令和 4年12月定例会(第4回)令和4年12月21日 午前10時00分
招集出席議員 (24名) 1番 小住利子 2番
恒賀愼太郎 3番 中村詔治 4番
荒木ひろ子 5番
川内八千代 6番 三上英範 7番 松葉民雄 8番 山影智一 9番 本田哲也 10番 相良卓紀 11番
木ノ下素信 12番 大内直樹13番 三重野玉江 14番 林秀明 15番 角祥臣 16番 髙野良信17番 藤野英司 18番 中西伸之 19番 吉村尚久 20番 大塚正俊21番 千木良孝之 22番 須賀要子 23番 古江信一 24番
草野修一欠席議員 (なし)出席した
議会事務局職員(3名)局長 神礼次郎 次長
榎本常志議事係主幹(総括)
徳永憲二議事日程 第1.自由討議 (
補足説明者) (議題) 9番 本田 哲也 1.中津はコロナ禍をチャンスにできるか。 チャンスにするにはどのような取り組み
が必要か。 ①これからの
新型コロナ感染症との付き合い方は。 ②日本は“訪れたい国1位”これからの
インバウンド対策は。
③個人消費を増やし
ていくには。 『就業者を増やすこと
が求められる
が現役世代は減少、高齢者を消費活動に向かわせる産業は栄える。』
④人口成熟が深刻な問題だ
が、その先の対策は。 『高齢者
が減り始める、その先に子ども
が最増加するか
が重要、若い女性
が働くと子ども
が増える。』 ⑤高齢化に強いのは都会か、世界か、中津か。 『地方ほど人手不足で、生活費も安い。人口密度の低い田舎で部分自給
が有利。』 7番 松葉 民雄 2.森林環境について
①森林環境税の使い方 ②人材の育成及び確保
③鳥獣被害対策 ④災害対策本日の会議に付した事件 議事日程に同じ ───────────────────────────────────────────────
○議長(中西伸之) ただいまより、第4回
中津市議会定例会を再開し、本日の会議を開きます。午前10時00分 日程第1、自由討議を行います。
議員間討議の議題は、お手元にお配りのとおりです。 1項目50分以内で行います。 自由討議は、一般質問や議案質疑とは違い、一問一答方式ではなく、
フリートーキングで、議長は
コーディネーター役を務めますので、よろしくお願いします。 なお、全ての議員
が発言できるよう、補足説明は5分程度、1人当たりの発言につきまし
ても3分以内でお願いいたします。 項目1、中津はコロナ禍をチャンスにできるのか、チャンスにするにはどのような取組み
が必要かを議題といたします。 項目1を提案された本田哲也君から補足説明を求めます。 本田哲也君。
◎9番(本田哲也) 皆様おはようございます。会派ゆうきの本田哲也です。会派を代表し
て、本日の自由討議の
提案理由等を説明させ
ていただきます。 テーマは、中津市においてコロナ禍をチャンスにできるか、チャンスにするにはどのような取組み
が必要かです。 本年10月、大分市における大分県
市議会議長会に、私を含め多くの議員
が参加しました。その中で、エコノミストで主な肩書き
が株式会社日本総合研究所主席研究員、そして多くの著書を出版し
ている藻谷浩介氏による講演
が行われました。演題は、「大分はコロナ禍をチャンスにできるか」でした
が、共感も
ありましたので、この講演内容を基に、中津市においてどんな取組み
が必要かという課題共有
が図れればと考えます。どうぞよろしくお願いします。 藻谷氏から御提供いただいた資料から抜粋し
て、11枚をタブレットに載せ
ていますので、それに従って説明させ
ていただきます。 テーマ、小項目の①で、
新型コロナ感染症との付き合い方で
あります
が、資料1から、
新型コロナでの罹患者数に対する重症化率
が第5波の0.9パーセント、第6波の0.2パーセントに対し、第7派では0.03パーセントで
あり、率からいうと風邪並みに下がっ
ているということ
が言えるということです。 次の資料2からは、コロナ禍での死因の増減では、
新型コロナのみで考えると増加し
ています
が、マスクの効果で
ウイルス性の肺炎
が大きく減少し、結局
新型コロナ関連での死者は減少し
ているということ
が言えます。むしろ、外出を避けたために老衰
が極端に増加し
ているというものです。 さらに、資料3からは、世界一高齢化した日本での
新型コロナ感染は、他の先進諸国に比べ、人口比では死者数も感染者数も大変少なかったと言っ
ています。 次は、小項目2の
インバウンド対策のことで
あります
が、資料4から、
インバウンドは鎖国解除ですぐ再生するというもので、その理由としては、日本は訪れたい国第1位になった。例えれば、日本は四季訪れたい庭園で
あり、さらにコロナ禍の影響で、自由・清潔・安全のブランド
が確立されたと言っ
ています。 そこで、これからは、これまでの薄利多売をやめ、厚利少売路線を推進し、付加価値すなわちGDPを増やす観光への転換
が必要だと言っ
ています。 その中で、ニーズ
があるのは、個人客の長期滞在、名所よりも疑似住民として暮らせる場
が重要で
あり、それには公共交通と地域の文化
が重要になるとも言っ
ていました。 次は、小項目3の個人消費を増やすにはで
あります
が、資料5から、個人消費は就業者数に連動し
ているというものです。 次の資料6では、少子化による人口減少により、伸びない就業者数
が消費を下げ
ている。一方、日本は世界一の工場の機械化・自動化
が進み、生産は落ちないというもので、これにより人件費の総額
が減少し
ていきます。現役世代を顧客にした車、住宅、衣類などの商品の売上げ
が減少すると言っ
ています。 一方で、高齢者には貯金
がたくさん
あり、それを消費に向かわせることのできる産業は栄えるとも言っ
ています。 次に、小項目4の人口成熟
が最も深刻な問題、その対策はです
が、資料7の中で、島根県と鳥取県
が顕著で
あります
が、若い女性
が働きに出ると出生率
が上がるというグラフで、最低は東京都となっ
ています。 世界に先駆け
て人口成熟した日本
が、先に高齢化
が減り始める。その先に子ども
が再増加するか
が重要で、
子育て支援のチャンスで
あるとも言っ
ています。 最後の小項目5の高齢化に強いのは都会か、世界か、中津かです
が、資料8で住民1人当たりの
生活保護費の状況です
が、大まかに田舎ほどお金以外の資源
が豊富なので、生活に困りにくいということ
が述べられ
ていました。 次の資料9では、昭和の時代は、年齢を野球の試合に例えると7回裏、つまり70歳代で終わっ
ていました
が、令和の人生は9回裏まで、もしくは延長戦も
あり、そこでお迎えの日
が来るまで満ち足りた人生を過ごせるまちづくり
が新しい常識と言っ
ています。 資料10では、昭和の頃は、仕事
がなく
て都会に出
ていました
が、21世紀は、地方ほど人手不足で生活費も安い。人口密度の低い田舎で部分自給をする生活
が有利になると言っ
ています。 最後の資料11では、田舎で五感を満たし
て暮らしながら、たまに都会に遊びに行くの
が一番豊かな暮らし方と言っ
ています。 私は、このコロナ禍をチャンスにし
て、豊かな暮らしを手に入れる力
が旧下毛の可能性と市全体のポテンシャルに
あると思っ
ています。 こういった講演から、どのような取組み
が中津市に必要なのか、効果的なのかというものを、皆で自由討議し
て、市政の発展に生かされればと思います。どうぞ活発な意見、よろしくお願いします。
○議長(中西伸之) ただいまの提案について、意見を求めたいと思います。意見は
ありませんか。 山影議員。
◎8番(山影智一) 私どもの会派の本田議員のほうから御説明させ
ていただきました。若干、申し上げたいと思います。 私も、20年来政治の仕事をさせ
ていただい
ています
が、この20年を振り返りますと、起きるはず
がないで
あろうといったような大規模災害
が起き
てみたり、コロナという
パンデミックが起き
てみたり、片や世界では国対国の戦争
が起きたりとして、想定外のこと
が起き
てきたと感じ
ています。 ただ、この20年の間に、中津市は重要港湾をはじめ
東九州自動車道、そして今、
中津日田高規格道路が着実に進んでき
ているという認識の中で、やはり諸先輩方
が営々と続けられ
てきた地道な努力
が、今ここ県北中津市に集約され
てき
ているのではないかなと思います。 この世界を見渡すと、中長期的には計画
が立てづらい中に
あるのです
が、しっかりと
ダイハツ九州をはじめ企業集約も図られ、そういった支援、医療・福祉体制
が着実に皆様のおかげで整備
が進んで
いると思います。 市域
が広域になっ
て、多様な産業もここに集約され
てき
ているわけですから、中長期的には見通しのつかない世界では
あるのです
が、しっかり現実の今我々
が持っ
ているプラスの資源をさらに投資をし
て、生かし
ていくことによって、コロナとか予測しづらい事象にも対応できる中津市
ができ上がるのではないかなと思っ
ています。意見です。
○議長(中西伸之) ほかに
ありませんか。 相良議員。
◎10番(相良卓紀) ちょっと意見
がなく
て、このまま終わっ
てしまうと10分で終わります。 よくピンチはチャンスと言いますけれど、もうコロナも3年目になります。何
が世の中変わったかというと、
テレワークが非常に進んできたというのは、これはもう
皆さん御存じのとおりだと思います。 そういう意味では、以前から中津でも、過疎地域に移住・定住、その一つとして
サテライトオフィスによる
テレワークとかいうこと
が言われ
てきましたけれど、コロナ
が感染拡大し
ているときには、それを食い止める、あるいは
ワクチン接種、それ
が本当に一番の課題で、一生懸命市も取り組んでいただきました
が、今、ちょっと振り返ると、ピンチのときに全国でいろいろな取組みをやっ
ていました
が、そういった
テレワークあたりの推進を、今だから言えることかもしれません
が、もっとやればそういうピンチをチャンスに変え、
田舎暮らしという部分に可能性
があったのかなと思います。NTTで
あったりとか、ANAですか、もう大手の企業
が、出勤しなく
てテレワークでいい、
地方暮らしでもいいですよというようなことの取組みをし
ている中で、中津市もそういう部分に積極的に取り組んでいけるチャンスは
あったのかなと思います。 でも、まだ終わったわけでも
ありませんので、これからまた、そういう中津市の取組みにぜひ期待をしたいと思っ
ています。
○議長(中西伸之) ありがとうございます。 本田議員。
◎9番(本田哲也) 私から補足説明させ
ていただいたのですけれども、この講演を聞い
て、やはり今回のコロナ禍というのは、歴史年表に残る本当に
パンデミックで
ありました。やはりこの
パンデミックのときに、中津市独自で何かをやること
が、この
パンデミックを乗り越え
て、次の発展につながると思います。 この中で言っ
ている、次の人生90年、100年時代に、どうやっ
ていったら生活
がしやすいのかというと、やはり仕事を持ちながら、農業とか漁業とか、そういった新たなお金に変わる資産・資源を得るような、副業的なものをやっ
て、健康的に生活し
ていく
生活スタイルが、新しい
ニューノーマルになると思います。 そこで、やはり旧下毛地区の移住対策というか、人口をIターン、Uターン、Jターン、もっと
ありますけれど、そういったものを今後増やし
ていくということ
が必要ではないかと思います。 それと、やはり若い夫婦に来
てもらわないといけないという観点からは、もっと子育てとか、教育の方面での支援策というの
が、これから求められ
ていくのではないかと思っ
ています。
○議長(中西伸之) 恒賀議員。
◎2番(
恒賀愼太郎) では、せっかくのコロナ禍をチャンスにできるかというテーマで提案し
ていただきましたので、参加をさせ
ていただきたいと思います。 コロナ禍で、今一番きついというの
が、経済、人
が動かないということは、これだけ経済に影響を及ぼし
ているという中で、地方
が本当に生き残る話の中にも、この5番目の高齢化
が、都会のほう
が有利か中津かというようなテーマも出され
ていますけれども、本来経済と関連し
て、食料自給率は、これだけ日本は低い中で、物流
が止まると働く場含め
て全てに影響を及ぼします。今、公共事業を含め
て一次産業に対する支援を、こういったときほどもう一回しっかり、支援のやり方をしっかり今見直し
ていくべきではないかなと、自分は常々思っ
ているのですけれども、大きい枠で企業を優先するのか生活を優先するのかというと、バランス
が要るので、一次産業に対する、支援をある程度は下げないという考え方を、各自
が持っ
ている必要
があるのではないかなと特に思っ
ています。
○議長(中西伸之) 藤野議員。
◎17番(藤野英司) コロナ禍をチャンスにできるかという前に、今は感染者数の発表
が県単位しか出
ていないから、以前は例えば「県で何人、中津市
が何人、うわ、別府市より多い、大分市よりは少ない
が」と言っ
て、比較し
て見
て、「これは気を付けなね」とか言ったり、
中津こんなに出ているという状況
が、毎日のように感じ
ていたのですけれど、今、市町村の数
が出
ていない中で、ただ言えることは、中津市も今相当出
ているのだと思うのです、県も。 私事ですけれど、家内
が医療従事者で、
朝夕送り迎えを勤務先までし
ているのですけれど、12月の最初ぐらいはそうでもなかったのですけれど、ここ2週間ぐらいは駐車場でマスクをし
て、診察を待っ
ている人、ほとんどこれコロナの検査なのですけれど、それを本当毎日のようにたくさん見
て、ああ、中津もやはり相当出
ているのだなというような感じで
います。 だから、コロナ禍のこのピンチをチャンスに変えることを考え
ては
いるのですけれど、その前に、今中津
がどのぐらい感染者
が出
ているのかと、心配でならないというような日々なのですけれど。これ、よいのか悪いのか分かりませんけれど、最初のうちに感染者
が出たら、どこの誰やろうかと分かったら、その地区に住まれないような状態になるようなの
が、今は誰
がいつどこでかかっ
ても、もうそんな大騒ぎでもないし、仕方ないというようなところまで来
ている状況ですけれど、慣れは恐ろしいのかなというような気もします。 そういった中で、今回、うちの本田議員
が提案させ
てもらっ
ている分で、これ、提案会派の一人
が最初からずっと疑問に思っ
ていた分で、本田議員にも一度お聞きしたのですけれど、提案し
ている資料④の中に、高齢者
が減り始める、その先に子ども
が再び増加するの
が大事と。当然のことなのですけれど、「若い女性
が働くと子ども
が増える」というこの表現を提案した後も、本田議員とどういうことかなというような話もさせ
てもらったのですけれど、説明はそこそこ聞いたのだけれど、今回、資料の中にグラフも載せ
ていますけれど、理屈は分かるのだけれど、どうして若い女性
が働き出すと、所得
が増える、そして出生率
が上がるというところが、自分なりにいまだに理解でき
ていないの
が今日です。 所得
が上がれば、当然、子どもを産もうかという気持ちになるのかもしれないけれど、女性
が仕事で忙しかったら、かえって逆向きに子どもを産むことのほう、気持ちになること
が少なかったりするのではないかなというような気
がし
て、悩んで
いるのですけれど、どなたか若い女性
が就業率
がいいと出生率
が上がるという、なるほどというようなことを誰か分かる人
がいたら、私にちょっと教え
てもらいたいような気持ち
があるのですけれど。吉村議員だったら教え
てくれるのではないかなと、今、私の顔を見たので、俺に聞けというような感じだったのですけれど、もし何かそこの流れ
が、こうではないかという人
がいたら、何か御意見を聞かせ
ていただきたいのですけれど。
○議長(中西伸之) それでは、吉村議員、お願いします、教え
てください。 吉村議員。
◎19番(吉村尚久) 結論から言えば、僕にも分かりません。ただ、この表を見る限りで言えば、比較的地方の県
が多いように思います。ということで言えば、若い女性の就業率と出生率の関係ということだけでいうよりも、結局、例えば3世代同居だとか、比較的近いところに家族、親族
がいるとか、面倒を見
てくれる人
がいる、そんな中で女性も働きに行けると。そういうところを含め
て考えないといけないのかなと、この表を見
て思ったところです。 繰り返し言えば、結論を言えば分かりません。誰か教え
てください。
○議長(中西伸之) 本田議員。
◎9番(本田哲也) 今の説明ですけれども、島根県というのは
日本一共働き世帯の比率
が高い県で
あります。お母さん
が働い
ている県で
あります。その島根県の南のほうに邑南町という町
があるのですけれども、この町
が、合計特殊出生率
が、これ、2015年ですけれど、出生率
が2.65という日本一の子育て村というふうに、
テレビ東京系のニュースで取り上げられ
ています。 何
がいいのかというと、やはり切れ目ない
子育て支援ということで、先ほども言いましたけれど教育費というの
が、沖縄県
が日本で一番出生率
が高いのですけれど、その次
が島根県とか鳥取県とか、そうなるのですけれど、最も低いの
が意外にも東京都なのです。 島根県邑南町のすごいところは何かというと、やはり
子育て支援、学校を含めた支援ということで、どういうことをやっ
ているかというと、2人目の子どもから保育園料
が無料とか、保育園に看護師を常駐させ
ているとか、保育所の
完全給食制度とか、そういった厚い支援によって、お母さん
が子どもを安心し
て預けられるということで、今高騰する教育費に対する不安
がありますので、働きに行っ
て稼いで教育費に充てられる、そして、子どもを増やしたいという、そういうような流れになっ
ているようです。 それともう一個は、女性は集落から歩い
て通える小学校
がないと、女性は子どもをその集落ではつくりませんと、この中で述べられ
ています。新婚夫婦
が暮らす条件としては、小学校
が最も近いこと
がその理由で
ある、大前提だということ
が言われ
ています。 そういったこと
が、一つの参考意見として述べさせ
てもらいます。
○議長(中西伸之) 大塚議員。
◎20番(大塚正俊) 話を観光に戻し
てよろしいでしょうか。先ほどの件は解決でいいですか。 日本は、訪れたい国1位になったということの資料
がありました。コロナの関係で、台湾とかから大型バスに乗っ
て、どんどんやってくる時代
がもう終わりで、多分再生はないのだろうな、逆に、このコロナ禍
が明けた後は、個人で、家族で国内を回るというか、それも田舎に泊まりに行っ
て、1週間、1か月滞在をする、そういう観光客、外国人の方
が今増え
てき
ているという話をよく聞きます。 たくさんの人
が来
て、1人1,000円落とし
ていくよりも、1人10万円落とし
てくれたほう
が、非常に効率もいいし、楽をし
てという言い方は語弊
がありますけれども、やはり1人当たりの単価を引上げるための施策を中津も打っ
ていかないと、たくさん来
てくれ
てよかったなと。黒田官兵衛のときに、たくさんの方
が来
ていただきましたけれども、結局お金を落とさずに、道路
が渋滞し
て、市民の方大変困ったという、そういうこと
があるように、とにかくたくさんお金を落とす、消費し
ていただく方を少数でも構いませんから増やし
ていくという、そういう観光の
ありように変え
ていく必要
があるだろうなと思っ
ています。 とかく観光行政というのは、観光客
が今年度は何万人増えました、増えた減ったでぬか喜びをするのです
が、果たしてその数字
が正しいのかどうかという問題も、確かに
あります。 僕
が言いたいのは、何人来たかではなく
て、どれだけ中津市にお金を落とし
てくれたかと、福澤諭吉先生を置い
て帰っ
てくれたかと、まさにここに尽きるのだと思うのです。 この間一つ考えたのは、例えば耶馬溪アクアパーク、あそこを1週間貸し切っ
て、1泊50万にし
て350万円、夫婦で来
て700万円、そんなツアーを組んでもいいのではないかと。大分空港からヘリで、チャーターし
て、ダムのところに降りますよみたいな、そういうことも少し考え
ていくということ
が、なかなか民間では中津ぐらいの規模では難しいので、行政
が思い切ったそういう高額商品を開発し
てやっ
ていく。そういうことも、これからのコロナ明けをにらんでやっ
ていく必要
があるのかなと考え
ています。
○議長(中西伸之) 大内議員。
◎12番(大内直樹) では、少しだけ議論に参加させ
ていただきたいと思います。 3番に個人消費を増やし
ていくにはうんぬんと
あるのですけれど、最後に高齢者を消費活動に向かわせる産業を栄えると
あるのですけれど、今、コロナ禍を経
て3年ぐらい立ったわけですけれど、事業者のいろんな方から話を伺うに、チャンスにできるかというところなのですけれど、まずもっ
て事業者、今まだまだピンチなのではないかなと感じ
ているところです。コロナのさまざまな支援等も
ありましたけれども、尻すぼみといいますか、継続的な支援になかなかなっ
ていないと。そして、金利の優遇も
あったのですけれども、その融資というか、返済も既に始まっ
ている状態で、現在、中津市
が事業者に対して支援し
ていただい
ているのはプレミアム商品券と。ただ、プレミアム商品券もある程度決まった分野に多くのお金
が落ち
ているような状況と。 このピンチを切り抜けるためには、やはりさまざまな施策
が必要だと思うのです。商工会議所も
ありますし、商工会も
あります。いろんな経済団体
ありますけれど、どうしても市自体
がそういったところに任せ切りのようで、そういったところでいろんな支援策も
あるのですけれども、例えば事業再構築補助金とかでいえば、なかなか大きな企業、そしてコンサルとか
が使えるようなところでしか活用
ができないと。やはり中小・小規模事業者
が99パーセントぐらいを占める中で、そういった小さいところをしっかりと支え
ていくというところが、行政としての使命も
あるのではないかと思っ
ています。 そしてまた、どんどん高齢化
が進んでいっ
ています。事業継承
がなかなか進んで
いないと、そして、来年度からインボイス制度も始まっ
ていくと。この中で、これで事業をおしまいにしようというところも、どんどん増え
ていくと思います。ここ
がまだまだ中津市の事業者
が、中小・小規模事業者
がピンチだということを、しっかりと市自体
が認識し
て支え
ていく姿勢というのを、改めて来年度から打ち出し
ていく必要
があるのではないかなと思っ
ています。
○議長(中西伸之) 三上議員。
◎6番(三上英範) 私も、資料に
ある藻谷さんの講演内容ということに関連し
て発言させ
てほしいと思います。 講演会に参加したのですけれども、私は藻谷さんの言う里山資本主義、アンチマネー資本主義と言われる里山資本主義の中身について、いろいろ
あるのではないかと思っ
て期待し
ていました。 しかし、冒頭
あったのは、経済か人口か、それはもう経済ではない、人口だと言われたのですけれども、そこにちょっと違和感を持っ
て、藻谷さんのそういう従来の、提唱された里山資本主義では、本当、経済の問題
が中心だと思っ
て参加しました。 それともう一つは、10月末の日本農業新聞に、藻谷さんは、日本の食料自給率
が低下したのは、いわゆる敗戦直後の占領時代から始まっ
ているということを、日本農業新聞に寄稿され
ていまし
て、そのことについても機会
があったらお尋ねしようと思っ
て行ったのですけれども、残念ながらそういう内容ではなかったのですけれども、全体でいうと、やはり地域を大事にしなければ悪いというの
が、私は基本に流れるのではないかと。どんな、そういうコロナ
パンデミックで
あろう
が、紛争
が始まっ
ていよう
が、やはり食べ物
が一番大事だというのは、これ自明の理なのですけれども、なかなかそれを横に置い
ておかれ
ている。田舎というか、こういうところ
が再生する鍵は、食料生産にかかわっ
ていることをきちんと、その価値を体現し
ていくこと
が、この中津、旧郡部も含め
て元気になっ
ていく一番の要因ではないかと、この講演聴い
てそう思ったのですけれども。実際は、参加した理由は、さっき言ったような中身なので、それからちょっと外れたので、質問させ
ていただこうと思ったのですけれども、ちょっと遠慮したというような事態です。 次の山のことでも、ちょっとお話ししたいと思ったのですけれども、今、そういう思いを藻谷さんの講演からは、私は感じ
ていました。
○議長(中西伸之) 古江議員。
◎23番(古江信一) すみません、またちょっと子育て、少子化のほうの意見を言わせ
ていただきたいのですけれど、何か根本的に、今までここ数年間、特に力を入れ
て国
が取り組んできた
子育て支援策というの
が、そういった世代にとって本当に重要なものだったのかどうか、そのこと
が本当に少子化対策につながったのかということを、もう一回見直す必要
があるのではないかなということをよく思うのです
が、例えば3人目を出産すれば50万円あげますよとか言っ
ても、50万円のために3人目をつくろうというような考え方になるのかなと。 吉村議員
が言われたように、私は、もっと3世代同居とか、地域で働くことで、家族みんなで子育てしようとすることにつながるような、そういったところにもっと目を向け
て支援体制を取ることも一つ考えないといけないのかなと思います。 それと、何よりも結婚をしないという若い人
が増えたこと、これ
が確実に少子化に向かっ
てきたことだろうと思います。 要因は幾つか
あると思うのですけれど、昔はお見合いだの何だのお世話を焼く方
が多かったのです
が、今、人のことにあまり干渉することを非常に嫌がる、場合によっては個人情報とかいうような話まで出
てき
て、そういうお世話を焼い
てくれる方も焼きにくい時代になっ
てきたし、それと、今のちょうど出産・子育ての世代というの
が、何でもし
てもらっ
て育っ
てきた世代なのかなと。例えば雨の日になれば学校に送り迎えをしたりとか、今の社会体育など見
ていても、もう親のほう
が一生懸命つい
て、子どもたちの世話をする、親のユニフォームまでそろえたりし
てやっ
ているところなども
ありまし
て、何か親
が何もかもし
てやっ
て育った世代
が親になっ
ているのかなというような感じも見受けられるのです
が。都会
が当然低いというのは、やはりいい大学、企業の中心も
あるわけで、結構周りに、高学歴でないとというような空気
が非常に日常的に見えるので、やはり1人、2人に集中をし
て親
が投資をしようとし
ている話をよく聞きます。 都会で子ども
が少ないというのは、やはりそういう部分も
あるのかなと思いますし、あと一つ、収入
が、共働きをしたりし
て増えた場合に、昔は家計を少しでも助けられればというような共働き
が、率として多かったと思うのです
が、今はやはり自分
が少しでも好きなことをしたい、やりたいことに使いたいというイメージでの共働き
が増え
ているかなと。家族のために、家庭のために少しでも力をというような考え方も、少し薄れ
てき
ているところ
があるのかな。時代の一つの流れで、
子育て支援も、もう少し根本的なところを考えながら取り組まないといけないのではないかなとつくづく感じ
ているところです。
○議長(中西伸之) 須賀議員。
◎22番(須賀要子) すみません、私は、多分前回の自由討議のときも、中津
がすごく住みやすく
て、自然も豊かでいいなというような話をしたと思います。そういう話をほかの場でも言うと、
ある方から、「あんた、年取ったんやな」とか言われるのです。自然をめでるとか、それ
がいいとか思うのは、そういう印象を持たれる方
がおられるのだなと思ったら、何か世代
が大分上の方だったので、そんなふうに受け止められ
ているのだなと思ったのです。 私の友人の子ども
が、海外に進学し
ていたのですけれど、日本の企業に勤め
て、本当だったら東京で勤務だったのですけれど、リモートワーク
が可能となっ
て、もう中津に移動し
て、たまに出張で東京に行くというような生活をし
ていて、その御兄弟
が農業をされ
ているので、農業の手伝いもしたりとかし
て、よく耶馬溪のほうに行っ
ているそうです。 あえてそういう生活を選んで
いる20代の女性
がいます。私
が先日行ったアースデイ中津に遊びに来
てくださっ
て、見慣れない女性の方も一緒に来られ
ていて、「どなた」とお聞きしたら、「後輩です」と。「どこから来たのですか」と言ったら、「東京から来ました」というのです。そうやっ
て、「中津はいいから中津に住んで」みたいなことを私はすかさず言っ
てしまうのですけれど、そういったときに、そういう暮らし方というか、その方はもう中津で、リモートワークで仕事をし
て、自然のよさ、中津のよさを実感し
ているというか、それをほかの方にお伝えをするから、わざわざ遠くから中津まで遊びに来
てくれるわけです。 そういう人
が、また中津に住んでみようかというような方も出
てくるのですけれども、ただ、最近、そういうリモートワーク、言葉では知っ
ているけれど、何かいつも昼間車
が止まっ
ていて、何し
ているか分からない若者
がいるみたいな感じで、地域の方から見られ
ている感
があるということで、その方ではないのですけれど、別の方で、わざわざ昼間外に出
て、レストランで仕事をしながら食事もし
てみたいな、ちょっと昼間出
ていないと、何か仕事し
ているとは見られない風潮というか、雰囲気
が、まだ多分そういう働き方への理解というの
が、まだまだ進んで
いないのかなと思うのです。 なので、私たちも、働き方の理解で
あったり、コミュニケーションをうまく取っ
ていくというか、そういうのも必要なのかなとは感じたところです。 取組みとして、リモートワークへの理解を進め
ていただきたいということで、発言させ
ていただきました。
○議長(中西伸之) 山影議員。
◎8番(山影智一) 2回目させ
ていただきますけれど、リモートワークも含め
て、やはり一番大切なことは、職住近接、住むところと働くところ
が近ければ近いほど生活
がよくなると思います。 今朝の新聞を見
ても、コロナで何
が変わったかというと、
テレワーク、リモートワークの認識
が深まっ
て実際に行われた。今朝の新聞でも、出勤時間
が16分程度延びたで
あるとか、自分の自由時間
が20分ほど延びたということで、通勤
がなくなることによって、生活の質
が上がっ
ていくということになるのかなと思います。 リモートワーク、
テレワークの浸透
が、これからの働き方の改革にもなりますし、企業誘致の在り方にもなります。 実際、諸町にすえひろやさんというところ
がございまし
て、ここはハワイの方
が、日本人の方と結婚され
ているのですけれど、御主人はハワイの高級ホテルの建築設計の仕事を今も遠隔の日本でしながら、すえひろやさんで古民家を活用した宿泊施設をつくっ
て仕事をしようといったようなことで、中津に在住です。 そういう働き方
が実際に個人でもできる、企業でもできる、それをしっかり認識をし
て、今後、渋谷キューズの会員にもなっ
てきましたし、そういった企業に働きかけ、いかに中津市に呼び込んでいくかということ
が、コロナ後の大きな戦略になるのかなと思います。
○議長(中西伸之) 時間も残り少なくなっ
てきました
が、あと一方、どうしてもという方は、手を挙げ
ていただきたいと思います
が。今日は、傍聴には県議と2名の方にみえ
ていただい
ていますよ。ぜひ、この際。いいですか。(「なし」と言う声あり) それでは、第1項目めのまとめということでは
ありません
が、コロナも年を明けますと丸3年、こんなに長引くかなと、皆さんも思われ
ていたのではないかなと思います。 そうした中で、本当にいつまでも粘り強く頑張っ
ていただい
ています
が、年明けはぜひ皆さんとともに明るい中津市を目指し
て、このコロナを乗り越え
ていきたいなと思います。 多くの方々に参加をいただきまし
て、いろいろな意見を出し
ていただきました。ピンチをチャンスに、移住や観光対策、一次産業をはじめとした事業者支援や子育て、教育支援、また、人を動かす取組み
が必要だという意見
が多かったように感じ
ています。 まとめにはなりません
が、勇気を持った執行部の支援策
が必要だと感じました。議会といたしまし
ても、いろんな提案
が行われるような取組み
が必要だと考え
ています。ありがとうございました。 これで、1項目めの討議を終了いたします。 ただいまより、3分間の健康増進スタンドアップ中津を行います。 暫時休憩いたします。午前10時48分
○議長(中西伸之) 再開します。午前10時52分 次に、項目2、森林環境についてを議題といたします。 項目2を提案された松葉民雄君から補足説明を求めます。 松葉民雄君。
◎7番(松葉民雄) 皆さん、こんにちは。2点目の項目をさせ
ていただきます。自由討議の提案者の公明党の松葉でございます。 今回提案し
ています森林環境につい
てでございます
が、中津市は、面積は491.515平方キロメートルで、地域の約80パーセント
が山林原野で占められ
ています。その中で、過疎化と少子高齢化
が進み、森林の環境
が荒廃し
て伐期を過ぎた人工林対策や所有者不明、大規模災害の危険性、隣接境界
が分からないなど、対応
が早期に求められ
ています。 総務省の森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律の概要に、パリ協定の枠組みの下における我が国の温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止等を図るため、森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、森林環境税及び森林環境譲与税を創設、森林の有する公益的機能の維持促進の重要性や森林整備及びその促進に関する施策を財源に充てることを目的に市町村及び県に配分され、譲与税の主な使途で
ある森林環境管理法
が施行されるなど、これまでに難しかった手入れ不足の人工林の森林整備を促進する制度の充実
が進められ
てき
ています
が、高齢化
が進む中で対策
が急務と感じ
ています。 中津市民にとって森林環境
がいかに大事かを私たちもしっかりと認識し、森林の大規模災害の防止や、森林所有者
が収入を確保
ができる仕組み、山林の管理を放棄した所有者の対策で
ある市町村森林経営管理権対策や、境界確定を進める国土調査の早期実現・実施、将来の生活
が、安定し
て林業に携わる、職業
が持てるなどの対策
が、当然とし
て、市町村の森林かん養としての役割
がございます。一つは雨水をためる、そして、土砂の流出を防止する、水質を浄化するなどの特質
がございます。これらの多くの効用
があり、市民にとって森林環境は経済的価値以上の価値
があると思います。 自由討議を通して活発な御意見を頂きまし
て、補足説明とさせ
ていただきます。自由な討議をよろしくお願い申し上げます。
○議長(中西伸之) ただいまの提案について御意見は
ありませんか。 須賀議員。
◎22番(須賀要子) 私も、森林環境譲与税について、市民の方から、あの税金は何に使われ
ているのか、はっきり言っ
てよく分かりにくいという意見を頂い
て、調べさせ
てもらいました。 せっかく中津の温暖化対策も含めたところで、もっと森林をきちんと適正管理し
ていくための税金としては、活用としてはすばらしい税金だと思っ
ているのですけれど、それ
がうまく市民に対して理解
が広がっ
ていないのかなとは感じ
ています。 令和2年と令和3年で比較したときでも、いわゆる林業従事者の人たちにどれだけこの森林環境譲与税の恩恵というか、活用というか、そういうの
が進んだのかなというところで調べたら、林業にかかわる、例えば安全防具とか、そういった備品とか、そういうのを提供し
ていただいたというところで、本当にありがたかったというような声
がありました。 ただ、森林アカデミー受講者というの
が、これは県
がやっ
ている事業だと思うのですけれど、そこに受講する方
が令和2年は1人なのですけれど、令和3年はまだゼロということです。そういう新たな林業に従事する方へのアピール、周知
がまだ広がっ
ていないのかなと思っ
て、この税金をしっかり活用し
て、それをちゃんと可視化するというか、さっき松葉議員から出し
ていただいた資料、すごく分かりやすく、写真もつい
て、こういうことにこういうお金
が使われ
ているのだなというの
が分かったのですけれども、そういうのを市民の方にもお伝え
ができるようにすると、もうちょっとこの税金に対しての理解も深まっ
ていくのかなと感じ
ているところです。
○議長(中西伸之) 中村議員。
◎3番(中村詔治) この森林環境譲与税で、鳥獣害対策にも使われ
ていると思います。今年は中津の中山間部のみならず、市街地でもイノシシ
が今年は多かったなという声を聞きます。うちの地域も、今までかつてないほどやられまし
て、今、ウクライナはロシアから攻められたりし
ていますけれども、田舎のほうはイノシシそれからシカから攻められ
て、もう手
が足りなく
て、こればかにならなく
て、いろんな防護柵それから電気牧柵等、鳥獣害対策で補助金も使わせ
てもらいながらし
ているのですけれども、どこからか破られるのです。もうイノシシと知恵比べ、根比べで、最後はもうイノシシ
が勝ちます。そして、一生懸命種をまい
て、管理をし
て、最後やられると、これもう営農意欲
がなくなっ
て大きな問題なのです。 この対策を何とかなりませんかというと、防護柵
ありますよ、電気牧柵の補助金
がありますよ、それだけではなかなか、し
ているのだけれどもやられるので、そこでもっとこれを有効的に、効果を出すために、市のみならず県、国に、さらにし
ているところの効果を出す事業、これを何かやっ
てもらわないと、高齢化で人
が減り農地
が守られませんよということで。 この最後の資料ですけれども、見
ていたら、右のほうに侵入防止柵整備で、小さく下に、「加え
て、既設柵の地際補強資材の導入等を支援」というので、これはさっき言ったように、既に設置し
ている柵の下
がやられたりするのを補強したりもいいですよということと思いますので、ちょっと現場に寄り添った補助体制かなと思っ
ていますけれども、何
が言いたいかというと、この森林環境譲与税を使っ
て、さらに防護柵対策を充実し
てもらいたいなということでございます。
○議長(中西伸之) 藤野議員。
◎17番(藤野英司) 森林環境税の使い方、正直言っ
て、森林環境譲与税の使い方という表現
が正しいのではなかろうかなという具合には思います。 譲与税に行く前に、令和6年から国民1人当たり1,000円ずつ国税として取られるということを市民なり県民になり国民は果たして御存じなのだろうかなというような心配
があったりするのですけれど、その辺のところを提案者はどう思っ
ているか、ちょっとお聞きしたいのですけれど。
○議長(中西伸之) 松葉議員。
◎7番(松葉民雄) 私もこのこと
が一番気になっ
ていまし
て、先ほど須賀議員も言われたように、市民の方
が、何のためにこの税金を取るのかということを疑問に思ったり、新聞等にもその使われ方の、基金に積み立てられること
が多いということで、問題提起もされ
ています。 そういう意味で、啓発を兼ね
て、一応毎年この譲与税の使われ方を公表しなければいけないとなっ
ています。 そういう意味では、本当はこんなことに使われ
ているのだと、また、この森林環境
がいかに市民にとっても大事なものだということを、行政も含め、我々議員も含め
てしっかり訴え
ていかなければいけないなと思っ
て、今回、自由討議にも含め
て提案をさせ
ていただいた次第でございます。
○議長(中西伸之) 大塚議員。
◎20番(大塚正俊) 私も、参加させ
ていただきたいと思います。 今、松葉議員から言われた森林環境譲与税の使途については、毎年市のホームページのほうに掲載をされ
て、こういう事業をやりましたよ、令和3年度で行くと3,516万円支出をし
ています、事業内容はこうですというようなの
が上がっ
ていますので、ぜひ御覧いただきたいと思います。 私も、実は今朝これ初めて見まし
て、上がっ
ているなというのを知りましたので、もっと分かりやすくPRしたらいいなと思っ
ています。 令和3年度の決算でいくと、歳入
が7,600万円ほどこの譲与税
が入っ
てき
ています。そして令和3年度の歳出決算額は3,500万円、だから大体50パーセントぐらい、四十何パーセントぐらいの執行になっ
ています。残りは耶馬の森林活性化基金に積立てを3,900万円ほどし
ていますから、そういった形で事業
が執行され
ています。 先ほど言いました森林活性化基金
が、1億3,200万円ほど基金
がたまっ
ていますから、これを思い切っ
てこの森林環境譲与税を使っ
てこれをやりましたという見える化のために活用したらどうかなと。例えば、中津市産材を100パーセント使った公民館、耶馬溪公民館はこれですよ、1億円使いました、こういう使い方をすると見える化
ができるのかなとか。毎年7,000万円、令和6年度からは9,000万円ほどこの環境森林税
が入っ
てくる予定で
ありますから、例えばいろんな事業をしようとしても、なかなか境界立会、境界
が明確になっ
ていないと森林組合も手を出せないし、いろんな事業もできませんから、毎年8,000万円ほど国土調査に打ち込みでしょうかと。半分市
が一般財源を出し
て、1億6,000万円ずつやりましょうと。悲しいかな、令和3年度決算で、大分県から国土調査事業補助金3,000万しか入っ
ていない。これも入れたとして、思い切っ
て、例えば10年ぐらいのスパンで国土調査終わらせますよと。終わらせ
てどんどん事業やりましょうねという、基礎といいますか、こういうのにも積極的に使っ
て、今、元気なお年寄り
が生き
ている間に国土調査を終わらせると、これもとても大事なことだと私は思っ
ています。
○議長(中西伸之) 恒賀議員。
◎2番(
恒賀愼太郎) 合併し
て中津は、先ほど松葉議員
が説明の中で言われたように、491平方キロメートル、そのうち80パーセント山間部の中で、合併以前から市内の方は御存じと思いますけれども、会派で自伐型林業の研修にも行きましたけれども、分収林含め
て50年を超えるようなすばらしい財産を残し
ていただい
ている中で、それ
がうまく利用
ができ
ていない話も聞いたりとか、海から山まで中津はいい環境
があった中で、こんなすばらしい財産
が利用できない中で、もったいない部分
がすごいのです。 だから、旧下毛の方々にも、そこら辺のまたPRし
ていただきながら、分収林含め
て、一時期建築に地元の材木を使えば、補助金の関係含め
て、今、住宅建築も中津、かなり進んで
いますけれども、経済にもかなり貢献できる、いい、もったいない素材
が山ほど
あるから、ここら辺の見直しをしっかりやれば、相互によい関係
が、また保全も含め
て、すばらしいまちづくりもできるのではないかなと思いますので、そこら辺、情報をもう少し表に出せば、行政もしっかり予算を突っ込みやすいのではないかなと思いますので、そこら辺は発信し
ていく必要
があるのではないかなとは思っ
ています。
○議長(中西伸之) 林議員。
◎14番(林秀明) 私の家では、犬
が1匹と、そして猫
が2匹、飼っ
ています。餌代、砂代、そして治療代、結構かかるのです。多分1か月にしたら、私の食事代よりかかっ
ているのではないかなというような気はします。 先ほどの中村議員の話ではないのですけれど、イノシシやシカの害獣駆除をした際のペットフードの再利用をと私は思っ
ています。要はジビエ肉はたんぱく質やビタミンB群をたくさん含んで
いますので、ペットフードをうまく加工すれば、うまくジビエ肉を使えるのではないかなと思っ
ています。 それをどうするかというと、あと二、三年先を考え
て、長年牛や鳥を加工され
ている下郷農協とグリーンコープ
が手を組んで、ぜひ、今までにないペットフード、要はジビエ肉を使用したペットフード
ができれば、当然、グリーンコープさんは販売網を持っ
ているし、うまくいけば世界発信にもできるのではないかなということを考えると、下郷農協にいろんな意味で頑張っ
てほしいなと思っ
ています。
○議長(中西伸之) 三上議員。
◎6番(三上英範) 森林環境譲与税をどうするかというのも、私自身の林業問題にかかわる思いというので、その4点目の災害対策という点から。平成23年だったと思います。大きな災害、紀伊半島の深層崩壊という災害
がありました。あと、平成30年には、例の線状降水帯、朝倉、それから日田も中津も被害
あったのですけれども、こういうことからも災害対策、森林対策の緊急性というのを、まず行政はじめ認識する必要
があるではないかというの
が一番思います。 言うまでもないことだけれども、今の世の中で林業というのは、経済活動の範ちゅうに
ある意味に入らないと思うのです。投資し
て、その成果
が出るまでに30年、50年かかるわけで、だから、本当に行政として取り組まなければならない緊急性というのを深める必要
があるのではないかというのは、常々思っ
ているところです。 それで、具体的には今の森林組合、それから1社だけ林業の会社
があります。そういう会社、それから自伐林業、これは僕らも研修させ
ていただいたのですけれど、九大の佐藤宣子先生という方
が、全国の教訓などを教訓化し
て、今、この中津でもそういうの
が具体的な動きになっ
ています。そういう動きを支援する。 特に森林組合は、今、大体年間3万立米くらいの市場で扱っ
ているのですけれども、もうちょっと整備したら5万立米ぐらい扱える、金額にし
て3億から5億円に伸ばせる、そういう可能性
があるということをお聞きし
ています。だから、そういうのを支援し
ていくような形を取る。 それから、行政としては、いろんなもの
があるのですけれども、公共建築物の木質化というのも、今度、北部小学校のこと
あったのですけれども、結局、いろんな条件の中で内部だけということなのですけれども、国交省の実験では、3階建てまではもう木質で大丈夫だというのも出
ているので、もう少し市を挙げ
てそういう木質化、これを検討する必要
があるのではないかというのと。 もう一つは市有林、市の所有し
ている山
が、ざっくり言っ
て1,000平米以上
あります。確か令和3年度末の市の山の材積量
が23万4,000立米、立米1万円とすれば、2億3,400万円かな、そのぐらいの資産価値
があるのですけれども、それを生かす工夫をするというのは、やるの
が大事ではないかと。 そして、いろんな林業を中津市で広め
ていく連携を、行政
がつくっ
ていくような動き
ができないだろかというか、し
ていくべきではないかというような思いをし
ています。 確かに森林環境譲与税はプラスになるけれども、森林環境譲与税
があろう
がなかろう
が、行政としてやらなければならない仕事として取り組んでいく必要
があるのではないか、そういうような思いをし
ています。
○議長(中西伸之) 草野議員。
◎24番(草野修一) 山の中に住んで
いるので、ちょっと話させ
てもらいますけれども、森林環境税、今、譲与税は借金しながら令和6年の本執行まで運営し
ていくわけですけれど、これの配分方法で――人口とか、それから林家とか、そういった部分で、いろいろ配分方法で問題
があると言われ
ていますけれども、根本的に林家に直接的な利益
が全然今のところ配分され
ていない。木材を使っ
ていっ
て、木材
がどんどん出
ていけば林家に、また木材の値段
が上がっ
て林家
がよくなるといういい循環になればいいのでしょうけれど、そこまで行き着くまでに、林家
が今耐え
ていけないような状況になっ
ています。 この前からウクライナの問題で、外国からの木材
が入っ
てこないというので、ちょっと値上がりしましたけれど、そうなると、全国からばっと出
てきたら、もう値崩れし
てしまう、今そういうような状況です。 譲与税、今一番もらっ
ているのは東京都の、いろんな都市
がもらっ
ているの
が多いです。だから、大分県では日田
が多いというけれど、もう微々たるもので、やはり林家にある程度この環境税
が行き渡る仕組みもつくっ
てもらわないといけない。 それと、さっき三上議員
が言われた災害対策は、これ絶対大きいと思います。伐期
がいつかというのは、本当はよく分からないですけれど、50年、60年
が伐期といいますけれども、今、山国などの急傾斜地に植わっ
ている木は、いつ倒れ
ても、
いつ土砂崩れ
があってもおかしくないような状況に
あります。そういった対策に、やはりお金を使っ
ていく方向も出し
ていただきたい。 東京都のど真ん中の新宿区に崖崩れの
あるような山は
ありませんので、木材を使っ
てするのは、何かまたほかの方法で考え
ていただい
て、木質化で消費を促すというのは大事なことかもしれませんけれど、それよりも前に、今一番困っ
ている林家を助けるような形の税金の配分をし
ていただきたいなと思いますので、これは中津市
が決めることではないので、あれなのですけれど、ぜひ国のほうに働きかけ
ていただきたいなと思います。 それからもう一個、中村議員
が言った害獣対策、これはもうかなり進んで
いますけれど、やはり捕る人
が高齢化し
てなかなか実績
が上がらないというの
が、今一つ
あります。 それから、いろんな面で、報奨金の問題で、なかなか猟友会
が一枚岩にならないという部分
があります。これは、一番の原因は、猟師自体
が高齢化し
て、どんどん山に入っ
ていけないようになっ
て、わなの猟師
が増えたというの
が一番、その問題
があるのではないかなと思っ
ていますけれど、やはりこれ、技術
が要るので、中村議員ところの中山間地のあれですか、うちのわなも買っ
ていただきましたけれど、下手くそか知らないけれど、全然捕れない。最新式のわなでなく
ても、昔からやっ
ている人は、もう十分、報奨金を何百万円も稼ぐぐらい捕っ
ています。だから、その辺は、わな
が悪いと言われたら困るのだけれど――ちょっと話
がそれましたけれど、獣害対策も本当に必要な状況になっ
ています。 木を植え
ても、シカ
が食べ
てしまう。市有林の、私
がもう土で埋め
てしまえと言っ
ているところ
があるのですけれど、本当に平成3年の台風19号で被害を受け
て、植林をしましたけれども、本当にあの一帯は森林組合も頑張っ
てくれたけれど、ほとんど
がシカの餌食で、今、惨たんたる状況に
あります。荒木議員
が、昔、その市有林を見に行っ
て、本当にすばらしい山だというような感想を持ったと言っ
ていましたけれど、今もう本当に哀れな山になっ
ています。そういった部分も含め
て、山にもうちょっと注目をし
ていただきたい、そう思います。 お金をかけ
ていただきたい。環境税でも何でも構いませんので、林家
が潤っ
て山
が元に戻るような状況に持っ
ていっ
ていただきたいと思います。
○議長(中西伸之) 相良議員。
◎10番(相良卓紀) ちょっと加わらせ
ていただきます
が、違う視点からと思ったのですけれど、今、災害の話も出
てきましたし、皆さんの言うのはごもっともだと思います。林業をなりわいとし
ていけるようにということ、あるいは木材を積極的に使うということ、鳥獣被害の対策もそうです
が、実は今日の大分合同新聞に八面山の峰入り
が154年ぶりに復活したという、12月9、10、11日の3日間で、八面山の峰入りを三光の地域おこし協力隊の人を中心に実行委員会をつくっ
て、明治元年で途絶え
ていた八面山の峰入りを復活させたという記事
が出
ていました
が、そのときに地元の方の話で、もう山
が死んでしまった、八面山
が死んで
いるという話なのです。 よく海は山
が守っ
ているということを言われます。水源かん養という機能を、いろんなところで出
てくるのです
が、山
が保水力をもうなくし
てしまった。雨
が降っ
て、そのまま川から海に流れるという話をし
て、これも何とかしないと、もう山
が死んでしまったという、決して人工林
が悪いわけでは
ありません
が、そこの管理も行き届かなくなっ
ている。それをまた、今、草野議員
が言われ
ていましたけれど、50年か60年か、皆伐をしたときに、その後どうするかという、もうそろそろ広葉樹に戻すという必要も
あるのではないかというような話をし
ていました。 最近の大雨で、本当に保水力を超えた雨
が降れば、山崩れ
が起こるかもしれませんし、その辺のなりわいとしてだけではなしに、そういう部分も、森林環境を守るという部分では、本来持つ山の機能という部分をやはり考えた対策、森林譲与税の使い道うんぬんという話
が主になっ
ているようです
が、その辺、なりわいだけではない山そのものの機能を考えるということ
が、これから必要になっ
てくるのではないかなということだと思います。皆さんの言うこともごもっともなのです
が、そういうことも一つ併せ
て考え
ていただければなと思います。
○議長(中西伸之) 荒木議員。
◎4番(
荒木ひろ子) ちょっと悩みも聞い
ていただけたらなと思うのですけれど、私は山国町に住んで
いる夫と結婚したのです。相続をし
て、田畑と山を引き継ぎました。だけど、山
がどこに
あるかとかいうのもほとんど知りませんで、国土調査のときに、境界を確認するのに行っ
てくださいと言われ
て、地域の方に連れ
て行っ
ていただいたりとかしたのですけれども。その当時ぐらいは、まだ御近所の80代の高齢者の方
が、山の手入れをし
てくれ
ていたのですけれども、そういう方々もできなくなっ
て、家族で行っ
てみようかということになっ
て、家族で行ったのですけれども、山仕事というのは初めてですから、たどり着くだけでも大変で、下枝を切ったのですけれど、切らなければよかったという結果になったのです。シカ
が来
て、全部木の皮を食べ
てしまいまし
て、結局切らないほう
がシカも寄りつかないでよかったかなとかいう感じで、そういう手入れとかいうのを、どうすればいいのかとかいうのも分からない方々
が、もっといらっしゃるのではないかなと思うのです。 森林組合の組合員では
ありますけれども、何もそういう情報をもらうこと
ができないという中で、また獣害についても、田畑に何も作らないと草やぶとかすぐああいうところ、木になるのです。だから、何かを作らなく
てはということで、果樹を植え
てみたり、野菜を作っ
てみたりするのですけれども、結局そういう獣の餌を作るようなことになっ
てしまっ
て、御近所に申し訳ないということで、御近所の猟師の方
が捕っ
てくれるので、その方は幾らかお金になるのですけれど、うちはネットを張るのに何万円もかけ
ても、そんなのあっという間に破られ
てしまっ
て、全然効果
がなく
て、もう作らないほう
がいいのかなとか思いながらも、やはり作っ
ていないと、そこの土地に行くこともないというの
が、そういう結果になるので、そういう方はまだいらっしゃるのではないかと思うし、今度うちの上に、古い家を買っ
て自分でリフォームしますという方
が博多から来
て、その方は山も田んぼも欲しいと、今、夢を膨らませ
ているのですけれど、実際そういう方にどういう支援
ができるのだろうかと、出荷し
てお金にすることはできないけれども、土地だけは何とか守っ
ていきたいと、荒らさないでおきたいと、そういう人たち
がたくさん、結構
いるのではないかなと思うので、そういう方々についても、何かそういう情報とか支援の手
が届くようなことも考え
てもらうといいなと、私はちょっと悩みを持っ
ていますので、皆さんにちょっと聞い
ていただければなと思いました。
○議長(中西伸之) 山影議員。
◎8番(山影智一) ちょっと参加させ
てもらいます。 数年前に林業の本を読んで
いて、今と実態は違うのかもしれませんけれど、先ほど来から林業、林家の方の話
が出
ているのですけれど、いわゆる林業従事者、森林組合職員の方とか、実際に山に入っ
て間伐等を行っ
ている方たちについてなのですけれど、結局、その仕事自体
が魅力
ある仕事に見せ
ていかないといけない、ならなければいけない。 しかしながら、その給与体系とか、かなり危険な仕事にもかかわらず、福利厚生面で
あるとか、災害補償で
あるとかという面
が整備され
ていない。よって、結局そこに勤めようという方
が増えない。 でも、勤める方たち
が増えるということは、いわゆる新規従業者
が増え、定住、もちろん中津の旧市街から勤務へ行くわけではないので、やはりその地に住んで、そこで働い
て、山に入っ
て戻っ
てくる。今の森林組合
がどういう体制に
あるか分からないのですけれど、そういった職員、従事者に対して、しっかりと手当てをし
ていくということは、一つ大事ではないのかな。その事例
が、佐伯市の森林組合
が、これも数年前ですけれども、若手
が増え
てきた、林業
が活性化し
てきたという、県内でも好事例も
あるというの
が一つと。 もう一つは、これから田舎の道路とか、鳥獣被害対策で
あるとか、水源かん養で
あるとか、山の価値観をもっと仕事化し
て、しっかりそれを価値観を出し
て、それを労働にし
ていくという発想
が恐らく必要で、これはただ森林組合の目的の組合だけではできない。 そうすると、ちょっと不勉強で言うのも何なのです
が、農業公社やまくにみたいなシステムで、森林、山、トータル的に仕事をつくっ
ていく、そしてそこに新しい新規雇用を入れる、定住・移住を入れ
ていくというような新しい発想を持っ
て、そこに人の従事、先ほど荒木委員
がおっしゃったような部分のお仕事も買っ
て出
ていくというな、農業公社やまくにというシステム
がいいのか分からないです
が、そういうもので新しい人を入れ
ていっ
て管理を、新しい価値観を仕事にし
て管理をし
ていくというぐらいのお金を投じ
ていったほう
が、私は効率的でいいのではないかなと思っ
ています。
○議長(中西伸之) 川内議員。
◎5番(
川内八千代) 私も、農業や林業は本当に採算
が取れない仕事ということになっ
ていることから、こういった問題
が発生し
ているのではないかなと思います。 ちょっと前に災害の番組で見たのですけれども、伐期を超えたスギとかヒノキも
あるのかもしれませんけれども、花粉
が非常に発生するそうなのです。だから、今のスギ花粉とかヒノキ花粉とかのアレルギーとか出
ている関係で、そういうことも関係し
ているのではないかということも報道され
ていました。 そうしたことを考え
てみますと、今も御意見出
ているように、採算
が取れるといいますか、生活できる林業というところにし
ていかなければいけないのではないかと思うので、大きくは住宅メーカーとかも、国産材を優先し
て使うように仕向けるというか、それはもう国の政策としてやっ
ていくこととか、それから、中津市も公共の建物になるべく木材をということを指針としては上げ
ているわけですけれども、なかなかその実行になると、ちょっとまだ今のところ、完全にそれ
が実行され
ているとは見えませんので、市営住宅で
あるとか、それから、公民館とか学校とか、そういうのはもう本当にできるだけ木材を活用し
て、何といいますか、見本を示すみたいな、そういう取組み
が必要ではないかなと思います。 そして、採算
が取れる林業にし
ていっ
て、そこに従事し
ていかれる人たちも、それによって生活
ができるというような状況をつくらなければ、一時的に木材の値段
がちょっと上がったなとかいうようなことは起こったとしても、それは、恒常的に再生産を生み出し
ていくというような好循環にはならないのではないかなと思っ
て、そういうことの必要性というのを、やはり国とか県とか市とかに働きかけ
ていくこと
が必要ではないかなと思います。
○議長(中西伸之) 本田議員。
◎9番(本田哲也) ちょっと参加させ
ていただきます。 森林環境譲与税、法律でも使える種目というのは、間伐とかの山の管理と人材育成、担い手確保、木材利用促進、普及啓発というこういったことなのですけれども、先ほど来、森林環境譲与税というのは、どういったことにお金
が使われ
ているのかという、国民はみんな税金で差し引かれ
ているのですけれども、実際の使われ方というのをなかなか知らないということなのですけれども、そういうことを踏まえ
て、今、コロナ禍と、コロナ対策と環境、SDGsの関連で、実は脱プラというの
がどんどん推進・促進され
ています。 そういったことから鑑み
て、森林環境譲与税の木材利用促進とかで、先ほど川内議員も言われましたけれども、例えば公共のあずまやとか、ベンチとか、看板とか、そういったものを、今、プラスチック製品
がほとんどです。それを木材、なかなかすぐに劣化し
てしまうという懸念も
あるのですけれども、こういった循環型で、そういったものを木質に変えるというのも手段ではないかなと思います。 以前は、市の単独事業で、民家の新築とか増改築で地産材を利用できる、地産材を活用した増改築・新築に補助を出すというようなもの
がありましたけれども、今はもうそれ
が恐らくなくなっ
ていますので、こういったことに森林環境譲与税
が使われ
て、循環型の木材利用
が図れることを期待します。
○議長(中西伸之) 時間も少なくなっ
てきました
が、最後、誰かいらっしゃいませんか。 中村議員。
◎3番(中村詔治) 2回目なのですけれども……。最初に草野議員
が、私
がわなを買ったというので、3つ買いました。だけど、あれ、免許
が要るので、うちの農業法人で免許持っ
ている人
が使うので、私
が無免許し
ているわけではございません。 先日、宇佐のほうは世界農業遺産で、やはり鳥獣害対策に力を入れ
ていて、中津
がやっ
ていないこと、市道とか公道、一般道、防護柵は公道に門
が付けられないので、20メートル折り返しの柵を作っ
ていれば大丈夫ですよという県のアドバイザーの下に事業で防護柵をし
ているのです。それではやはり、とことこ柵の外から道路を伝わっ
て中へ入るのです。 宇佐のほうは、世界農業遺産に認定され
ている関係も
あって、どういうことになっ
ているかというと、国道ではなかったのです、市道。テキサスグレーチングといっ
て、公道のアスファルトの面を3メートルぐらい網目状の穴ぼこがし
ているのです。これは、乗用車とか人は通れるのです。ただ、獣は嫌がっ
て来ないというので、ぜひ、こういう新しい技術を、せっかくの場でしたので披露させ
ていただい
て、中津市の森林環境譲与税を有効に利用し
て、今後の農業振興にも役立て
てもらいたいなと思います。農政振興課のほうも見
ているでしょうから。
○議長(中西伸之) 草野議員。
◎24番(草野修一) ちょっと少し離れますけれど、市産材を使用する部分で、木質化とか、いろいろ市産材を使えと言うのですけれど、現状使用基準
が結構厳しい。それから、相場で買っ
ていく、業者
が入るので、値段を極力抑え
て使うとか、そういう形になっ
ていますので、もうちょっと市産材を使用する部分についての助成をアップし
ていただきたい。 今、家を建てるのに市産材利用の補助金
がありますけれど、そういった部分でもうちょっと考慮し
ていただかないと、相場で買っ
てもらっ
てもあんまりもうからないわけです。もうからないと言ったら悪いけれど、林家にはそんなに所得
が増えないわけです。やはり林家を助ける意味で、今、立米1万円だったら、市は市産材を使うときは1万5,000円で買えるぐらいの助成を出すとか、そういう形のあれをし
てもらわないと、使えと言っ
て、使っ
てもそんなに全体的なものはアップするかもしれませんけれど、個々の林家にはあんまり影響
がないみたいなので、その辺も考慮し
ていただきたいと思います。 市産材利用について、もうちょっと補助金の出し方を考え
ていただきたいと思います。
○議長(中西伸之) そろそろ時間で
あります。 今回も、項目2について多くの方々の意見を頂きました。森林環境譲与税の使い道については、市民に広く周知すべきだという意見、また、譲与税で災害対策や木材の活用を促進した取組みをというような意見
がたくさん出されました。 資料では、森林環境譲与税を活用したいろんな自治体の取組みの事例
が紹介され
ています
が、今後は、これらを参考に旧下毛の林業
が活性化できるよう期待をいたしたいと思います。 先ほど、中村議員からの有害鳥獣について、深刻な報告
がありましたように、実は私も田んぼを10町程度やっ
ていまし
て、今年、何と1町歩ほどイノシシに食べられ
てしまっ
て、稲刈りをしないまま、もう餌にし
てしまいました。 今までは、柵の周りをくるくる回るだけで、ここ二、三年ずっと来
ていたのですけれど、今のイノシシはたち悪いので、掘るのです。掘っ
て、掘り上げ
て、わなを崩し
て中に入る。四、五匹入っ
て、一晩のうちに、3日すればもう全滅ですといったような感じ。山においても植林、今、木
が高くなっ
ていましたよね。結構、山
が坊主になっ
てき
ています
が、その後植林をしました。今、白いポール
が立っ
ているのを見た人
がたくさん
いると思うのですけれど、あれ
がシカよけなのですけれど、お墓みたいなの
がぼんぼん立っ
ていますよね。あれをし
ていてもシカ
が来
て、倒し
て食べ
てしまうという。もう本当に何をし
てもどうしようもない状況に
あります。 そうした中で、やはり今後、この譲与税の使い道等々、いろいろな面で行政のほうに呼びかけをしながら、伐期を過ぎた木
が、もう本当どこの山にも
あります。 私も、猫の額ほどの山を少々持っ
ています。ヒノキの50年生を持っ
ています
が、100年まで置い
ていてもよいだろうと、それはもうちょっと考え方
が全然、そんな問題ではないのです。伐期というの
がありまし
て、それを逃すともうお金にならいならないといいますか、よほどの管理をしないとお金にし切らないというの
が現状のようで
あります。 そうしたことを踏まえながら、今後、このことについても中津市、旧郡部におきましては一次産業
が高齢化によりまして衰退し
ているような状況の中、田舎を守るという意味でも、この議会で取り上げながら、今後の活動に生かし
ていただければなというように思います。 ということで、項目2の討議を終了いたします。 これで自由討議を終了いたします。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれで散会いたします。午前11時43分上記、会議の経過を記録し
て、事実と相違ないことを証するため、ここに署名する。 中津市議会議長 中 西 伸 之 署 名 議 員 小 住 利 子 署 名 議 員 三重野 玉 江...