令和 4年 第1回
定例会議事日程第3号 令和4年3月2日(水曜日)午前10時00分開議日程第1 一般質問本日の会議に付した
事件 ~議事日程第3号に同じ~出 席 議 員(17人) 議 長 福 田 利 喜 君 1 番 木 村 聡 君 2 番 松 田 修 一 君 3 番 大和田 加代子 君 4 番 小 澤 睦 子 君 5 番 伊 藤 勇 一 君 6 番 畠 山 恵美子 君 7 番 中 野 貴 徳 君 8 番 蒲 生 哲 君 9 番 伊 勢 純 君 10番 鵜 浦 昌 也 君 11番 佐々木 一 義 君 12番 菅 野 広 紀 君 13番 大 坪 涼 子 君 14番 藤 倉 泰 治 君 15番 及 川 修 一 君 16番 伊 藤 明 彦 君欠 席 議 員(1人) 副議長 大 坂 俊 君説明のため出席した者 市 長 戸 羽 太 君 副 市 長 舟 波 昭 一 君 教 育 長 山 田 市 雄 君 総 務 部 長 戸 羽 良 一 君 兼 総 務 課 長 兼
選管事務局長 福 祉 部 長 千 葉 恭 一 君 市 民 協働部長 佐 藤 由 也 君 (兼保健課長) 兼 ま ちづくり 推 進 課 長 地 域 振興部長 阿 部 勝 君 建 設 部 長 菅 野 誠 君 兼 建 設 課 長 兼
復興支援室長 消 防 長 戸 羽 進 君 教 育 次 長 細 谷 勇 次 君 兼 防 災 局 長 (兼管理課長) 兼 消 防 防 災 セ ン ター所長 財 政 課 長 黒 澤 裕 昭 君 福 祉 課 長 佐々木 学 君 兼
地域包括支援 セ ン ター所長 兼
被災者支援室長 子ども未来課長 千 葉 達 君 市 民 課 長 山 本 郁 夫 君 税 務 課 長 伊 藤 芳 光 君 商 政 課 長 木 全 洋一郎 君 観 光 交流課長 村 上 知 幸 君 農 林 課 長 大 友 真 也 君 兼
スポーツ交流 (兼
農委事務局長) 推 進 室 長 水 産 課 長 菅 野 泰 浩 君 都 市 計画課長 髙 橋 宏 紀 君 上 下 水道課長 髙 橋 良 明 君 会 計 管 理 者 中 山 雅 之 君 (兼
水道事業所長) 防 災 課 長 中 村 吉 雄 君 消 防 次 長 及 川 貴美人 君 (兼
防災対策監) (兼消防署長) 学 校 教育課長 関 戸 文 則 君
監査委員事務局長 吉 田 志 真 君 兼
教育研究所長 兼 学 校 給 食 セ ン ター所長 財 政 課 主 幹 菅 野 優 君
政策推進室長補佐 小野寺 一 典 君職務のため出席した
議会事務局の職員 事 務 局 長 熊 谷 重 昭 局 長 補 佐 山 口 透 主 任 石 川 聖 恵 午前10時00分 開 議
○議長(福田利喜君) これより本日の会議を開きます。 出席議員は17人で定足数に達しております。 なお、欠席する旨の届出は17番、大坂俊君であります。
○議長(福田利喜君) これより議事に入ります。 本日の日程は、お手元に配付いたしました議事日程第3号によります。
△日程第1 一般質問
○議長(福田利喜君) 日程第1、一般質問を行います。 順次質問を許します。 13番、大坪涼子君。 (13番 大坪涼子君登壇)
◆13番(大坪涼子君) 一般質問を行います。
新型コロナウイルス感染は、岩手県内でも日を追うごとに増え続け、
大船渡保健所管内の
新規感染者数はこの2月だけで117人になっています。学校や保育施設、職場での
クラスターも出ているようです。3回目の
ワクチン接種と
PCR検査体制の強化が本当に重要になっていると思います。 初めに、
新型コロナ感染症の
オミクロン株の感染防止と
ワクチン接種の体制について伺います。まず、気仙管内及び本市にも感染が広がり、市民も緊張や不安を抱えながら感染防止に努めています。現在の
危機的事態をどのように受け止めているのでしょうか。また、市民への
メッセージはどのように考えているのでしょうか。 現在3回目の
ワクチン接種が行われていますが、感染の拡大防止のため、3回
目ワクチン接種を急ぐことが重要と思っています。日本全体の3回目接種率は、2月14日時点で総人口の約10.3%、現時点では19.3%のようです。これは、世界的にも低い水準にあるようですが、昨年11月段階の政府の3回
目ワクチン接種の判断が甘かったことが大きな立ち後れになったと思います。 本市の場合の3回目の
ワクチン接種の実施状況はどうでしょうか。また、最もリスクを抱えながら頑張っている
医療従事者や学校及び
保育施設等に対する
ワクチン接種を先行して実施すべきと思いますが、実施状況はどうでしょうか。 岩手県では、入院病床や
宿泊療養施設の使用率が増加していることから、実施可能な地域から順次自宅での療養を開始することにしました。専門の病院やホテルなどで対応できずに、自宅での療養も増えているようです。 気仙管内で住んでいる方々が実際に感染した場合、入院や
宿泊療養等の
受入れ態勢はどのようになっているのか伺います。また、やむを得ず自宅で療養となった場合の食料品や子どものことなど、生活支援の体制はどのようになっているのでしょうか。 次に、市内の医療と福祉等の
エッセンシャルワーカーへの処遇改善について伺います。
新型コロナ感染症が発生以来大変な状況の中、
医療従事者をはじめとして福祉、教育や保育の従事者は、国民の命を守るという崇高な役割を担って、大変重要なケア労働に当たっています。この仕事は、これまでは誰もが世話になっていた人たちですが、今回
コロナ危機になってみて、いかに苛酷な仕事で、リスクを伴う仕事だったかということが分かったのではないでしょうか。そして、その仕事は、女性の従事者が多く、勤務実態も大変で、その上ほかの産業よりも低い賃金水準に置かれているかと思います。 今回政府は、福祉・
介護職員処遇改善臨時特例交付金等の制度を創設しました。この制度は、標準的な職員配置している事業所に対して、月9,000円相当の交付金を交付することにしていますが、
エッセンシャルワーカーの処遇改善に一歩踏み込んだものと思いますが、その意義をどのように受け止めているのでしょうか。また、本市の
対象事業者はどの程度を見込んでいるのでしょうか、併せて伺います。 今後も
エッセンシャルワーカーの人たちは重要な役割を果たすことになると思います。県内でも気仙管内でも、
クラスター発生によって市内の保育士や
放課後児童支援員の職場でも緊張した状況にあるとお聞きします。女性の地位の向上という本市のジェンダー平等の取組や、若い人たちが地元に帰って安定した雇用の場を拡大していく上でも重要と思います。
エッセンシャルワーカーの支援についての本市の独自の施策の考えはどうでしょうか。 最後に、
防災集団移転に伴う今後の課題について伺います。震災から11年になろうとしています。避難所から仮設住宅、そしてその後についの住まいを求めて集団移転が行われました。本当に頑張ってきたと思います。 本市では、市内の30地域が
防災集団移転事業に取り組み、住宅再建に重要な役割を果たしてきたと思います。あのときの地元の人たちが高台の用地を探して協力し合いました。行政任せにせず、みんなで協働で取り組んだことが陸前高田市の防災事業の重要な教訓だったと思います。 それから七、八年経過し、被災した多くの世帯は、住宅を建設し移転していると思います。しかし、その一方では、一部には住宅再建できないまま空き地として残っている区画もあるようです。新しい高台の
防災集団移転事業における空き区画の状況について、どのように感じているのでしょうか。
防災集団移転事業で造成した宅地については、当時の市の説明では賃貸の場合、住宅再建した後10年間は一定の賃借料で賃借できると説明されていましたが、現在の借地の形で再建している世帯の件数はどれくらいになっているのでしょうか。 また、世帯の中には、コロナ禍などの生活事情から借地扱いの延長を望む声もお聞きしますが、市とすれば国への償還など難しい面もあるかとは思いますが、市では契約後10年が経過する宅地の賃借料についてどのように考えているのでしょうか。 以上、この場からの質問といたします。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎市長(戸羽太君) 議長。
○議長(福田利喜君) 市長。 (市長 戸羽太君登壇)
◎市長(戸羽太君)
大坪涼子議員御質問の
新型コロナウイルス感染症の
オミクロン株感染抑止と
ワクチン接種体制につきましてお答えをいたします。 初めに、現在の
危機的事態の受け止めと市民への
メッセージについてであります。
新型コロナウイルス感染症は、
オミクロン株の出現により、全国全ての地域で
新規感染者数が爆発的に増加し、これまでに経験したことのない感染拡大となっております。 国の
アドバイザリーボード資料によると、
新規感染者は当初
オミクロン株への置き換わりとともに、20代以下を中心に増加、その後は年齢別の割合では、20代が減少する一方、10代未満が増加、さらに経過とともに高齢者が増加しているとしております。
まん延防止等重点措置は、1月9日から全国で順次適用され、最大36都道府県となったところでありましたが、現在は31都道府県が3月6日まで延長になっているところであり、さらなる延長が検討されている地域もあるところであります。 また、
重点措置区域以外の地域でも
新規感染者数の急速な増加が継続している状況でありますが、全国の一部の地域におきましては、
ピークアウトが見えているところであります。 県内の感染状況につきましては、年明けから増加し始めたため、岩手県が1月23日から独自の
岩手緊急事態宣言を発出したところでありますが、その後も連日100人を超える
新規感染者数が確認され、2月26日には初めて400人を超える状況となっており、現在も
ピークアウトが見えない状況であります。 気仙管内でも、年明けから感染者が増加傾向にあり、2月末には教育・
保育施設クラスター、3月には
飲食店クラスターも発生するなど、市民の皆様は不安に感じられていることと思いますが、冷静に行動していただきたいと考えているところであります。 この状況を受け、本市では市民の
感染拡大防止と不安の解消のため、受験生など
感染拡大地域へ移動する方などを対象に、
緊急的措置として
抗原検査キットの無料配付を行い、1月27日から3日間で約1,200キットを配付したところであります。 また、岩手県におきましても、無料の
PCR検査及び抗原検査について、3月末まで延長を決定したところであり、気仙管内でも3か所で無料の検査ができるところであります。 今後、引き続き
感染リスクを引き下げながら、
経済社会活動の継続を可能とするためには、市民の皆様に、
ワクチン接種済みの方も含め、改めて密閉空間、密集場所、密接場面の回避、人と人との距離の確保、マスクの正しい着用、手洗い等の手指衛生、換気等の基本的な感染対策の徹底を引き続き御協力いただくことが必要であると考えているところであります。 次に、市内の3回目の
ワクチン接種状況と
医療従事者などの
先行接種状況についてであります。市内の3回目のワクチンの接種状況についてですが、65歳以上の方の接種は2月1日から接種を開始し、2月28日時点の
接種対象者の接種率は65歳以上の1回目の接種率が95.9%、2回目の接種率が95.5%、3回目の接種率が64.5%となっております。また、
市民対象者全体の接種率は、1回目接種率が93.5%、2回目接種率が92.9%、3回目接種率が32.7%となっております。1回目、2回目の非常に高い接種率は、市民の皆様や
市内医療機関等の御理解、御協力によるものであると改めて感謝をしているところであります。
医療従事者をはじめとした先行接種につきましては、12月23日から開始し、
医療従事者等につきましてはおおむね1月末で完了し、保育、介護、
学校関係者などはワクチンの2回目接種後6か月経過を確認しながらの接種を進めているところであります。 市といたしましては、引き続き3回目接種を市民や
市内医療機関等の御協力により進めてまいりたいと考えているところであります。 次に、入院や宿泊療養などの
受入れ態勢と自宅療養の支援体制についてであります。入院につきましては、
厚生労働省が公表している資料によりますと、岩手県内では26の病院が受入れ病院となっております。気仙管内では、
県立大船渡病院と
県立高田病院が病床を確保しているとなっております。
宿泊療養施設につきましては、県では370室を準備しているところでありますが、施設の場所は公表されていないところであります。 自宅療養につきましては、県では感染急拡大により病床や
宿泊療養施設の使用率が増加し、高齢者や基礎疾患を有する方などに必要な医療を適切に提供するとともに、救急医療などの一般医療への影響を最小限にとどめるため、地域の診療・
検査医療機関、いわて
健康観察サポートセンター等による健康観察、
医療支援等の体制を
県医師会等と構築することとしたところであります。 また、自宅療養の対象者といたしましては、無症状者や軽症者のうち、患者の状態を評価し、入院等の必要がないと判断された方で、一人暮らしや個室での管理ができるなど、
家庭内感染のリスクが低い患者とされております。 これらの入院や
宿泊療養施設、自宅療養の判断については、保健所が調整することとなっており、自宅療養の際の県の支援体制は、パルスオキシメーターの貸与、いわて
健康観察サポートセンター等による健康観察の実施、生活支援が必要な場合、県で調達した食料品の配付などとなっております。 本市では、昨年4月から
社会福祉協議会と連携し
新型コロナウイルス感染者等の
買物支援事業を実施しており、市民が自宅療養になった場合に県の支援物資以外の要望がある場合は引き続き
買物支援事業を実施し、市民の皆様の不安解消に努めてまいりたいと考えております。
新型コロナウイルス感染症の収束に向けては、国、県などと連携し、3回目の
ワクチン接種や国による経口薬の確保、普及などの対策を進めていくことが必要であると考えておりますが、
感染拡大防止のためには市民の皆様には引き続きのお願いとなりますが、今まで同様に、
感染症予防対策に取り組んでいただきますようお願いをするところであります。 以上をもちまして答弁といたします。なお、その他の御質問につきましては、担当部長から答弁をさせていただきますので、御了承願います。
◎福祉部長(千葉恭一君) 議長。
○議長(福田利喜君) 福祉部長。 (福祉部長 千葉恭一君登壇)
◎福祉部長(千葉恭一君) 市内の医療、福祉等の
エッセンシャルワーカーへの処遇改善につきまして、命により福祉部長からお答えいたします。 初めに、
エッセンシャルワーカーへの処遇改善の意義と
対象事業数についてであります。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、医療をはじめとする社会保障の現場に大きな負担をもたらしているところであります。 そうした中で、医療、介護、保育、幼児教育などの現場の方々の奮闘が国民生活を守る上で極めて大きな役割を果たし、その人材の確保や処遇の在り方が極めて重要な課題として再認識されたところであります。 こうした状況下におきまして、政府は
新型コロナウイルス感染症への対応と
少子高齢化への対応が重なる最前線において働く医療、福祉等の
エッセンシャルワーカーの処遇改善を図るため、賃金の引上げを盛り込んだ対策を決定し、さきの臨時国会で補正予算が成立したところであります。 対策の内容でありますが、政府は保育士、
幼稚園教諭等、介護、障がい福祉職員を対象に賃上げの効果が継続される取組を行うことを前提として、収入を3%程度引き上げるための措置を、看護につきましては地域で
コロナ医療など一定の役割を担う医療機関に勤務する看護職員を対象に
賃上げ効果が継続される取組を行うことを前提として、収入を1%程度引き上げるための措置を令和4年2月から前倒しで実施するとしたところであります。 なお、これらの対策のうち、看護職員、介護、障がい
福祉職員分につきましては、都道府県が実施主体となっているところであります。 本市における保育士等の処遇改善につきましては、
法人立保育園の保育士及び
放課後児童クラブの支援員を対象として、
処遇改善臨時特例事業を3月補正予算に上程しており、今年2月分からの処遇改善の要望に応えられるように準備を進め、事業所に説明を行っているところであります。実際の処遇改善の方法は、それぞれの事業所の給与体系により違いがありますが、収入を3%程度引き上げることを前提とした今年9月分までの給与改善に資するものを該当としております。 なお、医療機関に勤務する看護職員の処遇改善につきましては、地域で
コロナ医療に救急搬送を年内200件以上受け入れるなど、一定の役割を担う医療機関が対象となることから、市内の医療機関は対象にならないところであります。 処遇改善の意義としては、賃金水準が他職種に比べ低いと言われている
エッセンシャルワーカーが継続して勤務し、かつその後の生活設計が成り立つように給与や報酬の改善が図られるものと理解しております。
対象事業所数としては、福祉、介護施設で44事業所、保育施設として5事業所、
放課後児童クラブは8事業所が該当になると捉えております。しかしながら、それぞれの事業所で処遇改善を実施するかどうかの判断が求められることになるため、市としては多くの事業所が処遇改善を実施するよう助言等を行ってまいりたいと考えております。 次に、
エッセンシャルワーカーへの市の
独自支援施策の考えについてであります。現在
エッセンシャルワーカーは、
新型コロナウイルス感染症の拡大により、利用者や児童等の感染予防と本人を含めた御家族の感染予防に日々尽力されていることと推察いたします。 国の交付金は、令和4年2月から9月までであり、10月以降については臨時の報酬改定を行い、同様の措置が継続する方針が示されていることから、賃上げの効果が継続される取組が行われるものと考えております。 本市では、
新型コロナウイルス感染症が発生した令和2年度に、
放課後児童クラブに対し支援員の処遇改善を含めた
福利厚生費として1クラブ10万円の独自給付を行い、今年度も市から補助金の
独自上乗せ分に同様の措置を行い、支援を継続しているところであります。また、介護施設については、
コロナ対策臨時交付金を活用し、
感染症予防対策に係る費用を支援するなど、側面から支援を行ったところであります。 市内の
エッセンシャルワーカーに対しては、運営母体の違いにより一律に支援を行うことが難しいため、現在のところ独自支援を検討していることはございませんが、ワクチンの優先接種を含めて、できる限り安心して仕事が継続できるよう努めてまいりたいと考えております。 以上をもちまして答弁といたします。
◎建設部長(菅野誠君) 議長。
○議長(福田利喜君) 建設部長。 (建設部長 菅野誠君登壇)
◎建設部長(菅野誠君)
防災集団移転に伴う今後の課題につきまして、命により建設部長からお答えします。 初めに、団地の空き地の状況についてあります。
防災集団移転促進事業につきましては、平成30年度までに30団地490区画の整備が完了し、順次住宅再建を進めていただいてきたところであり、令和2年度
上半期時点においては、8団地37区画が空き区画となってきたところであります。 そのため、令和2年10月から、被災者以外の方も含めた一般募集を行い、結果10件の売買契約が成立し、現在の空き区画は27区画となっておりますことから、今後におきましてはこれまでの広報や
ホームページ等を活用した周知と併せ、
ハウスメーカーや住宅情報を取り扱う情報紙等へ情報提供するなどして空き区画の解消に努めてまいります。 続きまして、団地の賃貸料についてであります。平成26年4月より、完成した団地ごとに賃貸借を希望される方につきまして順次
賃貸借契約を締結し、本年1月末時点での
賃貸借契約は97件となっているところであり、その賃貸借料につきましては30年契約うち当初10年間は譲渡金額の1.5%、11年目以降は3%とした
賃貸借契約となっているところであります。 そのため、早い方では、2年後の令和6年4月から3%の賃貸借料になる方もいるところでありますが、今般のコロナ禍のように契約締結時には想定していない
経済情勢等もありますことから、賃貸借料につきましては改めて検討を行う必要があるものと考えているところであります。 また、
賃貸借契約から譲渡契約に移行を考えている方の
負担軽減策として、補助金を助成する制度を設けておりますことから、譲渡契約も選択肢となるよう、
負担軽減策の周知に努めてまいりたいと考えているところであります。 以上をもちまして答弁といたします。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) 再質問を行います。 まず、
新型コロナウイルス感染症から伺います。先ほど答弁いただきました。市長は、今後も冷静な行動をしてほしいという、ずっとこのまんまということで、皆さんの協力を求めたいと思います。それで、職域接種なのですが、職場はある程度限られていたと思うのです、教育、介護施設。その中には、市内には人数が少なくてもいろんな職場があるわけなのです。それで、やっぱりそういう人たちは介護とか、そういったいろんなところに携わっている、要はデイサービスを受けているところもあると思うのですが、人数に限らず、職域、職場接種というものの考えはいかがでしょうか。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎福祉部長(千葉恭一君) 議長。
○議長(福田利喜君) 福祉部長。
◎福祉部長(千葉恭一君) 福祉部長からお答えいたします。 市内には、国のような大きな職場はないものですから、市といたしましては個別に御相談も受けながら、1回目、2回目のほうの接種も進めてまいりました。具体的には水産加工であるとか、そういうところも含めて、御相談いただければ集団のほうとか、市内の医療機関とも調整をしながら、接種を進めてまいりました。3回目接種につきましても、例えば介護職場であれば、一度に副反応が出るとその後も大変だということもありまして、1回目、2回目も人数を分散した形で接種をしていましたので、先ほどの答弁にもありましたように、
医療従事者は入所系の介護施設、入所されている方はほぼ1月末全部終わってございますので、現在はそういう介護、保育、教育関係の方も含めて、6か月経過を確認しながら順次進めているというところでございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) 少人数でも漏らすことなく、3回目のワクチンは早めにやってほしいと思います。やはり6か月を過ぎないと、8か月から6か月に前倒しになったわけですが、やはり私に言わせれば、6か月であろうが5か月であろうが、やはり急ぐべきではないかなと思いますが、6か月でなければならないという、やはりそれは国への申出はできないのかどうか伺います。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎福祉部長(千葉恭一君) 議長。
○議長(福田利喜君) 福祉部長。
◎福祉部長(千葉恭一君) 福祉部長からお答えいたします。 国への申出ということでございますが、国の専門家のほうが今現在は6か月というところでございますので、そちらのほうの方針が変わらない限り、6か月を切っての接種というのは今現在は行っていないものでございますので、この辺の方針が変われば、先ほど議員さんがおっしゃったように、当初8か月から、今どんどん短くなって6か月ということになりましたので、この辺がもし短くなればというところですが、今現在は6か月で接種を進めているというところでございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) ぜひ国の方針も変わってほしいと思います。 いずれ1回目、2回目の
ワクチン接種の接種率はすごく高くて、95%、90%以上なのですが、やはり3回目が今まだ64%。集団接種と、あとは個別接種があるわけなのですが、やはり3月末にならないと3回目は打てないのだよという人たちもいるわけなのです。いずれ個別接種と言えば開業医の先生たちの御協力をいただくのですが、その辺の状況はいかがなのでしょうか。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎福祉部長(千葉恭一君) 議長。
○議長(福田利喜君) 福祉部長。
◎福祉部長(千葉恭一君) 福祉部長からお答えいたします。 65歳以上につきましては、先ほど64.5%ということで御答弁差し上げましたが、国の平均よりは大分高い数字になっているかなというふうに思ってございます。これは、先ほども言いましたように、市内の医療機関とか集団接種に御協力いただいている高田病院の御協力によって接種が進んでいるというところでございます。市内の医療機関のほうは、通常診療も進めながらの接種でございますので、できる限りの御協力ということでございまして、進めておりますが、集団接種につきましては、一応今週の土曜日で65歳以上はほぼおおむね完了というところでございます。 市内の医療機関につきましても、早いところですと3月の上旬からもう64歳以下に入りますので、接種券も64歳以下の方にも2回ほど発送してございますので、その方々については医療機関や集団接種のほうで、個別のほうは予約を取っていただいて、順次接種を進めていきたいというふうに考えてございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) 今若いお母さん、お父さんたちが早い早い接種を、もうとにかく早くしてほしいということを強く希望しておりますので、その辺は個別接種であれ集団接種であれ期待したいと思います。 先ほど
PCR検査の検査キットも準備してあるということですが、1か月ぐらい前に配付しました、希望者によって、キット、それが千幾ら配付済みということ、これが期限が3月31日まで使用期限だったのです。先ほどちょっと答弁市長からありましたけれども、その後の皆さんが安心していられるようなキットの備蓄の状況はいかがでしょうか。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎防災課長(中村吉雄君) 議長。
○議長(福田利喜君) 防災課長。
◎防災課長(中村吉雄君) 防災課長よりお答えいたします。 せんだって、1月27日から市民の皆様に約1,200キットを配付させていただきました。その後も大変全国的にこのキットの入手が難しい状態ではございますが、市のほうといたしましては、これ必要なものということで、各方面にお願いをいたしまして、現段階では約800キットまで備蓄をしておりまして、市民の皆様にお配りしたものに関しましては、有効期限が1年というものでございましたので、去年の夏過ぎに買ったものが3月31日というものがございましたが、そちらに関しては市民の皆様に今回1,200キットほぼ全て使っていただいたということでございまして、今市のほうで備蓄しております約800ほどのキットに関しましては、メーカーが違うのですけれども、約2年間の有効期限があるものを入手しておりますので、すぐにもう期限が切れてしまって使えないというものでなく、今後も必要な備蓄を増やしながら対応していきたいというふうに考えております。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) 800で間に合うかどうかというのもあるのですが、いずれ備蓄があるということは非常に市民にとっては安心だと思います。 それで、今度はワクチンなのですが、ワクチンの量は、ファイザーとモデルナがあるのですが、この備蓄というか、その割当ての状況はいかがなものでしょうか。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎福祉部長(千葉恭一君) 議長。
○議長(福田利喜君) 福祉部長。
◎福祉部長(千葉恭一君) 福祉部長からお答えいたします。 ワクチンは、順次配送になるわけですが、ファイザー社製、モデルナ社製、どちらも5月末までにおよそ8,000ずつ来ます。合計で1万6,000回分ですので、今3回目接種を予定している方にはほぼ全員打てるというような形で、今ワクチンの配送計画が示されておりますので、これにより
ワクチン接種を進めていきたいというふうに考えてございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) いずれ安心しました。 それで、万が一家族が感染した場合の、先ほど食料支援という、それは県のほうから来ているわけなのですが、市のほうでもやはり込み入った家族構成によっていろんな支援が必要だと思うのです。やはり子どもさんが多ければ子どもさんなりの家族支援というのを、食料支援とかというの必要だと思うのですが、その辺の市の細かい考え方はいかがでしょうか。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎福祉部長(千葉恭一君) 議長。
○議長(福田利喜君) 福祉部長。
◎福祉部長(千葉恭一君) 福祉部長からお答えいたします。 県のほうでは、食料支援等ということがありますし、最近はちょっと感染者も多いこともあって、県のほうでも備蓄をするようにというような発信も一部報道では確認しております。市といたしましては、先ほど言いましたように、市民の方の安心、安全ということで、昨年の4月から
社会福祉協議会さんと連携をしまして、
買物支援事業というものを実施してございます。これは、市のほうでは誰が感染の確認の対象になったかというのは分かりませんので、保健所のほうが御本人の同意を得て市のほうに情報を提供していただくということが可能であれば、あと御本人様が日用品であるとか、生鮮食料も含めて買物をお願いしたいということであれば、こちらのほうで
社会福祉協議会と連携して対応するというところでございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) そうすると、保健所と連携しながらということだと思いますが、例えばお母さん、お父さんがかかった場合の、今度子どもさんの居場所というか、そういうときの、やっぱりある程度最初からもうちゃんと決めておいたほうがいいと思うのですが、子どもの居場所というのをどのように考えているのか伺います。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎
子ども未来課長(千葉達君) 議長。
○議長(福田利喜君)
子ども未来課長。
◎
子ども未来課長(千葉達君)
子ども未来課長からお答えいたします。 現在のところ、市内で発生している児童も含めたコロナの罹患者につきましては、保健所のほうで御家族一体となって療養施設なりなんなりというところにお移りいただくという措置が取られているようでございます。そのため、お子さんだけ例えば取り残されたりとかということは現在のところないと聞いてございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) 陸前高田市は、そのためにも療養施設というか、ちゃんと準備はしてありますので、その辺は安心かなと思っております。 次に、
エッセンシャルワーカーについて伺います。やはり賃金が大変必要だと思うのです。なぜならば、やはり陸前高田市では保育士さんはどんどん、どんどん仙台の方面に、一旦来るのですけれども、出ていっている状況なので、これはやはりお金だと思うのです。賃金が高くないとなかなかここにいてもらえないということで、やはり今度の国の処遇改善についてはいいのかなと思っています。これ私も聞こうと思っていたのですが、9月までと思って、9月以降はどうなのですかということを質問しようと思っていたのですが、これは再度継続されるのか、どれくらい継続されるのか伺います。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎
子ども未来課長(千葉達君) 議長。
○議長(福田利喜君)
子ども未来課長。
◎
子ども未来課長(千葉達君)
子ども未来課長からお答えいたします。 保育士、また
放課後児童クラブの支援員への報酬の今回の臨時特例の措置でございますが、これは9月までということで、約9,000円相当の交付金による賃金改善が行われると聞いてございます。それ以降については、
放課後児童クラブ、また保育園とかの算定の根拠となる公定価格自体がその分上乗せになって見直しがかけられて、そうすると各事業所さんのほうで算定される場合に、公定価格自体が上がりますから、大本の事業所に行くお金自体がアップして10月以降支給されるということになります。 ですので、いつまでということについては、公定価格の見直し等が今後どれくらい、下げられるとかということはないかとは思いますけれども、少なくとも10月以降については継続になって、それらも改善がそのまま継続されたままということになります。今回の交付金の要件の中で、例えば9月までで改善が終わって、10月から下げますといった場合には、交付金の返還というような条件もつけられておりますので、10月以降も賃金改善は継続されるものと了解してございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) ずっと継続してもらえば、本当にUターンして働いてくれる方々が安心して働けると思いますので、いずれ切れそうになったら再度要望するべきだと思います。 次に、
防災集団移転について伺います。先ほど答弁がありました。27区画が今現在空いているという状況のようですが、やはり行政としては努力しているようですが、やっぱりめぐさいのです。家が建って、家が建たないでぼつっと。それで、そこは地域の人たちが草刈りしたりして、いろいろ景観上もよくないということで、やはり再度ホームページでも何でもいいですので、はっきり言って土地代がそんなに高くないですから、ぜひPRするべきだと思いますが、今後この区画、この団地にこれくらい空いていますよというPRの仕方というのはどのように考えているのか伺います。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎建設部長(菅野誠君) 議長。
○議長(福田利喜君) 建設部長。
◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えいたします。 答弁でもちょっとお話しさせていただきましたが、今までやっぱりホームページだったり、広報というのを使わせていただいておりましたが、1つは不動産を扱うそういう
ハウスメーカーさんだったりとか、不動産業さんにいろいろ情報提供をしていきたいなというふうにも考えておりますし、今まで図面だけでの紹介といいますか、というふうになっていましたので、周りの状況も含めた写真なども掲載して、よりいい環境だというのをPRしていきたいなというふうに考えてはいるところでございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) さらに、この区画はこのうちが買っているのだという状況のところもあるみたいなのですが、補助の、支援の在り方というのはこれまでと、10年過ぎる、今も建っていないので、これから建設すると思うのですが、補助の体制は変わらないのでしょうか。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎建設部長(菅野誠君) 議長。
○議長(福田利喜君) 建設部長。
◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えいたします。 国の基礎支援金等いただいた方が住宅再建した際の加算支援金というのはございますが、そちらについては今年の4月の10日が期限となっておりますので、そちらについては今広報を使ったり、いろんなダイレクトメールを使ったりして周知を図って、そういう再建をいただいて、申請をしてくださいという話はさせてはいただいております。それ以外に、あと市のいろんな住宅再建の補助メニューというのもございます。それは、1つは防集の移転される方に関しての土地の購入をするとか、例えば今賃貸借をされていて譲渡に変わる方への補助金というのもございますが、そういったものはまだこれも今後も継続していきたいというふうには考えております。防集に関してはそのとおりで、今後も継続していきたいというふうに考えているところでございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) 先ほど答弁ありましたが、10年間は1.5%、11年を過ぎると3%になるという、倍に賃借料がかかるわけなのですが、これはやはり崩すわけにはいかないのかどうか伺います。
◎市長(戸羽太君) 議長。
○議長(福田利喜君) 市長。
◎市長(戸羽太君) 当初できるだけ御購入をいただきたいということもありましたし、国の方針もありまして、このような設定をさせていただいたところでございますが、先ほどの御答弁でも申し上げましたが、今コロナで大変な状況であるということでありますので、内部で今検討していますが、基本的には据え置かせていただきたいというふうに考えているところでございます。
◆13番(大坪涼子君) 議長。13番、大坪涼子。
○議長(福田利喜君) 大坪涼子君。
◆13番(大坪涼子君) そうしてもらえば、非常にうちを建てている方は助かると思います。これは、被災しました団地それぞれ、当時は脇の沢団地でいえば100人以上が家を建てたいという、絶対家を建ててやるのだということで、行政は職員の方が亡くなっていますから、いろんな派遣の方が来たわけなのです。土地勘がない、この土地は誰のものだということで、やはり地元の者が強い、あの土地はあそこの家のものだ、あの人はちょっと交渉しにくい、判こ押さないのでないべかとかと言われながら、我々というか、被災者が建設委員会をつくって、それで夜な夜な内諾を取って歩いたのです。苦労もしました。それで、内諾を取って、行政のほうに届けて、それで係の人が改めて交渉に行ったわけなのです。当時は、100軒以上が絶対家を建ててやるのだという意気込みがあったのですが、その後30軒弱になった、いろんな事情があって、そういうふうな、そのときから協働のまちづくりが私は先端を行っていたのではないかなと思いますが、当時のことを振り返りながら、市長の感想をお述べください。
◎市長(戸羽太君) 議長。
○議長(福田利喜君) 市長。
◎市長(戸羽太君) 議員から今御紹介をいただいたとおりでございまして、
防災集団移転促進事業の予定地については、いろんな交渉をしなければいけないというところで、よそから応援に来てくださった方のみならず、やっぱり地域の人に入っていただかないとその交渉うまくいかない。変な話が、真っすぐ行くとなかなかうんと言ってくれないのを、ではどなたにお願いしてもらったらば首を縦に振っていただけるのかというようなことも内々でもかなり議論もあったし、御協力もいただいたところです。 先ほど空き区画の話もありましたけれども、これは制度上家を建てますと言って防集の協議会に加入していた人たちの分の土地だったわけですから、本来は全部埋まるはずだったわけですが、いろいろな経済的な御事情とか、あるいは残念ながら高齢の方で諦めざるを得なかったとか、いろんなことがこの11年の中にあったわけです。 今言っていただいたように、やっぱり市民の皆さんの御協力なくして土地の確保、あるいは復興というのは成し遂げられなかったわけでありますし、中心市街地等においても、商店街の皆さんの頑張りがなければまちは再興できないということでありますので、そういう意味では協働のまちづくりをこれまでもやってきましたけれども、そこをお互いにまた自覚、共有しながら、さらにこの協働のまちづくりを進めてまいりたいと、そのように思っております。
○議長(福田利喜君) 以上で13番、大坪涼子君の一般質問を終わります。
○議長(福田利喜君) この際、暫時休憩いたします。休憩時間は10分程度といたします。 午前10時46分 休 憩 午前10時54分 再 開
○議長(福田利喜君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 3番、大和田加代子君。 (3番 大和田加代子君登壇)
◆3番(大和田加代子君) 通告に従い一般質問を行います。 本日は、交流人口拡大及び関係人口創出と地域ブランド化についてと陸前高田市公共施設等総合管理計画についての2項目について伺います。 初めに、交流人口拡大及び関係人口創出と地域ブランド化についてです。多くの市町村は、人口減少と
少子高齢化の問題を抱えています。本市もまた例外ではなく、震災が人口減に拍車をかけ、国税調査によると人口は2010年の2万3,298人から2020年の1万8,262人と、この10年間で約22%の減少となりました。高齢化率は約40%。昨年矢作町のある地区で、地区の方々との意見交換会を持ちましたが、ここは限界集落だからとの声も聞かれました。 人口減少により、長期的には税収など歳入の減少が見込まれる一方、高齢化はさらに進むことから、社会保障関係経費等が増加し、財政の硬直化が進行を強めていきます。また、財政に余裕がなくなり、公共施設、インフラの老朽化への対応等が難しくなり、全般的に行政サービスの低下を招くおそれがあります。 こうした問題を解決するために、本市では平成31年3月、まちづくり総合計画を策定し、本市への人の流れをつくり、呼び込む施策である交流人口拡大、関係人口創出や地域ブランド化などに取り組んでいます。 2019年、道の駅高田松原、東日本大震災津波伝承館、2020年、市民文化会館、高田松原運動公園、発酵パークカモシー、2021年、オーガニックランド、高田松原海水浴場、高田松原津波復興祈念公園と、年を追ってのオープンが続く一方で、花火大会開催など新しい取組も始まり、人の流れをつくる仕組みは着々と進んでいると感じます。 しかし、一昨年からの
新型コロナウイルス感染拡大の影響は、今年に入っても続いていて、交流人口拡大のせっかくの仕組みが十分に生かし切れていないのが現状です。本来あった計画は中止もしくは縮小を余儀なくされ、オンラインなどを活用したものへと方向転換を迫られています。 一方、この間本市のふるさと納税は、令和2年度で3万7,378件、6億5,000万に上り、今年度は既にその金額を上回り、昨年末で7億円を超えていると伺いました。これにより、関係人口創出に関しては、コロナ禍においても進んでいると考えられます。 巣籠もり需要と一言で申しますが、数ある商品購入形態の中から、ふるさと納税という仕組みを選択し、さらに多くの自治体の中から本市を選んでくださるのは、その方々は本市を特別なものとして思ってくださっているからであり、それが高田思民、思う民と呼ぶゆえんであると考えます。そして、この方々が本市に持っている特別に感じられるという価値こそが、陸前高田市が持っている地域ブランドの本質であると思います。 今後は、コロナ収束後を見据えた取組と並行して、ウィズコロナを前提とした取組も必要と考えますが、いずれの取組も本市発信者側の思い、視点だけではなく、受信者、受け手側の思い、視点、意見を重視し、より深化した関係を築くことを期待いたします。 そこで、伺います。1点目、交流人口拡大及び関係人口創出により本市が目指すものは何か。 2点目、交流人口拡大及び関係人口創出と地域ブランド化の関係をどのように考えているか。 3点目、コロナ禍で実施した交流人口拡大事業及び地域ブランド化事業の成果と見いだされた課題は何か。また、それらを踏まえた今後の事業の方向性はどうか。 次に、陸前高田市公共施設等総合管理計画についてです。平成26年4月、総務省より公共施設等総合管理計画の策定に当たっての指針が示されました。この中の公共施設等総合管理計画に基づく老朽化対策の推進イメージを見ると、この計画は公共施設等の管理だけに重きを置くものではなく、まちづくり、国土強靱化とともに推し進めていくものであることが分かります。まちづくりに関しては、議会、住民との情報及び現状認識の共有も挙げられていて、厳しい財政状況が続く中、今後人口減少等により公共施設等の利用需要が変化していくことが予想されることを踏まえ、今後のまちづくりには住民の理解と参画が必要であることを改めて認識させられます。 これを受けて、本市では平成29年3月に陸前高田市公共施設等総合管理計画を策定。この頃は、まだ震災からの復興事業真っただ中とも言える時期で、市民文化会館や高田松原運動公園はもちろん、新庁舎に至っては建設場所さえ未定の状態でした。 総務省からの個別施設計画等を反映した令和3年度までの計画の見直し要請を受けての今回の改訂ではありますが、復興のハード事業のほとんどが終了しつつあるこの時期の改訂は、本市にとってとてもいいタイミングであったと思います。 震災後、計画された建物のほとんどが完成し、現在その利用が始まっています。今後継続的に本市が負担すべき公共施設等の維持管理費がこれから明らかになっていくと思います。本市の場合、震災を機に多くの施設が復興予算により新築、新設されたことから、他自治体とは異なり、築10年未満の建物が43.1%という、現時点ではある意味恵まれた状況にあります。 しかし、先ほど申し上げましたように、震災後の10年間で人口は22%減少、高齢化率は間もなく40%に届きそう。また、全世帯の約3分の1が住民税非課税世帯であり、自治体四季報によると、平成30年度人口1人当たりの地方税収は9万5,229円で、1,741市町村中1,341位。令和元年度、類似団体との比較では、類似団体の1人当たりの地方税収が11万8,234円であるのに対し、本市は9万5,867円。基金残高がそれなりにあるとはいえ、決して予断を許さない財政状況だと感じます。 今回の改訂版には、歳入の状況として、市税収入については震災前と同水準になっているとの記述もありますが、震災後の本市経済を牽引していたのは建設業であり、それは復興工事による一時的なものであることは周知のとおり。しかも、地方税収に関しては、平成30年度をピークに、緩やかではありますが、下降しています。多くの市民が危惧しているのは、現時点のことではなく、自分たちの子や孫の時代になったとき、人口減少の進む本市がこれだけの公共施設を維持していけるか、自分たちの時代に建てた公共施設が子や孫たちの時代に負担になりはしないかということです。 市民の思いを酌み取り、市民との共通認識の下に、今後の人口減少等による公共施設等の利用需要の変化をも見据えた計画の策定と不断の見直しを望むものです。 そこで、伺います。1点目、平成29年3月に策定された陸前高田市公共施設等総合管理計画の下での取組は、間もなく5年が経過いたします。この間、管理計画にあるような対策やPDCAサイクルによる検討がなされ、今回の改訂につながったと思いますが、どのような対策がなされたのか。また、その成果と課題はどうか。 2点目、今回の計画改訂に当たって、特に留意した点は何か。 3点目、平成29年に行われた同計画策定時のパブリックコメントには、維持補修費や更新費が多額であることへの不安を感じられるものが見受けられましたが、今回の改訂では、さらにその費用が増加していますが、財源見通しはどうか。また、住民への十分な情報提供が必要と考えますが、その点はどうか。 以上、2項目の答弁を求め、この場での質問を終わります。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎市長(戸羽太君) 議長。
○議長(福田利喜君) 市長。 (市長 戸羽太君登壇)
◎市長(戸羽太君) 大和田加代子議員御質問の交流人口拡大及び関係人口創出と地域ブランド化につきましてお答えをいたします。 初めに、交流人口拡大及び関係人口創出により本市が目指すものについてであります。本市におきましては、東日本大震災を契機として、友好都市である名古屋市や武雄市、クレセントシティ市をはじめ、本市を支援していただいている自治体、企業、各種団体との交流が生まれ、産業、教育、行政など、様々な分野で交流、連携を進めてまいりました。 また、復興支援ボランティアや視察などで来訪され、市民と交流を続けている方やふるさと納税に協力をいただいている方々など、本市に関わりを持ち続ける皆様とも本市のPRや事業への協力などを通して交流を深めてまいりました。 令和2年度からは、市まちづくり総合計画の人口減少対策に関係する分野を推進するための戦略として位置づけた第2期まち・ひと・しごと総合戦略において、4つの基本目標を掲げ、人口減少と
少子高齢化への対策に分野横断的に取り組んでいるところであります。 市といたしましては、引き続き様々な形で交流、連携を深め、本市の魅力を国内外へ積極的に情報発信することや効果的な事業実施により、交流人口、関係人口の拡大を図り、本市への人の流れを促進させ、にぎわいの創出や産業の振興など、地域活性化につなげてまいりたいと考えているところであります。 次に、交流人口拡大及び関係人口創出と地域ブランド化の関係についてであります。地域ブランドには、地域の特徴を生かした商品やサービスのブランドと地域のイメージそのもののブランドという2つがありますが、地域ブランド化はこの2つを効果的に結びつけることで、地域外の資金や人材を呼び込み、交流人口や地域の雇用が拡大し、ひいては持続的な地域経済の活性化が図られることと認識しているところであります。 本市においては、この2月に地理的表示保護制度による登録を受けた広田湾産イシカゲガイなどの地域の豊かな環境を生かした地場産品や、たかたのゆめ、ピーカンナッツなど、震災からの復興において御支援いただいた企業、団体との御縁によって新たに生まれた産品が既に陸前高田ブランドとなっております。 あわせて、ノーマライゼーションという言葉のいらないまちや津波伝承館、オーガニックランドに代表される命を学ぶフィールドといった、本市が震災及び復興の経験から、広く将来の日本や国際社会にも発信できるまちとしてのブランドも形成しつつあると認識をしているところであります。 こうした本市の地域ブランド化は、多くの方がふるさと納税で地場産品を返礼品として選択し、本市のまちづくりに対して御寄附をいただいていることや、本市の交流都市、団体である名古屋市や川崎フロンターレによる様々な取組によって推進していただいており、その御支援、御協力の輪が広がることで、新たに本市を来訪したり、商品を購入するきっかけが生まれ、交流人口が拡大していくものと考えているところであります。 次に、コロナ禍で実施した交流人口拡大事業及び地域ブランド化事業の成果、課題及び今後の方向性についてであります。交流人口拡大事業としては、昨年スタートした高田松原復興祈念公園ガイドが修学旅行生を中心に多くの児童生徒に利用されており、奇跡の一本松やタピック45、気仙中学校などの震災遺構の見学を通じて、防災、減災を学んでいただいているところであります。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、県内及び東北管内の学校において、修学旅行、教育旅行の行き先が関東圏から県内、近県に変更になる傾向にありますが、それらの学校が防災、減災を学ぶ場として本市を選択し、来訪者が増加したことは、成果であると考えているところであります。 一方で、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、令和2年5月には復興祈念公園の閉園によるキャンセルも多数あったところであり、持続可能な事業運営を目指す上で、収益的なリスク要因に直結することを改めて認識をしたところでございます。 今後の事業の方向性としては、コロナ禍におけるこうした成果を踏まえ、本市が震災の経験、教訓を将来にわたって社会に発信、還元する命を学ぶフィールドとして、旧高田東中学校に設置されている3.11仮設住宅体験館や整備が進んでいるオーガニックランドとも連携し、教育旅行や修学旅行等の新たな形を広げていきたいと考えているところであります。 地域ブランド化事業につきましても、平成24年より、震災復興を支援いただいている名古屋市の有志が令和2年7月、名古屋市港区の築地口商店街に本市の応援ショップを開設し、たかたのゆめを使った天むすや玄米だんごの販売を行っているところであり、コロナ禍でも好調な売上げが続いていると伺っているところであります。 また、令和3年10月には、川崎フロンターレトップチームのクラブハウスの選手食堂で使用するお米としてたかたのゆめが正式に採用され、トップチームの選手によりたかたのゆめをPRしていただいているところであります。 コロナ禍において積極的に市外に出向いてPRすることが容易ではない中、本市を応援し交流いただいている都市や団体によって、本市のブランド商品が販売、PRされていることが成果となっていると認識をしているところであります。 一方で、コロナ禍により地域を越えた事業者同士の対面での交流に制約があること、事業者自身が厳しい経営状況に直面していることにより、協働による商品開発などに時間を要していることが課題となっておりますが、性急に物事を進めるのではなく、それぞれの事業者が置かれた事情に鑑みて、商品開発や販売促進活動の方法やスピードを検討していくことが肝要であると考えているところでございます。 今後の方向性でありますが、コロナ禍におけるブランド化推進については、一層重要性が増した交流都市、企業とのつながりを最大限に生かすことがコロナ収束後においても重点として考えているところであります。 令和2年度より、地場産品ブランド化推進事業として東京丸の内のレストランやショップ関係者と本市の事業者との連携により、米崎りんごや北限のゆずといった地場産品を使った商品開発を進めてきているところでありますが、テストマーケティングと試作品改良を重ね、来年度から正式販売する方向で準備を進めてまいりたいと考えているところでございます。 以上をもちまして答弁といたします。なお、その他の御質問につきましては、担当部長から答弁をさせていただきますので、御了承願います。
◎総務部長(戸羽良一君) 議長。
○議長(福田利喜君) 総務部長。 (総務部長 戸羽良一君登壇)
◎総務部長(戸羽良一君) 陸前高田市公共施設等総合管理計画につきまして、命により総務部長からお答えいたします。 初めに、公共施設等総合管理計画における検討と対策、その成果と課題についてであります。現在の陸前高田市公共施設等総合管理計画につきましては、国からの策定の要請を受け、平成29年3月に策定したところであり、計画の内容としましては、市が保有する全ての公共施設等の状況を把握し、長期的な視点を持って更新、統廃合、長寿命化などを計画的に行うとともに、公共施設等の適正な配置の実現及び維持管理を推進する基本的な方向性と取組を定めたところであります。 特にも総合的かつ計画的な管理に関する方針につきましては、長寿命化による財政負担の軽減、平準化及び市民ニーズに対応した施設の規模の適正化の2点とし、公共施設の適正な維持管理に努めてきたところであります。 また、公共施設等総合管理計画に基づき個別施設計画を策定することとしておりましたが、建築物系施設につきましては、公営住宅、学校施設、体育交流施設、その他の公共施設の類型ごとに検討を進め、長寿命化計画を含む個別施設計画について策定したところであります。 加えて、都市基盤系施設につきましても、橋梁長寿命化修繕計画を策定するとともに、その他の施設につきましても順次策定を進めることとしているところであります。 各公共施設の適正な管理の推進を図るため、個別施設計画の策定に併せて施設ごとにカルテを作成し、施設の修繕状況等を適宜入力することにより、施設の劣化状況の把握や計画的な修繕、改修工事の実施時期等の参考にしてきたところであります。また、各年度の決算に併せて、施設ごとの光熱水費や法定点検に要する費用、工事費等を維持管理費として把握することにより、公共施設等総合管理計画の進捗管理を行ってきたところであります。 これらの対策により、建築物系施設で当初見込んでいた更新費用年額11億円に対して、決算額ベースで令和2年度が約7億円、令和元年度が約6億5,500万円と、計画に対して6割程度に圧縮することができたことは大きな成果であるものと認識しているところであります。 これらの計画に基づく実践を通じて、更新費用の推計の中に光熱水費などの工事費以外の維持管理経費が盛り込まれていなかったことや、計画策定時点において高田小学校など高台への新築移転が見込まれていた施設が、従前地で大規模改修等を実施する計画として推計に算定されていたことなどが確認されたことから、今回の更新に当たってはその点についても修正を加えようとしているところであります。 一方で、都市基盤系施設につきましては、個別施設計画の策定を終えていない施設もあることから、今後計画策定を進めるとともに、建築物系施設同様の進捗管理を行うことにより、維持管理費の縮減を図るとともに、適正な施設管理に努めてまいりたいと考えているところであります。 次に、改訂に当たって留意した事項についてであります。計画の改訂に当たりましては、国で示している策定指針の内容に準拠した形で執り進めているところであり、基本的な内容につきましては指針に沿って作成しており、独自色というものは難しいところであります。 このような状況の中にあって、現計画の策定時点において、本市においては東日本大震災からの復旧、復興の道半ばであり、被災した施設の再建整備についても全てが終わっていない状況であったことは、全国他市町村と比べ特殊な要因であるものと認識していたところであります。 当時のパブリックコメントに当たっても、東日本大震災からのハード整備が終わる時期に改訂すべきとの御意見をいただきましたが、まさに御意見のとおりでありまして、東日本大震災により多くの公共施設が被災した当市においては、その施設整備がほぼ完了した現時点における施設数や施設規模をベースに、公共施設等総合管理計画の改訂を行うことが非常に重要であると考えていたところであり、今年度がその適切な時期であるとの認識の下で改訂作業を進めてきたところであります。 また、改訂に当たりましては、各個別施設計画の策定に当たって検討を行った施設の長寿命化による財政負担の軽減、平準化を尊重するとともに、光熱水費等を加え、より実情に近い要素を計画に反映させることも留意したところであります。 次に、財政見通しと市民への情報提供についてであります。今回の改訂に併せて公共施設の改修、更新費用に係る将来費用の試算も行っているところであり、建築物系施設の更新費用につきましては、現計画の年平均11億円から2億8,000万円増の13億8,000万円と見込んだところであります。 更新費用の増加の要因につきましては、改訂に当たって新たに整備した施設の増加に伴い、平成27年度末時点の施設の延べ床面積16万7,419平方メートルから約17%に当たる2万9,243平方メートルが増加し19億6,662平方メートルとなったこと及び新たな項目として光熱水費等を試算に盛り込んだことによるものであります。 光熱水費は、年間約2億円程度を見込んでいるところであり、その項目を差し引いた場合には、現計画と比して8,000万円程度の増加となっているところであります。 また、都市基盤系施設の更新費用につきましては、現計画の年平均16億5,000万円から2,000万円増の16億7,000万円と見込んだところであります。 更新費用の増加の要因につきましては、東日本大震災により被災した橋梁や上下水道施設の復旧に伴う施設延長の増によるものであります。 これらの財源につきましては、市営住宅では国庫補助事業となります災害公営住宅家賃低廉化事業及び東日本大震災特別家賃低減事業に係る補助金を主な原資として市営住宅基金への積立てを行ってきたところであり、今後市営住宅に係る大規模改修等の財源として活用することとしております。 他の施設につきましては、長寿命化事業やユニバーサルデザイン化事業等においては、活用可能な国県補助事業の積極的な活用を図るとともに、地方債の活用に当たりましては、後年度に普通交付税の基準財政需要額に算入される公共施設等適正管理推進事業債や過疎対策事業債等を充当できるのかの検討に加え、補助対象外となる事業については、公共施設等整備基金の活用を見込んでいるところであります。 また、計画の改訂に当たりましては、現在3月10日までの期間でパブリックコメントを実施し、広く計画に対する市民の皆様からの御意見を伺っているところであり、その御意見に対しての回答を含めて公表させていただく予定としているところであります。 計画策定後におきましても、市ホームページに掲載し公表するとともに、「広報りくぜんたかた」に図表を用いながら分かりやすい形での掲載を行うなど、市民の皆様が不安に感じないよう、機を捉えて正確な情報提供に努めてまいりたいと考えているところでございます。 以上をもちまして答弁といたします。
◆3番(大和田加代子君) 議長。3番、大和田加代子。
○議長(福田利喜君) 大和田加代子君。
◆3番(大和田加代子君) では、再質問させていただきます。 初めに、公共施設等総合管理計画について伺います。1つ目なのですが、この最も重要な指標である人口の推計ということに関するデータについての確認をまずさせていただきます。本計画には、今後の見通しという項目に将来人口の推計グラフがあります。これは、平成22年の国税調査を基に、国立社会保障・人口問題研究所が行った推計とまち・ひと・しごと総合戦略を推進した場合の二通りを示しています。ただ、この後平成27年と令和2年と国税調査は行われていて、令和2年分がまだですが、平成27年の国税調査に基づく将来人口の推計は公表されているのですけれども、過去データがこの計画に反映されていることについて、それはなぜなのか伺います。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎財政課長(黒澤裕昭君) 議長。
○議長(福田利喜君) 財政課長。
◎財政課長(黒澤裕昭君) 財政課長よりお答えいたします。 公共施設等総合管理計画の人口推計の部分につきましては、今回の改訂の作業に当たりまして、独自で人口のシミュレーションは行っていないところでございます。その中で、本市でまち・ひと・しごと総合戦略策定時にシミュレーションをさせていただき、皆様に公表させていただいている平成22年までの国調の実績データの元の数値を現在は改訂においても使わせていただいたところでございます。
◆3番(大和田加代子君) 議長。3番、大和田加代子。
○議長(福田利喜君) 大和田加代子君。
◆3番(大和田加代子君) 平成27年の国税調査人口は1万9,758人、令和2年度の同人口は1万8,262人、これは改訂版にもしっかりと記されています。つまりこの5年間で人口が1,496人減少しています。まち・ひと・しごと総合戦略を推進した場合の想定では、この5年間で1,398人の減少にとどまることとされています。つまり令和2年度時点で、計画と現実の間に既に98人の誤差が生じている、ここが私は問題だと思ったのです。この誤差に対して何も触れることがなくて、以前と同じく令和47年の人口を1万1,689人と見込みますという記述がしっかりと載っている。現実と乖離したデータに基づく計画と言わざるを得ないという、ここが非常につらいところなのですが、この辺りについてどのような認識をお持ちか、お願いします。
◎市長(戸羽太君) 議長。
◎観光交流課長(村上知幸君) 観光交流課長からお答えをいたします。 野球場以外の設備に対する部分ですけれども、一番大きな点は、やはり第一サッカー場の照明施設でございます。第一球場、野球場のほうには照明灯が、震災前の松原の球場にもありましたので、災害復旧ということで今回整備はされておりますが、サッカー場に関しては震災前にはなかった設備でございますが、先ほど議員のお話にもありましたが、非常にたくさんの子どもたちが元気よくサッカーをしていると。中にはナイターでやりたい。やっぱりこれは、市内の大人の方々、仕事を終えて平日の夕方以降サッカーを楽しみたいという声もサッカー協会を通じて多くいただいておりますので、今回の予算のほうに上程をさせていただいておりますので、来年度早々に整備に進んでいきたいというふうに考えております。
◆5番(伊藤勇一君) 議長。5番、伊藤勇一。
○議長(福田利喜君) 伊藤勇一君。
◆5番(伊藤勇一君) 今サッカー場の夜間照明について答弁いただきまして、ぜひそういうふうな形で整備されて、もっともっと夜間でも楽しめる、活動できる子どもたちの姿が見られればいいかなと私は思います。 それでは、このサッカー場の東側とか、多目的広場の脇とか、高田南幹線道路に沿った形で空き地があったり、草地があったりしますけれども、これについては今後さらにこの地帯一帯を魅力を高めるためのことが必要だと思われますが、市当局としてはどのような将来像とか整備計画を立案しているのか、またその実現に向けた財源計画も立てるべきと考えますけれども、いかがでしょうか。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎観光交流課長(村上知幸君) 議長。
○議長(福田利喜君) 観光交流課長。
◎観光交流課長(村上知幸君) 観光交流課長からお答えをいたします。 まず、第一サッカー場の東側の部分の多目的用地、グラウンドにつきましては、今のところ天然の芝を今設置をしていて、草刈りを行っているところでございます。基本的にあそこに制限はございませんので、市民の方が自由に入ってスポーツを楽しむエリアということで御案内をしているところでございます。一部市内のグラウンドゴルフの協会の皆さんから御相談を受けております。なかなかグラウンドゴルフを自由に楽しめるところが少ないのではないかということで、練習する場所としていろいろどこか検討してほしいという要望でございますが、市といたしましてはそちらの米崎側の多目的グラウンドの芝の管理をしっかりした上で、そこでの競技もいいのではないかということで、ちょっとそこをこれから協会のほうと協議を進めていきたいというふうに思いますし、一方で反対側、川原川公園のほうにも、今回本当に結構アップダウンがあって、グラウンドゴルフを楽しむには最適な公園も県の整備を終えて今完成しておりますので、併せてそちらのほうでのグラウンドゴルフということも提案をしながら進めてまいりたいというふうに思います。 あと、運動公園の北側の緑地帯につきましては、当初そこで本当はグラウンドゴルフがやれないのかなということも考えたところです。あとは、ドッグランの整備というのも市民から要望があったので、その場所にドッグランを整備してはどうかということも相当様々検討してきましたが、今のところ何か解決するような整備案という構想はちょっと市ではまだ持ち合わせていないのですが、現在は花火のときの観覧席の利用が一般的になっておりますが、今後除草作業であったり、多少石もありますので、そういうものを体育協会とともに整備しながら、何か市民の方が安全で安心に使えるエリアとしての整備というのも進めていければなというふうに考えております。
◆5番(伊藤勇一君) 議長。5番、伊藤勇一。
○議長(福田利喜君) 伊藤勇一君。
◆5番(伊藤勇一君) 今の答弁で理解して進みましたけれども、もう一つだけ話したいのですけれども、今答弁の中に川原川の遊歩道とか芝生の広場とか、そういったお話があって、そういった魅力的な状況にもなっていると。そして、それがグラウンドゴルフにもつながるのではないかというふうな形もありましたけれども、私もそのように感じておりまして、川原川の延長上に運動公園があると。そして、運動公園に行けば、また何かそういった軽スポーツができるとか、そして休憩するスペースもある、トイレもあると、そのような形でこの辺一帯をやはり魅力アップにつながるような将来像を見いだしていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしく進めていただきたいと思います。 その際にも、やはり返す返す話で申し訳ないですけれども、安全面について特にも留意されてほしいと思います。私の一番危惧するのは、間もなく二軍のイースタンリーグの野球試合があるということで、硬式野球試合もあるようですけれども、そのファウルボールがグラウンド外に出て、たまたま歩いていたそういった歩行者なり来場者に大変な事故になったのでは話にならないという、論外の事故だとなれば大変ですので、その辺のことを視野にしておりますので、その辺について、いま一度その辺の答弁をお願いします。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎観光交流課長(村上知幸君) 議長。
○議長(福田利喜君) 観光交流課長。
◎観光交流課長(村上知幸君) 観光交流課長からお答えをいたします。 特に第一球場周りのネットの高さにつきましては、低いのではないかということで、野球協会であったり、野球関係者からはいろいろ御相談は受けてきたところでございます。この2年間、社会人野球の試合だったり練習試合等々にもちょっと私も出向いて、そのファウルボールの状況につきましては確認はしているところでございます。シンボルロードにボールが出ていって車にぶつかるのではないかという、そういうことも言われておりましたが、この間に関しては道路までボールが飛び出すということは見られていないところでございますので、ただそれだからいいということではなくて、そういう公式戦等々のときには、グラウンド外にも要員を擁してファウルボールに注意するような対策というのは当然取っていきたいというふうにそれは思っておりますし、同じくレフト側に関しても、子どもの遊具施設がありますので、そういうところもそういう要員を配置しながら、年1回の公式戦でございますので、そういう安全対策をしっかりやった上で、市民の方に楽しんでいただく、そういう試合づくりというのですか、そういうところに持っていきたいなというふうに思っております。
◆5番(伊藤勇一君) 議長。5番、伊藤勇一。
○議長(福田利喜君) 伊藤勇一君。
◆5番(伊藤勇一君) それでは、次に市道等について再質問いたします。 市道ではありませんでしたが、2019年6月に矢作町のところで、道路ののり面から落石事故がありまして、これについて当時市長をはじめ、市当局は県に対しても直ちに緊急要望されておりまして、先頃こういった事故現場が安全確保がなされて、現在二度と崩落しないような網がかかったりしたような工事がなされまして、大変よかったと思っております。さきの2月24日に市長の施政方針演述では、玉山線ののり面対策工事というようなところもありましたけれども、これについてはどのような内容でしょうか、まずは伺わせてください。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎建設部長(菅野誠君) 議長。
○議長(福田利喜君) 建設部長。
◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えいたします。 以前いろいろ市政懇でも要望いただいて、落石があるのでいろいろ対策をという御要望もいただいておりましたが、今回の議会でもいろいろお話出ています、玉山金山跡は日本遺産というところもございますし、そこに向かう重要な路線だというのもありますので、玉山遺産もございますが、そういったことも含めまして調査を行っておりまして、測量、さらに設計というところに今進んでおるところでございます。来年度におきましては、1年に、単年度で終わるものではございませんが、落石を防護するような施設を設置していきたいというところで、今設計を進めているところでございます。
◆5番(伊藤勇一君) 議長。5番、伊藤勇一。
○議長(福田利喜君) 伊藤勇一君。
◆5番(伊藤勇一君) ぜひ玉山線のそういった安全確保についてはよろしくお願いいたします。 道路については、もう一点だけ質問いたします。市道に沿って、東北電力とかの送電線とか電話線が道路に沿って張り巡らされております。そうしたら、道路の脇に育っている木の枝が道路にもかぶさっているようなところがあったようでした。具体的に言って恐縮ですけれども、農免道の付近にそういった箇所がありました。多分市長も見て確認できていると思いますけれども、市のパトロールで、ここはかぶさっている枝木が落下するのではないかというような危険をパトロールして確認していると思いますけれども、連絡会社とか、そういう管理者に対して通報して、直ちにやっていただくようなこともやってきたと思うのですが、さらにこれを十分に観察しながら徹底していただきたいというふうな思いを持っていますが、いかがでしょうか。
○議長(福田利喜君) 当局答弁。
◎建設部長(菅野誠君) 議長。
○議長(福田利喜君) 建設部長。
◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えいたします。 農免道も確かにそのとおりでございまして、市政懇でも米崎町の会長さんからもお話はいただいたところでございます。確かにどうしても電線に、電力線にかかっているものだと、市でもなかなか手は出しづらい部分がございますので、電力さんの協力をいただきながら、伐採ということもいろいろ進めてきたところではございます。 あと、1つは、どうしても山の所有者さんが電力さんにまた連絡をして伐採をというところもございますので、そういったいろんな地権者の方とか市のほうの事業もそこで併せて、そういう伐採の安全対策といいますか、道路の支障物撤去には意を用いてまいりたいと考えているところでございます。
◆5番(伊藤勇一君) 議長。5番、伊藤勇一。
○議長(福田利喜君) 伊藤勇一君。
◆5番(伊藤勇一君) では、次に予算について伺わせてください。 私は、財政分野について、予算書とか決算書、財政カード、ホームページ、それらを見ながら勉強を進めておりますけれども、専門用語もあり、なかなか理解する上では困難な面を感じております。過日の市長の答弁におかれても、市民に対してより一層財政について分かりやすく丁寧な説明も検討していくとありましたし、今回の定例会においても、そのような答弁を行っております。ということは、やはり現状はやや財政について説明が不足しているのではないかとか、説明する機会が少なかったとかというふうに感じているのだと私には思われました。今後においても、機会を捉えて、丁寧に説明しているというふうに市長も話されたと思いますけれども、改めて伺うようですが、この辺についてはどのように認識されるでしょうか。
◎市長(戸羽太君) 議長。
○議長(福田利喜君) 市長。
◎市長(戸羽太君) 議員が今おっしゃられるように、これ深掘りしていくと非常に難しいのです。例えば起債イコール借金ということにはなるわけですが、一方では持っている貯金を崩して使うと、100万円使えば100万円なくなってしまうわけですが、有利な起債というので、例えば7割返ってきますということになれば、手出しは30万で済むわけです。でも、そこに借金は増えるわけではないですか。ですから、行政というのは、そういうことを見通しながら資金繰りをしたりやっているわけです。でも、そこまで市民の皆さんに分かってくださいねというのは非常に困難だと私は思っています。 私たちがまずやるべきことは、いろんな市民の皆さんの意見がある、議員の皆さんの中にもいろんな意見があるわけで、例えば今回の公共施設の維持管理の話がありますけれども、陸前高田市に新しい施設がいっぱいできたから大変なのだという論調がわあっとあるけれども、よそにも同じように体育館もあれば市役所もあれば図書館もあるわけで、まずそういうことから分かっていただくことがすごく大事かなと。何も陸前高田市だけが何かすごく大変みたいなことではないですよということを分かっていただくことが一つ大事。 それから、いろんな計数があります。起債管理の話とか、いろいろありますけれども、まずは将来に向けてちゃんと市役所は皆さんが心配することがないように、極端な話をすれば、何か市民の間では借金が増えれば、あるいは財政が大変だと、税金が増えるとすぐ言う人がいるのです。でも、そんなことはありませんよということをまずしっかり伝えていくことが大事かなと。議員の皆様方に説明をするくらい詳しいこと言っても、多分これはなかなか皆さんには御理解いただけないと思っていますので、皆さんが心配をするようなことはありませんよということをまずはお伝えをしていくことが大事かなというふうに考えております。
◆5番(伊藤勇一君) 議長。5番、伊藤勇一。
○議長(福田利喜君) 伊藤勇一君。
◆5番(伊藤勇一君) 最後に、質問いたしたいと思います。 私は、政治とはという形で、少し間違いな発言をするようで申し訳ないですけれども、政治とは私は弱者救済だというふうに理解しております。長年弱い立場の方々を目の前にして仕事をやってきました。その中で、そういうふうな思いを持って今こういった活動に参加しております。そして、先ほど私の前の同僚議員も話しされましたが、隣の国に戦争を仕掛けるような紛争も起こしているという、そういった血を流す、命を落とす、悲惨な思いをしている方々のある中でこのような話をするのにも大変恐縮しますけれども、このような戦争のような事態の終息化とコロナ禍の沈静化を祈りながら、最後の質問をさせていただきます。 それは、やはり今市長が言われましたけれども、予算についても勉強不足だというふうには思いますけれども、過疎債とか財政調整基金とか、そういったお金をうまく活用しながら、今いわゆる高田市民の方々が何を一番期待しているかといえば、やはり生活道路の不備、危険なところの整備を求めているということですので、その辺についてもう一度指摘したり、答弁を求めて終わりたいと思います。お願いします。
◎市長(戸羽太君) 議長。
○議長(福田利喜君) 市長。
◎市長(戸羽太君) 今回市政懇談会をさせていただいて、11か所回らせていただいて、まず議員も何か所か来ていただきましたけれども、ほぼほぼ道路要望ということであります。私は、それは切実な問題として皆さんが思っておられることだなと捉えていますし、一番身近なところで市役所に期待をするところであるのは間違いというふうに思っているのですが、一方で議員が先ほどおっしゃられたように、私も政治というのは弱者のためにあるべきだということを思っておりますし、ですからノーマライゼーションという言葉のいらないまちを目指すのだというふうに思っているところでございます。 そういう意味では、私は変な言い方ですけれども、多少道路が凸凹でも、そういう方々がもっと幸せを実感できるということが政治の中では一番求められているものなのだろうというふうに思っていて、ただ一方で、あっちの道路はよくなったのにおらいの前はさっぱりよくならないというのはよく分かります。ですから、我々は優先度みたいなものを内部で決めながら、できるだけ皆さんの期待に応えていきたい。特に東日本大震災で高田町を中心にいろんな工事が行われました。ですから、もう10年やってきましたから、ほかの地域をできるだけ優先してくださいねと担当課にも話をしながらやらせていただいています。ですから、道路も大事ですし、やっぱり私とすれば、今コロナも含めて、生活が大変な人がいらっしゃいますので、そういう人たちをしっかり守っていくというのが行政の一番の役割かなと、そのように考えております。
○議長(福田利喜君) 以上で5番、伊藤勇一君の一般質問を終わります。
○議長(福田利喜君) この際、お諮りいたします。 本日の会議はこの程度で延会することとし、明3日午前10時から本会議を開き、本日の議事を継続することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。 よって、本日の会議はこの程度で延会することとし、明3日午前10時から本会議を開き、本日の議事を継続することに決しました。
○議長(福田利喜君) 本日はこれにて延会いたします。 午後 3時31分 延 会...