派が議会三役を分け合うべきであり、市長は再考すべきということを申し上げておきたいというふうに思います。
このたび、市長は第1会派と第3会派から提案されたという点についてでありますけれども、歴史的に見ますと、監査委員は、長年、第3会派と第4会派がやってきたのであります。ところが、
日本共産党が第4会派になった1993年から第1会派と第3会派が監査委員をやるようになり、それ以来、民主党が第1会派のときも含めて、第1会派と第3会派がやっている、こういう異常な状態が続いております。結局、これは、
日本共産党を監査委員から外して、大会派が議会の役職を占めていくということになっております。市長として、こういう大会派の横暴に対して一線を画すべきであるということ、この点についても申し上げておきたいと思います。
議会筋との相談ということであります。
市長、公の議会のポストでありますし、それを本会議で提案したのであります。その相談を明らかにできないということはないと思うのです。与党や大会派とだけ相談して根回しするような
やり方はやめるべきであります。相談するのであれば、だれから見ても妥当、適切と思われるように、例えば、幹事長会議ですとか、会長・団長会議もあります。公明正大にやるべきだと思いますけれども、この相談についていかがでしょうか、伺います。
○議長(
三上洋右) 上田市長。
◎市長(上田文雄) 憲政の常道についてのご意見、ご主張については、私も同意できる部分が多々ございますけれども、これは、同意案件でございますので、私だけで決められるということではございません。提案をさせていただいているわけでありますので、その提案に対して、議会でご議論をいただいて、そして、結論、同意をするかどうかということの可否を決めていただく、こういう筋のことでございます。議長、副議長は私の提案することではございませんので、その点とはいささか違うだろう、このように思います。
したがいまして、私が提案をする、あるいは、いろいろな人事がございますけれども、その過程にはさまざまな思考過程があるわけでありますので、それについてつまびらかにするというつもりはございません。
以上であります。
(宮川 潤議員「議長」と呼び、発言の許可を求む)
○議長(
三上洋右) 宮川議員。
◆宮川潤議員 思考過程のすべてをつまびらかにしてほしいと求めてはいません。私は、与党や大会派とだけ相談して根回しするような
やり方はやめるべきであり、公の議会、本会議で提案するようなものについては、その相談も公明正大に幹事長会議や会長・団長会議などでやったらいいのではないのか、こういうことを言ったのですよ。
ですから、市長、思考過程すべてを明らかにするのではなくて、今後は、だれから見ても公正だと思われるような、そういう運営に心がけていただきたい、ぜひそうしていただきたいということを申し上げて、終わります。
○議長(
三上洋右) 以上で質疑を終了し、討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
宮川 潤議員。
(宮川 潤議員登壇)
◆宮川潤議員 議案第6号 議会選出監査委員の選任に反対する立場で討論を行いますが、市長が提案した自民党・こんどう議員及び公明党・高橋 功議員が人物として問題があるとして反対するものではありません。市長の人選の仕方、すなわち第1会派である自民党と第3会派である公明党からという選出の仕方に問題があるために、この議案に反対するものです。
なお、私どもは、議長・副議長選挙でも、同様の趣旨で抗議の意思をあらわしました。地方議会において、議長、副議長、監査委員を議会三役と言います。そして、その選出の仕方については、全国の少なくない議会で問題になっています。多くは、大会派の横暴でポストの独占が行われ、トラブルになっているのです。すなわち、大会派が監査委員を内定し、その意向に沿って首長が提案していることが多いようです。
さて、本市における議会選出監査委員ですが、かつて、保守系会派が大きな議席を占め、自民党が第1会派であり、旧民社党系列の議員を含めた保守系議員による第4会派の新政クラブがありました。その当時は、第1会派の自民党から議長、第2会派の社会党から副議長、第3会派の公明党から監査委員、そして、第4会派の新政クラブから監査委員を選出していたのです。その後、新政クラブが自民クラブとなりましたが、やはり第4会派であったため、監査委員を出してきました。ここまでの監査委員の選出の仕方は、憲政の常道にかなったものであります。
1993年、平成5年、自民党議員の死亡や会派離脱があり、自民クラブと自民党が合体し、それが今日まで継続しているのですが、このときから第4会派は保守系会派ではなく
日本共産党市議団になりました。そして、同時に、第4会派には監査委員を渡さず、第1会派が議長と監査委員、この二つのポストを独占するようになったのです。そして、この
やり方は民主党に引き継がれました。前期、民主党が第1会派になると、自民党と同様、議長と監査委員を出したのです。
地方自治は民主主義の学校とも言われます。その議会は、当然ながら、民主主義が徹底されなければなりません。数の力による横暴を排除し、公正で少数意見を尊重する住民の声を反映した議会にしなければなりません。市民のだれから見ても公正で民主的であり、一層、信頼される議会にするため、互いに努力し、見直すべきはしっかり見直そうと、私は、この場から議会各会派と市長に呼びかけるものであります。どの政党や政治勢力が第4会派になっても、それが市民の負託の結果によるものであるなら、市民と選挙の結果を信頼し、尊重して監査委員にすべきであります。我々札幌市議会議員がどこの会派に所属していたとしても、その一人一人が党利党略を排除し、民主主義を徹底することに真剣であることをこの議会で明らかにしようではありませんか。
改めて、大会派がポストの独占をしないこと、市長は与党や大会派におもねることなく、すべての議員、会派と平等につき合うことを求めるものであります。
以上の理由により、監査委員は第3及び第4会派から選出すべきであり、議案第6号に反対するものであります。
以上です。(拍手)
○議長(
三上洋右) 以上で討論を終了し、採決に入ります。
この場合、分割して採決を行います。
まず、議案第6号のうち、こんどう和雄議員の
監査委員選任を問題とします。
地方自治法第117条の規定により、こんどう和雄議員の退席を求めます。
(こんどう和雄議員退席)
○議長(
三上洋右) こんどう和雄議員の
監査委員選任に同意することに賛成の方は、ご起立願います。
(賛成者起立)
○議長(
三上洋右) 起立多数です。
したがって、こんどう和雄議員の
監査委員選任は、同意されました。
ここで、こんどう和雄議員の入場を求めます。
(こんどう和雄議員入場)
○議長(
三上洋右) こんどう和雄議員に申し上げます。
ただいま、議案第6号のうち、こんどう和雄議員の
監査委員選任につきましては同意されましたので、本席から通知します。
次に、議案第6号のうち、高橋 功議員の
監査委員選任を問題とします。
地方自治法第117条の規定により、高橋 功議員の退席を求めます。
(高橋 功議員退席)
○議長(
三上洋右) 高橋 功議員の
監査委員選任に同意することに賛成の方は、ご起立願います。
(賛成者起立)
○議長(
三上洋右) 起立多数です。
したがって、高橋 功議員の
監査委員選任は、同意されました。
ここで、高橋 功議員の入場を求めます。
(高橋 功議員入場)
○議長(
三上洋右) 高橋 功議員に申し上げます。
ただいま、議案第6号のうちの高橋 功議員の
監査委員選任につきましては同意されましたので、本席から通知します。
それでは、ただいま監査委員の選任について同意されましたこんどう和雄議員、高橋 功議員をご紹介します。
まず、こんどう和雄議員。
(こんどう和雄議員登壇)
◆こんどう和雄議員 ただいま、議会で議員各位のご同意をいただいて監査委員に就任をいたしましたこんどう和雄でございます。
大変、責任の重大さをひしひしと感じている次第でございます。私としては、やはり、監査委員として市民の目線で監査業務にしっかりと当たり、あわせて、私といたしましては、長年、民間の信託銀行に勤務しておりました関係もございまして、そのノウハウ、能力を十分に生かせると確信をしている次第でございます。
議員各位の皆様のますますのご指導とお力添えをお願いして、私の監査委員就任のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
三上洋右) 次に、高橋 功議員。
(高橋 功議員登壇)
◆高橋功議員 ただいま、監査委員として議会の皆様のご同意をいただきました高橋 功でございます。
もとより微力ではございますが、誠心誠意、全力でその任に当たってまいりたいと思います。皆様のご支援、そしてご指導を賜りまして、与えられました職責を果たしてまいる決意でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
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――――――――――――――――
○議長(
三上洋右) お諮りします。
全議員により提出されました
意見書案第1号
観光推進よる
被災地の
復興支援と
日本経済の振興に関する
意見書は、緊急を要する案件ですので、この場合、日程に追加し、審議することといたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三上洋右) 異議なしと認めます。
したがって、
意見書案第1号は、日程に追加し、審議することに決定されました。
それでは、日程に追加して、
意見書案第1号を議題とします。
本件は全議員の提出によるものですので、直ちに採決に入ります。
本件を可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三上洋右) 異議なしと認めます。
したがって、本件は、可決されました。
――
――――――――――――――――
○議長(
三上洋右) さらに、日程に追加して、
決議案第1号
大都市行財政制度調査特別委員会設置の決議、
決議案第2号
経済雇用対策・
新幹線等調査特別委員会設置の決議、
決議案第3号 災害・
雪対策調査特別委員会設置の決議の3件を
一括議題とします。
いずれも、全議員の提出によるものですので、直ちに採決に入ります。
決議案3件を可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三上洋右) 異議なしと認めます。
したがって、
決議案3件は、可決されました。
――
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○議長(
三上洋右) さらに、日程に追加して、ただいま設置されました大都市行財政制度調査特別委員会、
経済雇用対策・新幹線等調査特別委員会、災害・雪対策調査特別委員会の委員の選任を議題とします。
本件につきましては、お手元に配付の委員名簿のとおり指名したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三上洋右) 異議なしと認めます。
したがって、委員名簿のとおり、それぞれ選任されました。
〔名簿は巻末議決事件等一覧表参照〕
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○議長(
三上洋右) さらに、日程に追加して、大都市行財政制度調査特別委員会、
経済雇用対策・新幹線等調査特別委員会、災害・雪対策調査特別委員会の委員長の選任を議題とします。
(長内直也議員「議長」と呼び、発言の許可を求む)
○議長(
三上洋右) 長内直也議員。
◆長内直也議員 ただいま議題とされております各調査特別委員会の委員長の選任につきまして、指名推選の動議を提出いたします。
大都市行財政制度調査特別委員長に桑原 透議員、
経済雇用対策・新幹線等調査特別委員長に三浦英三委員、災害・雪対策調査特別委員長に村山秀哉議員をそれぞれ選任することを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり)
○議長(
三上洋右) ただいまの長内議会運営委員長の動議に対し、所定の賛成者がありますので、本動議を直ちに問題とし、採決を行います。
動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三上洋右) 異議なしと認めます。
したがって、大都市行財政制度調査特別委員長に桑原 透議員、
経済雇用対策・新幹線等調査特別委員長に三浦英三議員、災害・雪対策調査特別委員長に村山秀哉議員がそれぞれ選任されました。
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○議長(
三上洋右) 最後に、お諮りします。
お手元に配付の閉会中継続審査申出一覧表記載のとおり、各委員長から閉会中継続審査の申し出がありますので、その申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
三上洋右) 異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
〔一覧表は
巻末資料に掲載〕
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○議長(
三上洋右) 以上で、本
臨時会の議題とした案件の審議は、すべて終了しました。
これで、平成23年第2回札幌市議会
臨時会を閉会します。
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閉 会 午後2時4分
上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議 長 三 上 洋 右
署名議員 阿 部 ひ で あ き
署名議員 中 村 た け し...