豊後大野市議会 2022-12-08
12月08日-03号
令和 4年 12月 定例会(第4回) 令和4年第4回
豊後大野市議会定例会会議録議事日程(第3号) 令和4年12月8日(木曜日)午前10時開議日程第1 一般質問 原田健蔵君 佐藤辰己君 高野辰代君 佐藤昭生君
---------------------------------------本日の会議に付した事件 日程第1.議事日程に同じ
---------------------------------------出席議員(16名) 1番 川野辰徳君 2番 工藤秀典君 3番 高野辰代君 4番 佐藤昭生君 6番 原田健蔵君 8番 嶺 英治君 9番 吉藤里美君 10番 穴見眞児君 11番 川野優治君 12番 赤峰映洋君 13番 沓掛義範君 14番 佐藤辰己君 15番 小野順一君 16番 首藤正光君 17番 田嶋栄一君 18番
衞藤竜哉君欠席議員(2名) 5番 春野慶司君 7番 後藤雅克君
---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 川野文敏君 副市長 清水 豊君
総務企画統括 教育長 下田 博君 玉ノ井浩司君 理事 総務課長 小野律雄君 財政課長 平山元彦君 まちづくり 税務課長 河面邦弘君 河室晃明君 推進課長
生活福祉統括 伊東一也君
市民生活課長 羽田野宏章君 理事 人権・部落
環境衛生課長 麻生正文君
差別解消推進 志賀由紀美君 課長 子育て支援
社会福祉課長 佐藤 浩君 安東礼子君 課長 高齢者福祉
産業建設統括 高畑悦信君 佐藤勝美君 課長 理事
農業振興課長 森下志郎君
農林整備課長 関屋 隆君
商工観光課長 安藤久美子君 建設課長 後藤泰二君
上下水道課長 足立宏幸君 教育次長 後藤樹代文君
学校教育課長 中城美加君
社会教育課長 岡部 司君
豊後大野市民 監査事務局長 内田健児君 兼選挙管理委 金山英三君 病院事務長
員会事務局長 農業委員会 会計管理者 佐藤一郎君 足立 崇君 事務局長 消防長 甲斐慎治君
---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長 後藤文生 主幹 後藤泰幸 主幹 毛利篤史 副主幹 佐々木恭徳 開議 午前10時00分
△開議の宣告
○議長(衞藤竜哉君) ただいまの出席議員は16名で
あります。 5番、春野慶司君、7番、後藤雅克君から欠席の届出
があります。 直ちに本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△議事日程の報告
○議長(衞藤竜哉君) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりで
あります。
---------------------------------------
△一般質問
○議長(衞藤竜哉君) 日程第1、一般質問を行います。 一般質問の質問時間は答弁を含め
て60分以内で
あります。公平を期すため時間に達した時点で終了させ
ていただきますので、時間配分には特にご留意の上、時間内に終了するようお願いします。 なお、一問一答方式で行いますので、質問は、通告による質問の趣旨の範囲を超えることのないよう、また、答弁については、簡潔明瞭にお願いします。 それでは、あらかじめ通告の
ありました質問事項について順次、質問を許します。
---------------------------------------
△原田健蔵君
○議長(衞藤竜哉君) 6番、原田健蔵君。 1、
地球温暖化対策・脱炭素社会の実現に向け
ての質問を許します。 原田健蔵君。 〔6番 原田健蔵君
質問者席登壇〕
◆6番(原田健蔵君) 議長より許可をいただきましたので、早速一般質問に入らせ
ていただきます。 まず最初に、
地球温暖化対策・脱炭素社会の実現に向け
てで
あります。 近年、気候変動
が一因と考えられる異常気象
が世界各地で発生をし
ております。我が国においても、激甚な豪雨(線状降水帯の発生)や巨大化台風の災害、猛暑
が頻発し
ており、毎年、全国各地で大きな影響を受け
ております。 とりわけ本年9月18日から9月20日にかけて豊後大野市に接近、上陸した台風14号による被害は、農林水産被害はもとより、水田、水路など
農地農業用施設にも大きな爪痕を残したことは、記憶に新しいところで
あります。 2018年に公表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の1.5℃特別報告書では、世界全体の平均気温の上昇
が2度を十分下回り、1.5度の水準に抑えるためには、
CO2排出量を2050年頃に正味ゼロとすること
が必要とされ、この報告書を受け、世界各国で2050年までに
温室効果ガス、二酸化炭素の排出を全体としてゼロ、排出量から吸収量を差し引いた値
がゼロとなる、いわゆる
カーボンニュートラルを目標として掲げる動き
が広がりました。 我が国では、2020年10月、当時の菅首相
が、国会での所信表明の中で、2050年までに
カーボンニュートラルを目指すと宣言し、さらに、2021年4月にはその中期目標として、2030年度までに
温室効果ガスを2013年度比較で46%削減することも表明をしました。それ以降、昨年の第204回国会において、
地球温暖化対策の推進に関する法律
が改正され、2050年
カーボンニュートラル目標が基本理念として法定化され、と同時に、都道府県、政令市、中核市、施行時特例市の実行計画の中で
再生可能エネルギー利用促進等の目標
が追加されました。ただし、残念なことに、その他の市町村については努力目標となったままで
あります。 岸田首相
が掲げる新しい資本主義の全体構想と実行計画たる新しい資本主義の
グランドデザイン及び実行計画、これは2022年6月7日に閣議決定したもので
あります
が、この4本柱においてもグリーントランスフォーメーションへの投資
がデジタルトランスフォーメーションとともに掲げられ、気候変動問題は克服すべき最大の課題と位置づけられ、官民連携の下、今後10年間に150兆円超の投資の実現のため、
成長志向型カーボンプライシング構想を具現化する
クリーンエネルギー戦略ロードマップを年内に作成することとしました。 そして、この極めて高い目標達成のため、国と地方の協働し
て働く協働、そしてまた共に創る共創による脱炭素の取組
が必要不可欠で
あることから、2020年12月に内閣官房長官を議長とする国・地方脱
炭素実現会議が官邸に設置、審議され、2021年6月、地域脱
炭素ロードマップとして発表されました。 この中では、2030年度までには少なくとも100か所の脱
炭素先行地域、いわゆる民生部門の電力消費に伴うCO2排出の実質ゼロ地域をつくるとともに、全国で屋根置きなどの
自家消費型太陽光、ゼロ・エネルギー・ハウジング(ZEH)規格住宅、建築物の高断熱化、
省エネ性能等の向上、そしてまた、
再生可能エネルギー電力を使用した電気自動車や
プラグインハイブリッド車、水素自動車などに切り替えるゼロカーボン・ドライブなどの重点対策を実行することとし、これにより全国で脱炭素ドミノを引き起こすことを目指し
ていくこととしました。そして、既に第1次募集
が終わり、現在のところ、102
地方公共団体のうち79提案
が行われ、そのうち26提案
が選定されたかのように聞い
ております。 以上、国の動きについて述べ
てまいりましたけれども、以下4点についてお伺いします。
①豊後大野市
地球温暖化対策実行計画推進本部本部長たる市長の
地球温暖化防止に向けた考え、思いは。 ②2050年実現の削減目標と目標達成に向けた行程表について。 ③2030年度までの具体的な取組について
。 ④豊後大野市
エネルギービジョンの取組状況について。 以上、4点についてよろしくお願い申し上げます。
○議長(衞藤竜哉君) 1、
地球温暖化対策・脱炭素社会の実現に向け
ては、市長より答弁
があります。 川野市長。 〔市長 川野文敏君登壇〕
◎市長(川野文敏君)
地球温暖化対策・脱炭素社会の実現に向け
てのご質問に一括し
てお答えいたします。 地球温暖化の問題は世界規模の枠組みで協議され
ており、
国連気候変動枠組条約締約国会議COP21において採択された2015年のパリ協定において、気候変動問題の解決に向けた目標
が採択されました。全世界で取組
が進む中に
あって、国は2050年までに
温室効果ガスの排出を実質ゼロにする
カーボンニュートラルを目指す宣言をし
ており、脱炭素社会の実現へ向けた取組は必要不可欠で
あると言えます。 一方、本市では、
地方公共団体として
エネルギー安定供給の確保、
地球温暖化防止に貢献することを目的として、平成29年3月に
豊後大野市新エネルギービジョンを策定し
ております。 この新
エネルギービジョンは、本市における
エネルギー政策推進のための方向性を示す計画で
あり、具体的には、太陽光、水力、
バイオマス等の
再生可能エネルギー導入についての方向性、省エネルギーの取組の推進、エネルギー・環境教育の推進、
高速情報通信網の有効活用、
分散型エネルギーシステムの構築などを示し
ており、これらを達成することで、エネルギーの地産地消による地域振興及び住民サービスの向上を図り、地方創生を目指し
て取り組んでいくこととし
ております。 しかしながら、本計画を策定した当時から世界の
エネルギー政策の潮流は急速に変化し
ており、国は、2050年の
カーボンニュートラルの実現に向け
て、国・地方脱
炭素実現会議を発足させ、2025年までを集中期間として、政策を総動員することを掲げ
ております。その中で、2030年までに少なくとも100か所の脱
炭素先行地域をつくり、そのモデルを全国に広げる脱炭素ドミノの取組
が進められ
ています。 本市としまし
ても、時代のニーズに即応した、新たな
エネルギー政策を掲げた計画策定の必要性は強く認識し
ております。今後は、
地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき策定した
豊後大野市地球温暖化対策実行計画、そして、
豊後大野市新エネルギービジョンの見直しを行い、
再生可能エネルギーの地産地消を目指した取組をさらに発展、拡充することで、国
が選定する脱
炭素先行地域も視野に入れた検討を進め
ていきたいと考え
ております。具体的な取組や行程についてはこれからとなります
が、こうした方向性は自然環境豊かで
日本ジオパークやユネスコエコパークを有する本市と親和性の高い取組で
あるとともに、現下の
エネルギー需給の逼迫状況を見ますと、喫緊の課題で
あるとも考え
ております。 この取組により、市民、事業者、行政
が一体となり、地球規模での環境問題で
ある地球温暖化対策の推進を図り、脱炭素社会の実現を目指すとともに、健康で文化的な、持続可能なまちづくりを目指し
て取り組んでまいります。 〔市長 川野文敏君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君、再質問
ありますか。 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) 答弁では、2050年実現の削減目標と目標達成に向けた行程表、そして、その中期目標で
ある2030年度までの取組については触れられず、大変残念でしたけれども、国と地方の考え方というのは温度差
がやっぱり
あるのかなという思いもしました。 しかしながら、広瀬知事
が経済産業省出身ということ
があって、大分県自体
が脱
炭素社会実現に向け
て消極的で
あることは否めません。現在、2050年
カーボンシティを表明し
ている県内の自治体は、大分市、宇佐市、日田市、国東市、別府市、杵築市の6市のみで
あります。 答弁中、脱
炭素社会実現に向けた取組は喫緊の課題、必要不可欠で
あるという認識は一致し
ていると思っ
ております。そこで、基礎自治体として、グローバルに考え、ローカルに行動する。まずは足元からの行動で、今まで以上に
CO2排出削減努力を進めること
が肝要だと思います。 そこで再質問で
あります
が、先ほど答弁の中で、
地球温暖化対策実行計画(事務事業編)の取組を行うと
ありましたけれども、これについて具体的にお伺いします。
○議長(衞藤竜哉君)
麻生環境衛生課長。
◎
環境衛生課長(麻生正文君) 本市では、平成20年度に市
が行う事務・事業から発生する
温室効果ガスの排出を削減するために、
市地球温暖化対策実行計画の事務事業編を策定し
ております。現在、第3次実行計画の期間中で、平成29年度を基準として令和4年度末までにCO2排出を5%削減することを目標として取り組んでおります。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) ぜひとも早急に実行計画の立案をよろしくお願い申し上げます。 次に移っ
てよろしいでしょうか。 公共施設等のLED化はどこまで進んで
いるんでしょうか、お伺いします。
○議長(衞藤竜哉君)
玉ノ井総務企画統括理事。
◎
総務企画統括理事(玉ノ井浩司君) LEDにつきましては、2000年代後半から製品化され始め、2010年代に急速に普及をし始めました。この庁舎を建設する際にはLEDは非常に高価で
あったため、また、光
が拡散せず印象として冷たく感じるといった点
がありましたので、採用は見送られました。 しかしながら、当時高価と言われたLEDも、節電につながる、そして長寿命で
あること
が認められ
て、業界の生産体制もLEDへシフトし、年々、金額、価格
が下がっ
てきたところで
あります。 そのような背景
がありまし
て、平成26年以降に設計した施設に対しましては、基本的にLEDを採用し
ております。例を言いますと、ひなたぼっこや、支所・公民館、こちらは全てLEDとなっ
ております。 また、体育館等でこれまで使われ
てきた水銀灯
が逆に今では手に入りにくくなり、また高価となっ
ているため、LEDへの改修を進め
ているところで
あります。既に行ったところで、大原の総合体育館の大・小アリーナ、そして、小学校につきまし
ては、現在、計画的にLED化を進め
ているところで、菅尾小や三重東小学校、新田小、大野小の体育館のLED化
が終了し
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) 公共施設のLED化につきましては、今、答弁
があったように順次行われ
てということで、できるだけ全施設できるように努力をよろしくお願い申し上げます。 次に、公用車への
電気自動車導入は少しでもできないでしょうか。 現在のところ、いろいろ公用車を見かけるんですけれども、電気自動車を見かけたこと
がないもので、そこら辺をお伺いします。充電設備の設置は庁舎にはできないかどうかも併せ
てお伺いします。
○議長(衞藤竜哉君)
平山財政課長。
◎財政課長(平山元彦君) 公用車の電気自動車など環境に配慮した
次世代自動車への更新につきまし
ては、ガソリン車と比較し
て購入価格
がどうしても高額となることから、環境負荷の低減や率先行動だけの理由で買換えを行うことは、財政的な面で負担も大きく、課題も
あると認識をし
ております。 しかしながら、国の
地球温暖化対策計画も改定され、今後、環境に配慮した
次世代自動車の普及や充電設備等の設置に向けた国の各種支援策も拡充される可能性も
あることから、今後も継続し
てこうした国からの情報に注視するとともに、
導入コスト削減に向け
リース車両等の導入の可能性も視野に入れるなど、環境衛生課と連携を図り、
地球温暖化対策の一助となるようEV車等の導入に向け検討をし
ていく必要
があると認識し
ております。 充電設備につきまし
ても、こちらもまだ国の補助等
が定額等の補助になっ
ておりまし
て、非常に財政的な負担
が大きいと認識し
ております。令和4年度当初予算のときに一度業者に見積りを取っ
ております。急速な
充電ステーションの場合、2台分で1台約250万円で500万円、工事費も400万円かかるということで、非常に財政的な負担
が大きいということで一度見送りをしたところでございます。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) やはり財政的制約
があるということで、非常に困難ということは理解します。 しかしながら、やはり今の社会の状況を見ますと、欧米についてもアメリカ、また中国についても、電気自動車はもう製造を既にし
ていますし、日本だけ
が唯一電気自動車へのシフト変え
が非常にうまくいっ
ていないというところ
がありますので、これはもう世界の情勢に合わせ
て、日本も電気自動車を製造する形になれば、かなり単価的にも下がると思いますので、ぜひともその際には検討方よろしくお願い申し上げます。 次に、もう一点だけ、これは要望なんですけれども、現在、千歳小中学校の学校施設の建設とか、そしてまた武道館の建設も
あるように聞い
ておりますけれども、
新規公共施設の建築において、脱炭素社会を目指すということで、いろんな考え方
があって、公共施設内で消費・使用するエネルギーと太陽光発電などでつくるエネルギーをバランスし
て年間消費エネルギーを実質ゼロ以下にするというゼロ・エネルギー・ビルディングの考え方
があります。環境にも配慮した、そういった意味で、太陽光パネルの設置も必要ではないかと私は個人的には思っ
ていますので、ぜひとも脱
炭素社会実現のためにこういった考え方も考慮に入れるようによろしくお願い申し上げます。 では、結びに、国は2050年までに、先ほど言いましたように
カーボンニュートラルに向け
て、もう2030年度までの中期目標を立て
て既に走り出し
ております。脱
炭素社会実現のためには、技術革新と多くの財源
が必要な面も
あります。 しかし、地域の特性、豊後大野市の場合は、先ほど市長
がおっしゃられたジオパークやエコパークの特性を生かした
カーボンニュートラルの取組をどのように展開し
ていくのか、自治体の力量
が問われ
ていると思っ
ています。 気候変動は待ったなしで
あります。
CO2排出削減のために何をなすべきか意識改革を進め、考えながら行動する取組を市全体で取り組んでいただきたいということで、この項についての質問を終わりたいと思います。
○議長(衞藤竜哉君) 次に、2、ぶんごお
おのエナジーについての質問を許します。 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) 次、ぶんごお
おのエナジーについ
てで
あります。 12月5日月曜日の朝日新聞朝刊1面は、大見出しで「『地域新電力』に試練」、中見出しで「自前電源足りず、価格高騰」と銘打っ
て、大きくその紙面をにぎわせました。この新聞内容を若干述べ
てみますと、エネルギーの地産地消などをうたっ
て立ち上げられた地域新電力
が電力価格高騰で苦境に陥っ
ている。朝日新聞など
が調査したところ、回答した72社のうち9割近く
が経営に影響
があるとし、8割以上は新規の契約を停止し
ていた。自前の電源の割合
がまだ低く、電力の調達を卸市場に頼るため、仕入価格
が販売価格を上回る逆ざや
が起き
ている。事業の停止や撤退も懸念され、地域振興や自治体の脱炭素化への取組に逆風となると
ありました。 振り返りまし
て、ここ、ぶんごお
おのエナジーも同時期、
電力価格高騰の影響を直接受け、去年、市議選前の2月、
議員全員協議会が開催され、経過説明
が行われたそうで
あります。その議事録によりますと、新
電力エナジーの
電源主要調達先で
ある日本卸電力取引所(通称JEPX)の市場価格
が異常急騰し、令和2年12月中旬から
価格高騰状態が続き、年明け以降、連日再高値を更新し、1月6日受渡しの
JEPXスポット市場で79円38銭
毎キロワットアワー、1月8日は100円を超え、1月13日には154円32銭と最高値を更新しました。 例年12月同時期の平均単価は7円で
あり、これまで、
JEPXスポット価格の高騰は
あったものの、今回の水準は極めて異常事態で
あり、豊後大野市
が筆頭株主で
あるぶんごお
おのエナジーにおける
電源調達価格の損益分岐点
が11円50銭で
あることを考慮すれば、JEPXからの調達比率
が高いぶんごお
おのエナジーそのものの会社存続に関わる死活問題となっ
てしまいました。 今回の電力需給逼迫の背景としては、寒波到来に伴う電力需給の増加、悪天候による太陽光発電等の低下、火力発電用燃料で
ある液化天然ガスの在庫減少に伴う発電量低下等の要因
が考えられました。 しかしながら、1月22日に電力・ガス取引監視等委員会
がスポット市場における需給曲線の公開を開始し
て以降、投機的筋の関与もやみ、明らかに価格も安定し推移するようになったことから、今回の市場価格高騰は業界においても一時的なものと見込まれ、1月下旬からは市場価格も落ち着きを取り戻しました。 結果として、上期の利益
が11月以降の赤字で相殺され、第5期当期利益はマイナス1,600万円を計上したものの、市場価格大幅な急上昇という外的要因の影響の大きさを勘案すれば、その企業努力は評価に値すると思います。 そこでお尋ねで
あります
が、さきの
議員全員協議会の際、今後の経営体質改善の対策として列挙された以下の項目について、経過なり実現された点をお伺いします。 ①財政基盤の強化について。 (1)電源調達先の検討、契約件数増加対策。 ②経営基盤の強化について。 ③容量市場拠出金の与える経営上の影響について。 以上、3点についてお伺いします。よろしくお願い申し上げます。
○議長(衞藤竜哉君) 2、ぶんごお
おのエナジーについては、まちづくり推進課長より答弁
があります。 河室まちづくり推進課長。 〔まちづくり推進課長 河室晃明君登壇〕
◎まちづくり推進課長(河室晃明君) それでは、ぶんごお
おのエナジーについてのご質問にお答えいたします。 まず、財政基盤の強化についてでございます。 株式会社ぶんごお
おのエナジーは、電力小売事業として、電力市場や九州電力、そして、市営太陽光発電施設などから電力を調達し、契約し
ている公共施設や事業所、一般家庭へ電力を供給し
ています。主な調達先の内訳は、電力市場
が約35%、九州電力の常時補給電力
が約50%、市営太陽光分
が約15%となっ
ております。 電源調達先の検討につきまし
ては、市場価格の高騰
が続い
ていることから、市場変動による調達のリスクを回避するために、本年4月から九州電力の常時補給電力を増やし
ており、今後も調達費を抑えることを念頭に、相対電力なども含め
て調達先及び調達量を決め
ていきたいと考え
ております。 契約件数増加対策につきまし
て、契約件数は、令和元年3月末で308件で
あったもの
が、本年11月末で1,047件と大きく増加し
ております。この増加につきまし
ては、独自の営業活動とビジネスマッチング契約によるもので、特に、ビジネスマッチング契約先で
ある不動産仲介業者からの紹介案件などを中心に契約の増加
が図られ、安定的な契約確保につながっ
ております。 次に、経営基盤の強化についてでございます。 ぶんごお
おのエナジーの経営改善に向け
て、令和3年6月から、需給管理業務を自社対応に変更いたしました。これにより、市場価格の予想、電源調達の割合など、天候、契約先の使用状況等の情報を細かく分析すること
が可能となり、収益にも貢献し
ております。 財務状況につきまし
ては、前期、前々期は、電力卸市場の急激な高騰なども影響し、赤字決算となりました
が、業界
が非常に厳しい経営環境に置かれる中、最小限の赤字にとどめること
ができました。また、今期は、9月の中間決算で黒字転換し、期末決算においても利益確保
ができる見込みとなっ
ております。 次に、容量拠出金の与える経営上の影響についてでございます。 令和2年度に、発電所などの施設・設備の維持・更新費用や将来にわたって国全体の供給力を確実に確保し、卸電力市場価格の安定化を目的として、容量市場制度
が導入されました。これにより、令和6年度から、ぶんごお
おのエナジーをはじめとする小売電気事業者は、電力供給力への対価としての容量拠出金を負担し
ていく仕組みとなります。そこで、ぶんごお
おのエナジーでは、この容量拠出金について将来の財政推計を試算したところ、経営状況に影響
が出ない見込みとなっ
ております。 今後におきましても、ぶんごお
おのエナジーの設立の趣旨で
あります本市の豊かな自然
が生み出す
再生可能エネルギーの地産地消により、持続可能なまちづくりに向け
て取り組んでまいります。 〔まちづくり推進課長 河室晃明君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君、再質問
ありますか。 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) 先ほど電力調達先について、電力市場から35%、九州電力常時補給電力から50%、市太陽光発電から15%との答弁
がありましたけれども、赤字を計上したときの分と調達先に何か変更
があったのかどうかお伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。
◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 電源調達につきまし
ては、現状、市場の動向を予想しながら、市場
が高くなれば先ほど言いました常時補給電力を増やし
て、市場価格
が安くなれば電力市場から調達する形で需給管理をし
ております。調達の割合は時期によって変動します。 現在は、常時補給電力の契約上限まで契約量を増加させ
ています
が、市場
が高騰した場合でも常時補給電力で70%は確保でき、市場高騰リスクは軽減できると考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) 電力調達先については了解しました。 では、次に、容量市場制度の導入に伴う容量拠出金における財政推計計算を行い、経営状況については影響は出ない見込みという答弁
がありましたけれども、回転資金を含め
て経営上の見通しについてお伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。
◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 若干ちょっと説明もございます
が、令和6年の容量拠出金につきまし
ては、令和2年9月の容量市場のオークションの結果、及び前年、令和5年の小売事業者のシェア率等で拠出金の負担額を計算されることとなっ
ております。推計の金額の試算につきまし
ては、現在、不確定要素も
ありますので、負担金については未確定となっ
ておるところでございます。 ただ、現時点では、今期末決算において利益確保
ができるという見込み
がございますので、おおむねの負担金額についての今後の財政推計も試算したところ、経営状況には影響
が出ないという見込みでございます。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) 了解しました。 最後にちょっとお伺いしたいんですけれども、電源調達先、これは太陽光発電とか地元の発電の関係なんですけれども、水力発電とかバイオマスとか豊後大野市内に
ありますけれども、そういったところの新規開拓先について、できるだけ詳細な説明をお願いします。
○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。
◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 新たな電源調達先ということでございます
が、長期的には、新たな電源調達先の確保というのは大変重要なことでございます。先ほども議員
が言われました市内では水力発電やバイオマス発電等もございます。例えば、
再生可能エネルギーの固定価格買取制度、いわゆるFIT終了後の一般家庭の太陽光発電なども今後も検討はされると思います
が、今のところは具体的な方針は出
ておりません。そういった方向で、あらゆる方面で視野に入れ
て検討もし
ていきたいということでございます。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) 電源調達先は非常に喫緊の課題で
あるし、これによってやっぱり利益幅は全然違っ
てくると思いますので、どうか引き続きの努力をよろしくお願いします。 では、結びに、先ほどの脱炭素社会の際にも触れましたけれども、太陽光を含め風力、バイオマス、水力など
再生可能エネルギーが、これからの主力エネルギーとして脚光を浴び
てくると考えます。我が豊後大野市の脱炭素社会の実現のためにも、ぶんごお
おのエナジーは、その先端を走る企業として大きく育て
ていくこと
が必要だと私は感じ
ております。 大手電力会社10社
が幅を利かせる電力業界において、様々な課題
が山積し
ていますけれども、地域新電力会社として発展することを期待しまし
て、この項の質問を終わりたいと思います。
○議長(衞藤竜哉君) 次に、3、JR三重町駅前周辺まちづくりについての質問を許します。 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) では、次にJR三重町駅前周辺まちづくりについてお伺いします。 私の一般質問において、通算3回目の同趣旨の項目で
ありますけれども、JR三重町駅前を豊後大野市の玄関口として何とかしたいという思いから、以下の4項目についてお伺いします。 ①大分県並びに豊後大野市各直轄事業の進捗状況と今後のタイムスケジュールについて。 ②来年度完成予定の駅横公園並びに駐車場の管理を含めた利活用について。 ③にぎわい創出のための駅周辺空き店舗・空き地対策について。 ④駅北側の利便性向上のため、JR南北自由連絡通路設置について。大原総合公園への安全通路の確保、通勤通学の分散。 以上、4点について、よろしくお願い申し上げます。
○議長(衞藤竜哉君) 3、JR三重町駅前周辺まちづくりについては、建設課長より答弁
があります。 後藤建設課長。 〔建設課長 後藤泰二君登壇〕
◎建設課長(後藤泰二君) それでは、JR三重町駅前周辺まちづくりについてのご質問にお答えいたします。 まず、県・市各直轄事業の進捗状況とタイムスケジュールについ
てでございます。 本市
が事業実施し
ているJR三重町駅周辺の整備事業でございます
が、駅西広場整備工事、市道駅前上赤嶺線道路改良工事及び駅西駐車場舗装工事につきまし
ては、現在施工中で
あり、いずれの工事も令和5年3月に完成の予定でございます。 また、駅前広場整備につきまし
ては、現在、JRとの用地買収契約に向け
て、今年度内に買収
が完了する予定で
あり、令和5年度の完了を目指し、準備を進め
ているところでございます。 県の実施事業となる街路駅前高市線の進捗につきまし
ては、設計及び用地測量
が終わり、現在、用地の交渉に着手し
ているとのことでございます。 次に、駅横公園並びに駐車場の管理を含めた利活用についてでございます。 今年度完成予定の駅西広場及び駅西駐車場につきまし
ては、駅西広場のステージ、あずまや、芝生等、また、駅西駐車場は有料駐車場とする予定とし
ており、今後、料金の徴収や清掃等の管理
が必要となります。これらにつきまし
ては、当分の間、直営による管理で運営したいと考え
ております。なお、駅前広場全体
が完成しましたら、指定管理等の活用を含め、検討したいと考え
ております。 次に、にぎわい創出のための駅周辺空き店舗・空き地対策についてでございます。 駅周辺は、駅前通りを中心とし、空き店舗、空き地
が目立つ状況となっ
ております。また、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、新規出店等の厳しい社会情勢ともなっ
ております。今後につきまし
ては、庁内各課と協力し、空き店舗や空き地の活用について検討し
てまいりたいと考え
ております。 次に、JR南北自由連絡通路設置についてでございます。 駅北側には、大きな事業所や住宅地となり得る土地
があり、自由通路による開発の可能性は
あると思われます。また、現在整備中の全天候型体育施設を含めた大原総合体育館を中心とする各種運動施設や大原総合公園へのアクセスも考慮すれば、整備の検討も必要で
あると考え
ております。 しかしながら、本年第1回定例会でも申し上げました
が、自由通路の設置については、JR三重町駅の改札の自動化に向けた協議
が必要で
あり、また、整備に多大な費用を要するため、困難で
あると考え
ております。今後も他市の事例や安価な整備方法などについて引き続き研究し
てまいります。 〔建設課長 後藤泰二君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君、再質問
ありますか。 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) では、①の項目について、駅西公園広場
が完成ということで、やはりトイレ
が必要だと思うんです。駅の横にはトイレ
がありますけれども、そこら辺の移設の考えはないかどうか。あわせ
て、駅西駐車場の先の広場
が多分できるんじゃないかとスペース的に思っ
ていますので、ここにはどんなもの
がつくられるかどうかもお伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 後藤建設課長。
◎建設課長(後藤泰二君) 現在のトイレは、JR三重町駅舎の大分側の少し離れたところにございます。現在のトイレにつきまし
ては、身障者対応となっ
ておりません。このため、今回、駅前広場の整備の際に合わせ
て、駅舎の清川側に新たに整備する予定でございます。 また、駅西広場の施設についてでございます
が、道路南側には芝生広場、ステージ、あずまやを整備し、北側にはスリー・オン・スリーのバスケットコートを整備するように計画し
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) 了解しました。 では、次の質問ですけれども、①については、やはり同じですけれども、新規で市道駅前上赤嶺線道路
が建設されましたけれども、その上の上赤天神側と駅前出口のところの交通対策というのは何らかの対策を考え
ておられるかどうか。そしてまた、上赤天神を登り詰めたところの大光寺・下田線の道路は狭小で
あり、加え
て通学路にもなっ
ているし、自動車も結構頻繁に通ります。そこら辺の交通対策も含め
てお伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 後藤建設課長。
◎建設課長(後藤泰二君) 駅前上赤嶺線は、県道三重新殿線及び市道大光寺線に接し
ております。今回、供用開始に伴い、それぞれの交差点を通行する車両
が増え
てくると考えられます。大光寺線側には注意喚起の看板等を設置いたします。また、県道側につきまし
ても、全線開通まで現在の接道の形状を保ち、合流の注意喚起を行い、また、必要で
あれば路面標示等により交通の安全確保に努め
てまいりたいと考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) やはり交通対策は重要だと思いますので、改めて、引き続き対策を講じ
ていただくようによろしくお願い申し上げます。 次に、①の項目の中で、県直轄事業で
ある街路駅前高市線についてで
ありますけれども、この線については、平成15年だったと思うんですけれども、反対側の歩道の拡幅工事
がなされ
て、かなり道路も歩道も広くなったんですけれども、あいにく空き地自体
が非常に目立った形になっ
てしまいました。今回の県の直轄事業の用地交渉においても同様の懸念
が感じられ
てしよう
がありません。空き地発生を少しでもさせないような対策を県に望むことはできないかどうかお伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 後藤建設課長。
◎建設課長(後藤泰二君) 県事業に限らず、用地の買収につきまし
ては、必要な部分のみとなると考えられます。残地を含めた買収はなかなか難しいのではないかと思われます。 しかし、残地
が残るというのはあまりいいことではございませんので、残地を活用した何らかの整備
ができないか、県とは協議はし
ていきたいとは考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) ぜひとも地元の要望ということで引き続きの協議をよろしくお願い申し上げます。 次に移っ
てよろしいでしょうか。 ②についてで
ありますけれども、駅西公園広場
が芝生仕様になるということで、できたら地域住民のグラウンドゴルフやゲートボールに活用、開放できないかと考え
ていますけれども、そこら辺はどうでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 後藤建設課長。
◎建設課長(後藤泰二君) 駅西広場の利用法についてです
が、当然、駅全体、駅前広場全体の整備事業
が行われた後は、指定管理の活用等を検討し
ております。その際にイベント等も含め
ての委託となると考え
ておりますので、その中で、地元の方々の利用
が可能か、そのようなことは検討し
てまいりたいと考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) ぜひともよろしくお願い申し上げます。 次に、③についてで
ありますけれども、JR三重町駅前は、ご覧のように空き地、空き家
が目立つようになり、何とかしたいというの
が地元住民の願いでも
あります。にぎわい創出のため、市はどのように考え
ているのか。答弁の中で、検討という言葉
がありましたけれども、私個人的には、やはり駅前には交流施設
があってしかるべきではないかと思っ
ていますので、そこら辺のところを建設課並びに商工観光課にもお伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 安藤
商工観光課長。
◎
商工観光課長(安藤久美子君) 先ほどの答弁にもございましたように、駅西広場にあずまや
が6棟建設されることになっ
ておりまし
て、このあずまやに電気、水道の設備も備えることとなっ
ております。そのあずまやでの飲食の提供
が可能になると考え
ているところでございますので、このあずまやで飲食店等の営業、販売をし
ていただきながら、その成果をもっ
て空き店舗等に出店をし
ていただくような形になっ
ていければとは考え
ているところでございます。
○議長(衞藤竜哉君) 後藤建設課長。
◎建設課長(後藤泰二君) 今、
商工観光課長が答弁いたしました
が、そこら辺につきまし
ては建設課とお話合いを行いながら、そういう考えでし
ているところでございます。
○議長(衞藤竜哉君) 原田健蔵君。
◆6番(原田健蔵君) 現在の仕様のことは理解しましたけれども、やはり人と人との交流のためには、そういった場所は必要だと思いますので、幸い空き地も
ありますので、そこら辺で市も交流施設ということで何らかの対応。人と人
が交わる、交歓し合う、そしてまた、いろんなコミュニティ
ができ
てくるような可能性も強いと思いますので、ぜひとも交流施設の検討もよろしくお願い申し上げます。要望です。 ④については、これも要望ですけれども、来年度早々には全天候型体育施設も完成し
て、武道館も将来的には予定され
ており、自由通路
があれば容易に徒歩で行き来
ができるようになります。 加え
て、駅北の高齢者のためにも、やはり買物のための利便性というの
が、わざわざ線路を回り道し
ていくよりは駅前に来るのには利便性というの
が高いので、ぜひとも引き続きの検討をお願いし
て、この項の質問を終わりたいと思います。 〔6番 原田健蔵君質問者席降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 以上で、6番、原田健蔵君の一般質問を終わります。 ここで、11時10分まで休憩します。 休憩 午前10時55分 再開 午前11時10分
○議長(衞藤竜哉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。
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△佐藤辰己君
○議長(衞藤竜哉君) 14番、佐藤辰己君。 1、人口の自然増加策についての質問を許します。 佐藤辰己君。 〔14番 佐藤辰己君
質問者席登壇〕
◆14番(佐藤辰己君) 本日、2項目、人口の自然増加策について、小中一貫校についてを質問いたします
が、議長のお許しをいただきましたので、人口の自然増加策についてを質問いたします。 人口移動調査把握に社会動態、そして自然動態で評価されます
が、昨年策定された第2期豊後大野市まち・ひと・しごと総合戦略において、「人口減少を抑制しつつ、将来の人口増加に向け
て地域の活力を維持し
ていくこと」と明言し、目指す方向性として、移住・定住の促進に取り組んで
います。 具体的には、移住者向け相談支援体制の充実やインターネットの活用、関係人口の創出拡大に向けた取組など、様々な施策を実施し
ています。さらに、3本の柱として、若者の市外への転出超過を抑える、結婚・出産・子育ての希望をかなえる、そして、地域内外から地域を支える仕組みをつくるとし、将来の方向の柱を持ち、基本目標方向として、ブランド化、女性の活躍、移住・定住など11の項目を挙げ、取り組んで
いる現状に
あります。 そのため、その成果の表れでも
あるのでしょう。転入転出で評価する社会動態からすると、5年ぶりに1,000人を超える転入者数で
あり、転出入の社会増減はマイナス120人程度、以前から見ると大きく改善され
ているとのことで
あります
が、民間活力による外国人労働者の関係もと考えるもので
あります。 また、偶然にも、先般の大分合同新聞で
あります
が、大分県の社会動態の報道
が15年ぶりの転入超過とのことで
あります。その主な要因は、外国人の入国、そして県や各市の支援メニューの評価と記載され
ております
が、加え
て、死亡
が出生を上回る自然減、全体の人口減に歯止めはかかっ
ていないとつづられ
ておりました。 総人口の動向から見ると、2025年には3万1,000人との見込みで、5年間の平均減少数は560人程度とされ
ておりました
が、今では600人をはるかに超える減少だと聞い
ております。 ちなみに、令和3年の人口動態調査で、県内14市のうち社会増減率は6位、自然増加率は11位と低迷し
ている現状に
あります。いわゆる人口減少数は高いということで
あります。 豊後大野市を説明するときに、少子高齢化、中山間地域、過疎化など
が文言として出
てきます。しかし、その現状で大切なことは、地域における活力、活性に
あると考えます。あわせ
て、若い世代の移住・定住も大きな課題の一つと考えます。その対策として必要と考える子育て支援、医療の問題等々の施策に対し、一定の評価をし
ております。 また、働き場にし
ても、県の中心地で
ある大分市には、中九州道、また、電車等を利用し、通勤範囲内と考えます
が、1年間に200人以上の転出者
が多いのも現実で
あります。 全国的に多くの自治体
が地方移住に取り組んで
います
が、地域間競争は非常に高く、この豊後大野市においても、社会増対策だけでなく自然増対策にもより傾注し、人口減少の歯止めの政策として地域活性化を願うもので
あります。 田舎暮らしを目的とし、地域となじみながらの移住向け空き家バンクを利用した定住対策を図り、併せ
て若い世代を中心にした住宅団地の整備促進を図り、移住施策の展開をし
てはと考えるもので
あります。 そこで質問いたします。 1で
あります
が、空き家バンクの加盟数とその比率は。 2番目に、空き家利用者と購入者の動向は。 3番目に、若者の定住・移住に向けた市の考えと取組について。 以上、質問いたします。
○議長(衞藤竜哉君) 1、人口の自然増加策については、
総務企画統括理事より答弁
があります。
玉ノ井総務企画統括理事。 〔
総務企画統括理事 玉ノ井浩司君登壇〕
◎
総務企画統括理事(玉ノ井浩司君) 人口の自然増加策についてのご質問にお答えいたします。 まず、空き家バンクの登録件数と空き家全体との比率はについてでございます。 空き家バンク制度につきまし
て、本市では、宅地建物取引業などの専門的な知識を持った豊後大野市宅地建物流通センターに業務を委託し
ており、その利用実績は、本年11月末時点で、物件登録数
が31件、利用登録人数
が115人と、空き家の需要に対して供給数
が足りない状況となっ
ております。 また、国
が行った調査では、平成30年度の本市の空き家数は1,700件で
あり、このうち空き家バンクの登録件数は、本年11月末累計で312件、全体の約18%となっ
ております。 次に、空き家の利用者と購入者の動向はについてでございます。 空き家バンクの利用者の状況につきまし
ては、令和3年度に職員1名を移住コーディネーターとして専任で配置し
て以降、増加傾向に
あり、本年度は、過去最高で
あった昨年度の利用登録者数147人を上回る勢いで推移し
ております。利用登録者の内訳につきまし
ては、市外からの割合
が約8割となっ
ております。 また、空き家バンク等を利用した移住の状況につきまし
て、令和2年度の移住世帯23世帯、移住者数53人に対して、令和3年度は移住世帯
が43世帯、移住者数
が96人と約2倍に増え
ております。年代につきまし
ては、20代から40代
が全体の半数を占め
ております。 今後におきましても、空き家
が地域資源となるよう、地域等の協力を得ながら、潜在物件の掘り起こしも含め、空き家の利活用対策を進め
ていきたいと考え
ております。 次に、若者の移住・定住に向けた市の考えと取組につい
てでございます。 本市では、空き家バンク利用登録者の需要に応えるために、本年度から、空き家の利活用に特化した定住促進支援事業として奨励金制度を設けました。これは、空き家を利用する移住者等
が円滑に地域に受け入れられるよう、自治会や地域振興協議会に対して空き家の情報提供に対する奨励金制度を設け、地域と連携した移住環境の醸成に取り組んでいくものです。これにより、空き家バンクの物件登録件数
が令和3年度で29件で
あったもの
が、本年11月末現在で31件と増加傾向に
あり、一定の成果
が出
ていると考え
ています。 また、若者の移住・定住施策として、市内で新たに結婚生活を始める方を支援する結婚新生活支援事業や新規就農者の技術習得を支援するインキュベーションファーム事業、本市居住者の奨学金の返還を支援する奨学金返還支援事業、本市と多様な形で関わる人々を創出する関係人口創出事業など、様々な方面から若者の移住・定住施策に取り組んで
いるところでございます。 このように、空き家対策をはじめとする各種事業を積極的に実施しながら、人口減少に歯止め
がかけられるよう持続可能なまちづくりに向けた取組を進め、市民や移住者等
が住んでよかったまち、住み続けたいまちの実現を目指し
てまいります。 〔
総務企画統括理事 玉ノ井浩司君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君、再質問
ありますか。 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 答弁いただきました
が、再質問させ
ていただきたいと思います。 空き家バンクの質問につきまし
ては、第1回3月定例会で
あります。高野議員から質問
があり、類似し
ているということで
あります
が、本年3月に持家取得の助成に関する条例及び空き家改修の補助に関する条例
が廃止されました。そういったことを鑑み、今回の空き家バンクに対する質問をさせ
ていただきました。 答弁では、空き家を利用した移住ニーズ
が非常に高まっ
ていると。また、あわせ
て、調査によると1,700件の空き家数ということで
あります。豊後大野市の世帯数は、おおむね1万4,000人程度で
ありますので、1割強
が市内の空き家ということで、その答弁に若干驚い
てしまいました。 そこで、転出転入の数を年齢別に調査させ
てもらいましたら、15歳から30歳までの転出者
が多く、その差は150人を超え
ているということです。あわせ
て、全体の転入転出者の差も大分市
が一番多く200人、大分市に転出する方
が多いという現状に
あります。 逆に、移住者年齢では、報告
がありましたように20代から40代の方
が半数だという、今、答弁、説明をいただきました。この数字の中に外国人世帯は含まれ
ているのか。また、含まれ
ているのなら何名ぐらいかということをお尋ねします。
○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。
◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 先ほどご説明しました空き家バンクを利用した移住につきまし
ては、外国人の世帯の方は含まれ
ていないということでございます。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 分かりました。 近年では、そういった企業団体、外国人という方
が多いので、そういった方々も含め
て若干増え
ているのかなという気
がしました
が、数字には入っ
ていないということで
あります。 それで、若者の移住・定住に向けた考えの中で答弁
がありました空き家の情報提供に対する奨励金制度、またあわせ
て結婚新生活支援事業という説明。これについては、定住促進に行政として支援し
ているんだという方向性の中で報告
がありました
が、この部分についてより詳しく、この事業、そして補助金制度について、お聞かせ願いたい。 また、この情報提供、周知は、どのような形の中で皆さん方に周知し
ているのか。その辺も併せ
て答弁いただきたいと思います。
○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。
◎まちづくり推進課長(河室晃明君) まず、空き家の情報提供の奨励金制度でございます。 新たに地域紹介枠ということで、地域の情報に精通し
ております自治会、地域振興協議会の皆さんの協力の情報提供ということで、空き家
がある場合、その方に紹介、または自治会に対しては奨励金を交付する制度となっ
ております。一応、紹介につきまし
てが1万円で、成約
が2万円となっ
ているところでございます。 続きまし
て、結婚新生活支援事業につきまし
てでございます。 これは、国の事業でございますけれども、昨年度より本市も取り組み始め
ております。新婚夫婦の新しい生活のスタートを応援するための結婚の新居に係る費用、引っ越し費用などの一部も補助するということでございます。夫婦の所得
が400万円以下、2人の年齢
が39歳以下ということで、1世帯30万円というの
が基本となっ
ております。 今回、この新生活につきまし
ては、補正予算ということで提案をさせ
ていただい
ております。こういった若干伸びも
あるということでございます。 これらの結婚新生活、また奨励金につきまし
ての周知につきまし
ては、ホームページはもちろんのこと、各自治会の回覧といいますか、市民宛ての各文書でチラシも配布し
ているという状況で、できるだけ隅々まで周知を行っ
ているという状況でございます。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 今、事業、奨励金等々の部分をお尋ねしましたけれども、やはり行政はいろんな形で支援しながら、予算を計上しながら、実行しながらということで
あります。市民やら、アピール的な部分
がいかに大事かというのは私も認識し
ていますので、やはり行政サイドもその部分、執行部の皆さん方は常にいろんな形で、全て
あります。今、私は空き家バンクをし
ていますけれども、やっぱり全ての部分に、いかに豊後大野市をPRするかという部分も大きな課題の一つかなと思いますので、ここで付け加えし
てお願いし
ておきたいと思います。 次に、これはちょっと畑は違いますけれども、答弁の中に
ありましたので、あえて言わせ
ていただくんです
が、インキュベーションファーム事業について、定住促進に関わりの
ある文言
が出
ております。実は私もこれに強い関心を持ちますし、先般もちょっと課長にお願いし
て、どうしたことかという話をしました。 そこで、内容的には、近年も2組だという話。昨日の一般質問、沓掛議員の質問にも2組でという話
が出まし
て、そのことを含め
て、施設的にはまだ余裕
があるじゃないか、何で2組かという話を先般いたしましたので、今後の動向等、また、その手腕等について、どのようにお考えかを、ちょっと空き家バンクとは違うかもしれません
が、答弁の中に
ありましたので、あえて聞かせ
ていただきたいと思います。
○議長(衞藤竜哉君) 森下
農業振興課長。
◎
農業振興課長(森下志郎君) まず、インキュベーションファームという名称は、ちょっと長いものですから、私ども組織で使っ
ているインキュ生ということで、ご紹介をさせ
ていただきたいと思います。 平成24年に始まりまし
て、現在まで11期生まで数えました。合計で25組でございます。 まず、前住所の簡単な内容ですけれども、多い順にご紹介させ
ていただきます。福岡市
が4組、次は東京都と大分市
が各3組でございます。その次
が大阪府、三重県、神奈川県
が各2組、あとはそれぞれ1組ずつという内容でございました。この中には市内の方
が1組のみ含まれ
ております。 それから、25組のうち、第1期生の方
がご家庭の事情により本年離農されましたので、現状では合計23組となります。 ご家族まで含め
て市外の方を計算したところ、研修生の合計としましては46名でございます。あわせ
て、お子さん、ご両親等と一緒に来られたということで、この数は23名、合わせますと69名という状況でございました。 なお、あえてご紹介させ
ていただきたいんですけれども、今月、記念すべき第10期生
が巣立つことになっ
ております。この10期生
が、今年度、ピーマンの2年目研修をしたわけですけれども、15アールで28トンを収穫できました。これは、県の平均指標の1.5倍という非常にすばらしい成績で
あります。これらの方々
が卒業しまし
て、一生懸命市内で農業に取り組んでおられるということで、例えばピーマンの部会の役員をされ
ているインキュ生もいらっしゃいます。また、法人を設立された方、あと、カンショやスイートピー、ピーマンで複合経営に頑張っ
ておられる方、ピーマンを周年で作るという方々もいらっしゃるの
が現実で、非常に市内の農業振興にも大いに役立っ
ているというところでございます。インキュ生としての自信と誇りをお持ちになっ
ていただい
ており、加えまし
て農業者としての責任もしっかり果たし
ていただい
ているというところでございます。 年を明けまし
て来年1月には第12期生をお迎えする予定では
ありますけれども、現状の予定では3組の予定でございます。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 来年は3組ということで、若干気持ち的には安心しましたし、インキュベーションにつきまし
ては、これはもう総体的な豊後大野市の農業だけではなく、人口増加策等、いろんな部分で活躍する関係事業だと思っ
ておりますし、その中には県の表彰も受ける方もおると。すばらしき人材
が豊後大野市に憧れ
て来
てくれると、感謝に堪えない、こういった事業かなと思っ
ているところで
あります。 次に、質問事項に記載した自然増加策、重要な施策で
あると認識し
ております。実現にも行政主導
が重要だと考え
ております。 実は、話に聞きますと、大野町の小学校では他町と違う入学者数という動向を聞きました。その現状は自然動態数に関係すると思われます
が、その現状について説明をいただきたいと思います。それと併せ
て、旧大野高校跡地に設置されましたオリジナル住宅、若者の定住促進に関する事業で
あります
が、この関係
があるのかなと私自身は思っ
ています
が、その点につきまし
ても説明、答弁いただけたらありがたいなと思います。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) 大野小学校の児童数の推移についてでございますけれども、2017年には全校生徒
が135名で
ありました。今年度は全校児童数
が157名と増え
ております。 そして、今、議員からお尋ね
がありました、新しい住宅から
いらし
ている児童の数も、その住宅地を含めた数としましては、これも年々増え
ているという状況に今
あるということを認識し
ております。全校児童数の約4割弱ぐらいの数
がその住宅地を含めた地域からの児童数と聞い
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。
◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 議員のご質問にございましたオリジナル住宅団地、大野町につきまし
ては、平成27年から実施し
ております。26区画ということで、平成30年から令和2年までで完売し、26世帯88人の定住につながったという経緯でございます。 世代別では、20代から40代まで、26世帯中22世帯となっ
て、現状では若い世帯の定住となっ
ております。そのうち市外からの定住者は7世帯ということで、定住については一定の評価は得られたと考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 今、両課長から説明いただきました大野小学校については、他町とは比較にならない。私は、うわさだけでは
あります
が、現場におりませんので、他町の小学校の入学者数は大きく減少し
ているということで、この大野町については、今聞きますと大きく増加し
て、大きくという言葉をあえて使わせ
ていただきます
が、そういう現状に
あるということで
ありますし、
学校教育課長からいうと、近くの方々
が、人口
が、子供さん方
が増え
ているという現状に
ありますよという報告をいただきました。 そういった部分で、オリジナル住宅については、今、まちづくり推進課長からも説明
がありました
が、今申しましたように、平成27年に議会に報告
がありまし
て予算化いたしました。こういった自然動態からすると、今、教育委員会から報告
がありましたように、よき参考事例じゃないかなと、まちづくり、若者定住に対する。そういった部分を担当課としてどのような認識を持ったのか。現実的にはもうそういったことで
あります
が、そういった現実をどのようにまちづくりとして定住促進の中から理解し考え
ているのか。そういった部分をちょっとお聞かせ願いたいと思います。
○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。
◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 先ほども言った例もございます
が、この自然動態、議員もおっしゃいました
が、毎年500人前後の自然減となっ
ておるところでございますし、この自然増対策、こういった住宅化も必要でございます
が、先ほども言いましたように働く場の確保ですとかにつながる関係人口施設等の施策、それ以外のあらゆる施策も取組も重要で
あると考え
ておりますし、これ以外の総括的に考え
て、あらゆる分野での支援
が必要ではないかと考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 課長から、あらゆる分野の事業と申しますか、考え
が必要じゃないかということで、若干私とちょっと違いますので、あえて質問させ
ていただきます。 実は、これはもう私の考えで
あります
が、近年、箱物建設
が進んで、老朽化した施設もあちこちに
あるということで
あります。残り少なくなった合併特例債は、もう期限も迫っ
ておりますので、こういった事業を利用しながら、取壊しの事業計画も出
ているように
ありますので、この部分を使っ
て、また、必要と
あらば、その中に道路関係、市道関係も整備しながら、この事業、合併特例債を利用し
て事業推進を早期に図るべきではなかろうかなと思っ
ております。 あえて名を出させ
ていただきます
が、大野町の跡地の利用については、これまでの行政実績として、私は高い評価をし
ているもので
あります。できたら、やはりこういった考えを執行部として検証しながら、地域づくりに邁進し
ていただきたいなと思うわけで
あります。 また、あわせ
て、これは市有地で
ありますので、市有地をそのままにし
て、いろんな部分でという部分で、現状ではそういった部分になっ
ております
が、私は、大変恐縮なんですけれども、この市有地を、市税にも関係する施策で
ありますので、その部分を考えながら、自然動態策の部分からも必要ではないかなと思っ
ております。再度、課長に考えをお聞かせ願いたいと思います。
○議長(衞藤竜哉君) 河室まちづくり推進課長。
◎まちづくり推進課長(河室晃明君) 市有地等につきまし
ては、その具体的な計画
がありましたら、その段階でまたご判断もさせ
ていただきたいと思いますし、合併特例債につきまし
ても、ある程度優先順位等
がございますので、そちらを含めた対応で図られると思われ
ております。 先ほども言いました人口減少対策というのは、特に移住・定住対策
が重要となっ
ておりまし
て、地方創生最優先課題、一丁目一番地とも言われ
ているところでございます。仕事づくり、人づくり、まちづくりなど、環境整備
が整わないといけないと考え
ておりますので、先ほど言いましたあらゆる方面の対策も視野に入れ
て、施策も検討し
てまいりたいと思っ
ております。 現在のところで、具体的に定住につながる議員になかなか回答
ができるようなシナリオ
ができ
ていないところでございます
が、そこはまた慎重に判断をしたいと思っ
ております。
○議長(衞藤竜哉君)
平山財政課長。
◎財政課長(平山元彦君) 分譲宅地等のオリジナル住宅等の合併特例債の活用でございます
が、こちらにいたしまし
ては、整備し
てその土地を販売するという性質上、合併特例債、いわゆる起債は活用できないということになりますので、ご了承をお願いいたします。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) わざわざ財政課長から回答いただきました。その部分は、私は付け加えませんけれども、取壊しの部分とか、その中に市道を改良するとか、そういった部分を想定し
ていましたので、その整地にということでは
ありませんので、ご理解をお願いしたいと思います。 何せ課長の言う社会動態の部分については、もう十分先ほど申しましたように理解するんです
が、自然動態についてどうするのかと。これ
がやっぱり豊後大野市の大きな課題で
あろうと。その一例
が、大野高校跡地、オリジナル住宅、私はそう評価し
ていますので、この部分を議論しながら、さらに検討し
ていただきたいなと思います。また、あわせ
て、市有地をどのように使うのか。市の発想に
あります、そのことは。場所によっては、必要としたい場所も住民には
あるということで、住民の声をやはり聞くことも大事かなと思っ
ておりますし、市有地よりも発想、構造
が活力につながると考え
ております。 近頃、住民から言われます。三重町、緒方町を結ぶ502号ルート、ツーリズムを生かしたスポーツ施設と遊具。清川町などでは民間発想、尽力
があります
が、全国でも名高いサウナ、また人口交流拠点施設等
があり、広く情報提供できる箱物を整備し、まさに502号は人口交流ルートだという話を聞きます。 では、逆に57号ルートは何なのか。市民から言われます。私もバランスの取れた行政手腕を期待するもので
あります。 中九州を使った通勤も可能で
あります。また、旧大野高校跡地利用としてのオリジナル住宅分譲地は、成功例として、今後に対し、住民の期待度も高く、自然人口増加策の一助として事業推進を切にお願いし、また、これからも豊後大野市の行政手腕として議論し
ていただくようお願いし、この項の一般質問とさせ
ていただきます。
○議長(衞藤竜哉君) 次に、2、小中一貫校についての質問を許します。 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) それでは、小中一貫校についての質問をさせ
ていただきます。 これまで一貫校については一般質問などで取り上げられ、及び執行部からの報告、説明などを随時いただい
ているわけで
あります。市内では、朝地町でいち早く実施し
ており、そのことは以前、総合学習
が教育現場に導入され、学社連携を合い言葉に教育指針
が示され、地域の理解と環境整備
が進んだ旧朝地町の実績によるものと考える一人で
あります。 また、他町の一部に本年度予算に計上しながら着実に進め、第3回定例会の教委報告第1号で説明会開催について、千歳町5回、清川町3回、大野町5回と記載され、「町に学校
がある」をキーワードとし、推進し
ているとのことです。 私自身も小中一貫校は地域と学校の関係から論じると必要な施策と考える一人で
ありますし、学校教育は将来の豊後大野市をつくり上げる素材を有するものと感じ
ております。また、あわせ
て、この実績は、豊後大野市の特色
ある学校づくりの一環で
あると考えるものでも
あります。ただ、現状は、分離型、隣接型、一体型と差異
がある環境のため、不安も感じられます。 そこで、質問させ
ていただきます。 ①説明回数
が違う現状です
が、保護者をはじめ地域の理解は。 ②スクールバスの小中一貫はできないのか。 ③先生方の負担は増大しないのか。 以上、質問いたします。
○議長(衞藤竜哉君) 2、小中一貫校については、
学校教育課長より答弁
があります。 中城
学校教育課長。 〔
学校教育課長 中城美加君登壇〕
◎
学校教育課長(中城美加君) それでは、小中一貫校についてのご質問にお答えいたします。 まず、保護者をはじめ地域の理解についてでございます。 小中一貫教育校の設置につきまし
ては、基本構想を定め、令和2年度から各PTAや学校運営協議会、自治委員会等で延べ60回以上の説明を行っ
てまいりました。このほか、年6回開催することとなっ
ている学校運営協議会や、学校、家庭、地域においても、各町の小中一貫教育の在り方について、情報共有やご協議をいただい
ているところでございます。その中で、保護者をはじめ地域の方にも一定のご理解をいただい
ていると考え
ております。 しかしながら、小中一貫教育校としての設置の在り方は市内一律ではございませんので、さらなる説明
が必要で
あると認識し
ております。今後も、小中一貫教育校の設置に向け
て理解を深め
ていただくため、機会
あるごとに各場面で説明を重ね
てまいりたいと考え
ております。 本市の学校教育基本方針は、地域とともに
あるヘプタゴン教育です。地域や保護者の皆様のご理解を得ながら、小中一貫教育校の設置を進め
てまいります。 次に、スクールバスの小中一貫についてでございます。 文部科学省は、学校設置について、小学校4キロ圏内、中学校6キロ圏内という設置基準を設け
ております。また、スクールバス等の運行に関しては、通学に要する時間を1時間以内にすることや、児童生徒の体力の低下を招かないことなどについて、市町村
が判断することと示され
ております。 本市では、これらの基準を根拠とした交付税措置も活用しながら、スクールバスの運行を含む遠距離通学者の支援を行っ
ています。具体的には、遠距離通学者217名に対し、遠距離通学運営事業として、スクールバスの運行、定期代金の補助、自転車購入費補助、徒歩利用者補助等を行っ
ております。 現在のスクールバスやコミュニティバスの運行については、市町村合併前から各町で実施され
ており、コミュニティバス路線との併用を行っ
ている町やそれぞれ単独で運行し
ている町も
あるの
が現状です。今後は、交付税措置の活用を図りながら、コミュニティバス路線とのバランスも考慮し、関係課との協議を重ね、児童生徒
が安心し
て学校に通える環境づくりのために検討を進め
てまいります。 次に、教員の負担の増大についてでございます。 昨年度、小中一貫教育校としてスタートし
ている朝地小中学校では、小学校と中学校の職員組織を一体とし、小中全ての教職員
が一つの組織として学校運営に当たっ
ており、教職員の心理的な負担の軽減にも寄与し
ています。小学校の教員と中学校の教員と
が一つのプロジェクトに配置され
ており、多数の教職員で児童生徒を指導すること
ができ、児童生徒の様々な課題に対し組織として対応すること
ができ
ております。 また、小中の教職員
が相互乗り入れで授業を行うことにより、働き方改革も進んでおり、負担軽減となっ
ていると考え
ております。校舎
が隣接し
ている小中学校では、小学校5、6先生
が中学校の校舎で音楽や英語の授業を受け、小学校の6年担任
が中学校1年生の授業の支援をするなど、工夫した取組を行っ
ている学校も
あります。 今後も、小中一貫教育
が児童生徒にとって有益で
あり、そして教職員にとって負担増とならない仕組みづくりを研究し、各町の設置に向け
て検討を進め
てまいります。 〔
学校教育課長 中城美加君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君、再質問
ありますか。 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 今、一貫校について答弁いただきました。その中で、若干再質問させ
ていただきたいと思います。 1の質問で
あります
が、2年間で60回以上、地域に出向き、協議会に説明しながらということで
あります。まず、冒頭に浮かんだ言葉
が、お疲れさまですという言葉で
あります。教育委員会の方々、その部分に一貫校に向け
てのご尽力を計り知ること
ができました。そんな中で、保護者をはじめ地域の方々にも一定の理解をいただいたとのことですし、まだまだ説明を重ね
ていく旨の答弁
がありました。この小中一貫校は、先ほど申しましたように豊後大野市の特色
ある学校と私は強く認識し
ておりますので、今後も研さんを続け
ていただきたいと思います。 そこで、スクールバスという行政手腕の部分を具体的に質問させ
ていただきました。実は、一貫校にするんだから、行政手腕としてスクールバスを検討し
ていただきたいと。4キロ・6キロという限定の中で今実施し
ていますけれども、果たして一貫校でそれでいいのかなと。6年生と7年生
が兄弟で
いたときに、あなたは6年生ですから6キロですよ、あなたは7年生で4キロですよの基準で今やっ
ていますので、同じ学校の認識としては私はちょっと不十分かなと。やはりここで教育長指示の中に教育委員会の一致団結の中で一貫校にするので
あれば、一貫校で
ありますので、学校は一つですよという指針を示し
ていただきたい。 そのために一例として、このスクールバスの部分を議題に上げさせ
ていただきました。ちょっとその辺をもう一度、再度、確認かたがた答弁いただきたいと思います。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) この4キロ・6キロのところは、先ほど申し上げましたように、交付税措置のところで4キロ・6キロと定め
ているところもございます。今、議員
がご心配されたように、同じ兄弟で
いながら学年によってその辺
が変わっ
てくるというところは十分承知をし
ているところで
あります。今後とも、コミュニティバスの運行等も絡めながら、まず庁内で検討し
ていきたいと考え
ているところで
あります。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 再度申しますけれども、何でスクールバスを出したかというと、豊後大野市の学校は、もうその町に一つなんです。一つという認識をより強め
て、やっぱり一貫性の
ある行政運営、行政指針を示すべきではないかなと。あなたたちはこうですよ、あなたたちはこうですよではなく
て、私はそういった行政手腕を発揮し
ていただきたい、この際。そういった思い
があって質問いたしました。どうぞご検討お願い申し上げたいと思います。 次に、我々は事務事業評価をするんです
が、小学校何とか事業、中学校何とか事業と、もちろん全部
が一貫校になったわけでは
ありませんけれども、今の部分では理解するんです
が、今後については、やはり小学校、中学校はない、先ほど申しましたように一つで
ありますので、この事業体系も私は変わるので
あろうという臆測をし
ています
が、その部分の動向。 それともう一つ、あわせ
て、新聞等でよく報道になるんです
が、大分県から小学校6年生の作文募集ですとか、中学校何年生の絵画の募集ですよとかいう部分
があります。それに応募したときに、朝地は
ありますけれども、今からの部分
がいろいろと多くなるのかなと。だから、そのときにどのような表示を豊後大野市としては一貫校になったときにするのか。それとあわせ
て、今の朝地小中学校という校名は今後も維持し
ていくのかなと。その部分を重ね
て質問いたします。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) まず、事業名についてで
あります
が、今は小学校、中学校と分け
て授業をし
ております。今のところは朝地小中学校のみ
が小中一貫教育校としての設置で
ありますので、今後、小中一貫教育校の設置
が進んでいくようになれば、事業名等も見直しをし
ていくような方向になろうかと考え
ているところです。 それから、学校名の扱いについてでございます。 今、豊後大野市では、朝地小中学校のみ
が一貫教育校となっ
ておりますけれども、これも今後進んでまいります。それから、全国的、それから大分県の中でも義務教育学校や小中一貫教育校というのはございますので、一般的には何々小中学校7年生、8年生という表記はもうなじんで
いるものと考え
ております。確かに、作品の募集については、小学校何年生、中学校何年生の作品募集ということで
ありますけれども、その応募については、何々小中学校何年生というところで十分対応
ができると考え
ているところです。 それから、朝地小中学校の名前につい
てでございます
が、設置上は小学校、中学校というふうに残っ
ているんですけれども、小中一貫教育校として朝地小中学校という名前は残っ
ていくと考え
ています。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 今後も、他町もそうでしょう
が、朝地小中学校として残るということで、私は朝地何とか学校、何とか学園とかにしたほう
が、インパクト
が強い一貫校だという認識
があります。 偶然にも今朝の新聞で、一貫校をし
ているところで
あります何とか学園9年生でしたか、載っ
ていましたので、何となく私の質問と、先ほどのまちづくりの関係でも
ありましたけれども、偶然にも新聞に載るのかなと思っ
ております。 それでは、次に部活動の関係をちょっとお願いしたいんです
が、部活動も今、少数化ということで大変苦慮し
ていると。また、働き方改革の中でいろいろ議論され
ていますけれども、他の学校との連合体
ができるところとできないところとか。これは、やはり豊後大野市として一貫的な部分で教育委員会も取り組んでいただきたい。そして、あえて言うならば、部活動につきまし
ては、もう一貫で
あります。学校は一つで
ありますので、今で言うなら中学生だけで中体連を目指すのではなく
て、例えば4年生から部活に入っ
て一緒にできますよという。せっかく一貫校にするんですから、何かそういったシステム上の部分も議論し
ていただきたいなと。その点について何かお考え
があれば。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) まず、部活動についてで
あります。 議員
が今おっしゃったとおり、今、合同部活動というものを豊後大野市では数多くし
ております。例えばですけれども、今年度の新人大会、1、2年生
が参加をする大会で
ありますけれども、この大会は、野球については3チームのみ、合同し
て3チームということで大会をし
ております。それから、女子バレー部につきまし
ては、各学校にチームは
あるのです
が、人数
が足りない学校
がありますので、人数
が多いところからそこを借り
て7チームで行っ
ているということも
あります。それから、個人戦はできるけれども、その学校で団体戦
がもう組めなくなっ
ている、そういう部活動もございます。 なので、小中一貫教育を進め
ていく中で、この部活動をどうし
ていくかというところは、大きな課題で
あると認識をし
ているところです。ですので、まずは今説明いたしました合同部活動、そこに支援をしながら今後の部活動改革を進め
ていきたいと考え
ているところで
あります。 それから、小学生と中学生
が一緒になっ
ての部活動というお話ですけれども、これにつきまし
ては、中学校の部活動としては中体連組織というの
がございまし
て、その組織の枠組みの中でいきますと、中学生のみ
が参加する部活動ということになっ
ておりますので、その枠組みで考えると、そこに小学生
が一緒に入っ
て大会にということはできないと今の段階では考え
ております。 ただ、小学生、中学生
が一緒のところに
いますので、部活動のみではなく、ほかの活動も一緒に行うことは今もやっ
ていますので、スポーツ少年団と部活動
が一緒に合同練習を行うとか、そういうことを今後は考えられるのかなと思っ
ているところで
あります。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 何度も言いますけれども、一貫校で
ありますので、もう学校は一つだと、その町に。だから、そういった感覚の中で、できないできるじゃなく
て、できる方向に教育委員会として議論しながら、すばらしい地域づくりにもなりますので、お願いしたいと思います。 そこで、時間もちょっと私、気になるようになりましたけれども、学校巡視を私たちは行いました。そして、
ある学校では教科担任制を研修しながらということで、そこのところで一番言葉に出たのは働き方改革なんです。今、実施し
ているところから、ところと言えばもうすぐ分かるんです
が、意見
が出たのは、職員室の一体性、その部分
が出ました。そういったことで、私もやはりそのように思います。指導体制については、やっぱり職員室は一体感の中で、一体性の中で教育すべきだと思っ
ております。それも、平成12年に指導要領の改正
がありました。もうこれは教育委員会の方もご存じだと思います
が、そのときに職員室とか職員会議の重要性、そして校長権限の強化という部分
が指導要領にうたわれました。実はその部分に私もちょっと関心
がありましたので、記憶に
あるので。 ですから、そういったことを考えると、今のこの一貫性については、若干そこに差異
があると。差異をせざるを得ない地域性によって、いろいろ違うということで
あります
が、私は将来的な目標、計画を、やはりそういった指導要領に沿ったところの一貫教育をする部分
が必要ではないかなと。もちろん今すぐという部分ではないんです
が、将来計画をぜひ立て
て、住民のPTAの理解。建設については、いろいろと世間の世論の声も聞きますので、やはりそういった指針も示しながら、この一貫に取り組んでいただきたいなと思います
が、考えについてお聞きします。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) 小中一貫教育校の理想とする姿は、今、議員おっしゃったように一つの職員室、そこで日常的ないろんな会話
がなされるというところ
が理想だろうとは考え
ているところです。 ですが、今、実情的にはそうはいかないところ
がございますので、今は各小中学校で一つの教育目標に向け
て、前期、後期、中期でどういう子供を育て
ていくのかというところを小学校、中学校で考えをすり合わせながら、同じ目標に向かっ
て教育を行っ
ているところでございます。そういう小中一貫教育校としての中身のところは今後も充実
ができると思っ
ておりますので、そこをまずは充実させ
ていきたいと考え
ているところで
あります。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤辰己君。
◆14番(佐藤辰己君) 学校教育は、冒頭申しましたように、将来の豊後大野市をつくるんです。今はこう
あっても将来的な。だから、私は大いに期待し
ている分野だなと思っ
ております。そういった中、一貫校につきまし
ても、冒頭申しましたように地域との関連
がありますので、やはり必要な施策かなと私も思うところで
あります。 ただ、さっき説明にも
ありましたけれども、小学生5、6年生
が中学校の校舎に行っ
てという部分、隣接型にすれば、やっぱり市道を通っ
ていくわけですよね。やっぱりそういった部分は、先生からしたらちょっと安心的な部分、安心面とか、保護者ももちろんそうなんです
が、授業中の学校に行ったときの時間で
ありますので、そういった部分は心配ではないかなと。私は心配しますので、心配だろうと思いますし、いろんな条件
が違う。 先ほど申しましたように分離型とか一体型とか隣接型とか
がありますので、それぞれの環境は違うんですけれども、教育指針とか
ありようは一緒にしなければ、先ほど申しましたように特色
ある学校。では、三重町の学校はこう
あるからな、朝地はこう
あるからなとかということになれば、やっぱり先生方の格差だとか、いろんな部分
が、情報だけを発信し
て本当の学校づくりがちょっとおろそかになるんじゃないかなというふうな思いをし
ております。 実は、時間も来ましたので、私のお願いだけで済みますけれども、やはり先生方の負担
がないように、保護者に不安
が募らないように、この一貫校を成功させ
ていただきたいと思います。教育委員会の今後のご尽力に大いに期待し、一般質問を終わります。 〔14番 佐藤辰己君質問者席降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 以上で、14番、佐藤辰己君の一般質問を終わります。 ここで、午後1時15分まで休憩します。 休憩 午後零時09分 再開 午後1時15分
○議長(衞藤竜哉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。
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△高野辰代君
○議長(衞藤竜哉君) 3番、高野辰代君。 1、県立三重総合高校を魅力
ある高校にするための支援策についての質問を許します。 高野辰代君。 〔3番 高野辰代君
質問者席登壇〕
◆3番(高野辰代君) 議長の許可をいただきましたので、今回も3つのテーマについて質問をさせ
ていただきます。 最初のテーマは、県立三重総合高校を魅力
ある高校にするための支援策についてです。 ご承知のとおり、県立三重総合高等学校は、2006年に三重高等学校、三重農業高等学校、緒方工業高等学校、竹田商業高等学校の4校を統合し
て開校されました。登下校の高校生を見ると、若々しい姿に活気を感じます。部活動においては、演劇部、神楽部、放送部
が全国大会に出場、とちぎ国体では、馬術で3位入賞等も
ありました。また、先月開催された収穫祭では、新鮮な野菜や花や加工品の販売も
あり、私たち市民もたくさんの元気をもらっ
ているところでございます。 豊後大野市唯一の高校で
ある県立三重総合高等学校の存続は、市民全体の願いで
あると考え
ております。しかし、志願状況を見ると、令和4年度は定員割れの状態で
あり、来年度の状況も危惧されるところです。令和5年度の県立三重総合高校の入学定員は、普通科2クラス70名、生物環境科40名、メディア科学科40名と公表され
ております。そこで、三重総合高校を地域の学校として積極的に応援すること
が肝要と考え、次のことについてお伺いいたします。 ①市として現在どのようなことを支援し
ているのか。 ②もっと特色の
ある魅力
ある高校を目指すために、保護者の負担を減らすこと
ができ、成長期に必要なバランスのよい食事を供給できる学校給食を提供することは検討できないか。 以上、よろしくお願いいたします。
○議長(衞藤竜哉君) 1、県立三重総合高校を魅力
ある高校にするための支援策については、教育次長より答弁
があります。 後藤教育次長。 〔教育次長 後藤樹代文君登壇〕
◎教育次長(後藤樹代文君) 県立三重総合高校を魅力
ある高校にするための支援策についてのご質問にお答えいたします。 まず、市
が行っ
ている支援についてでございます。 本市では、平成27年度から三重総合高校の明日を拓く会補助金という形で県立三重総合高校への支援を行っ
ております。三重総合高校の明日を拓く会は、三重総合高校の発展のために寄与することを目的とし
ており、地域に根差した学校づくり、生徒のための環境整備、学校の魅力発信のための広報活動等、学校における様々な活動に支援を行っ
ております。具体的な支援内容としましては、進学、就職に向けた学力向上対策、上級学校や地元企業見学、3科合同発表会、上位大会に出場する部活動への支援、中学校3年向けの小冊子作成等により、今年度は260万円の補助金を交付し
ております。また、三重総合高校の明日を拓く会の総会において学校の取組を共有するとともに、毎年、県教育委員会に入学定員等の要望活動を行っ
ているところで
あります。 さらに、市内小中学校と三重総合高校との連携を促す取組として、教育基本方針の一つで
ある校種間連携を進め
ているところです。中学生は、通常の中学3年生を対象とした高校見学とは別に、中学2年生を対象としたオープンキャンパスを行っ
ています。中学校2年生における学校見学は、地元の高校で
ある三重総合高校を知る重要な機会となっ
ており、中学1年生については、今後、三重総合高校
が行う3科合同学習発表会の参加を予定し
ているところでも
あります。また、小学校では、生物環境科の高校生を小学校に招き、植物栽培を共に行ったり、独自で高校見学を行いクイズオリエンテーションで学校を知ったりと、高校との交流を深め
ております。 部活動での交流では、練習試合、合同練習等中学生との交流はもちろんのこと、演劇部
が小学校で人権劇を行うなどの取組も行われ
ております。 このほかにも、各中学校で行われる生徒・保護者対象の高校説明会、中高連携による県立高校進路ガイダンス、豊後大野市PTA連合会との意見交換、高校・中学校との互いの授業参観も実施され
ているところで
あります。三重総合高校は本市唯一の高校で
あることから、高校を存続する取組
が持続可能なまちづくりにつながると考え
ています。 次に、学校給食を提供することの検討についてでございます。 現在、豊後大野市立の小学校、中学校、幼稚園へ約2,600食の給食の提供を行っ
ており、アレルギー対応等、安心・安全な給食の提供に努め
ているところで
あります。高校は、小中学校と違い、学生の生活時間、学校生活の在り方、昼食の考え方についても違い
があり、現段階では三重総合高校からの要望も届い
ていないところで
あります。配食についても、受渡し場所や管理上の問題、アレルギー対応など、様々な課題
が考えられます。食育の重要性や保護者負担の軽減の側面は
あります
が、現状では学校給食の提供は難しいと考え
ております。 〔教育次長 後藤樹代文君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君、再質問
ありますか。 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) では、幾つか質問させ
ていただきます。 三重総合高校の明日を拓く会は、どのような方
が会員なのでしょうか。お願いします。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) 三重総合高校の明日を拓く会につい
てで
ありますけれども、顧問として県議会議員、大分県豊肥振興局、農業実践大学校の校長、そして、会長としては当市の市長、以下、議会の関係者、商工会、自治会、PTA連合会等、様々な方にご参加をいただい
ている会で
あります。合計30人の会となっ
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 事務局
が三重総合高校で、30人の組織ということで理解いたしました。拓く会の支援内容についてです
が、学校や生徒の希望
がその中で論議され
ているという認識でよろしいでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) 拓く会の総会
がございます。その総会の中で、授業内容、それから学校で行われ
ている様々なことについての報告や協議
がなされ
ております。 三重総合高校は、総合選択制の学校ですので、普通科、メディア科学科、生物環境科、それぞれの特色
がございます。それぞれの特色を生かした取組
がなされ
ておりますし、学校側や生徒の希望等
がそこで十分生かされ
ていると思っ
ているところでございます。 そして、高校としてキャリア教育を進め
ているというところ
がありまし
て、課題解決・魅力発見プロジェクトとして、豊後大野市の課題を解決するためにということも含んだ3科合同の学習発表会等も、その場で議論をされ
ているところで
あります。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) たくさんのことに取り組んで
いること
がよく分かりました。 次の質問です
が、市内小中学校と三重総合高校との連携について答弁
がございました
が、中学2年生を対象としてオープンキャンパスを実施し
ているようです
が、何年前からし
ているのでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) 通常ですと、先ほど答弁いたしましたように中学校3年生に向け
て行われるので
ありますけれども、三重総合高校は令和元年から中学校2年生に向け
てのオープンキャンパスを行っ
ているところで
あります。その内容といたしまし
ては、中学校を卒業し
て三重総合高校に行っ
ていらっしゃる生徒
が、自分の母校の生徒に向け
て、学校の説明や科の説明等を行っ
ているところで
あります。 中学校2年生の段階で、地元の高校で
ある三重総合高校の内容を知り、また自分たちの先輩で
ある高校生の姿を間近で見
て、また、部活動の見学等もその中には組み込まれ
ておりますので、そういう内容を通して中学校2年生の段階で地元の高校を知り、自分の進路選択の一つに三重総合高校
がなっ
ていると考え
ています。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 出身の中学校の先輩
が説明をし
ているということで、三重総合を身近に感じ
て、とてもよいアイデアだと思いました。中学生の感想等情報共有し
て事業の継続をお願いします。 次の質問です。 学校給食の提供についてです
が、答弁に
あったように、たくさんの課題
があり、すぐに実施できると私も考え
ておりません
が、今回提案させ
ていただいたのには理由
があります。私
が議員になっ
て早い時期に、若い子育て中の女性に、市政に何か意見はないか尋ねたところ、三重総合に給食
があるといいと思う。共働きのお母さんは絶対喜ぶと思う。高校の魅力となり、三重総合を希望する生徒
が増えるのではないかという意見をもらっ
ておりました。 県立高校のことでも
あるので、市の事業ではないと最初は思っ
ておりました
が、今回、一般質問を考えるに当たって、全国で市
が高校での給食の支援を実施し
ているところはないか調べましたところ、実施でき
ている自治体
がありました。秋田県立羽後高校です。町
が高校、県教委と共に数年前から検討を重ね、少子化で小中学生
が減っ
て、町の給食センターに余力
が生まれ、センターの有効活用にもつながると、実施を判断したということです。町長は、弁当をつくる保護者の負担軽減になり、地元食材の活用で農家の応援にもつながる。給食
があることで、ほかの高校と差別化できる。町として地域の高校存続へ向けた姿勢も示せると話し
ております。当市でも本気になっ
て協議し
ていけば可能性はないとは思えません。 そこで質問です
が、現在の食数
が2,600食ということです
が、現在の給食センターの調理可能食数を教え
てください。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) 現在、豊後大野市には2つの調理場
がございます。三重調理場で可能な食数は2,200食、そして西部の調理場では1,400食ということになっ
ております。 ただ、そういう能力はございますけれども、現在、三重調理場のほうでは12校、66クラスに給食を届け
ております。そして、西部調理場では12校、246クラスいうところで、配達をし
ているところで
あります。その状況の中で、設備的に、これ以上食数を増やし
ていくということは、今の段階ではちょっと不可能で
あると考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 設備の問題は
あるにし
ても、食数だけで考えると単純に1,000食キャパは
あるということ
が分かりました。 豊後大野市食育推進計画において、第1次計画の評価で高校生の指標項目も
ありまし
て、一部を申しますと、平成25年度の実績で、朝食を食べない人の割合は12.4%、緑黄色野菜をほとんど毎日摂取する人の割合は36.5%、牛乳や乳製品をほとんど毎日摂取する人の割合は18.5%です。どれも目標値には大きく届い
ていない状況でした。 今回の質問をするに当たり、インターネットで調べたところ、高校給食を考える会という会も
あり、その設立理由
が、中学校を卒業すると、好きなものだけを食べるような食生活に一部変わり、栄養バランスからかけ離れた昼食を取ること
が増え
ている。成長段階に
ある高校生にもしっかりと管理された栄養バランスの取れる給食を食し
てもらい、健康な大人に育っ
てもらうことを願い、自治体や国に働きかけ、一校でも多く取り入れ
てもらうためということです。また、子育て中のお母さんの呼びかけ投稿で、公立高校を給食にし
てくださいという記事も
ありました。子供
が朝練で6時には家を出るから、毎日4時半に起き
て弁当をつくるというのは、高校生の子供を持っ
ている保護者なら珍しくないと書かれ
ていました。 また、来年、三重総合高校に進学を考え
ている中学生に、今回の給食の話をしたら、実現できたらうれしいと話し
てくれました。実際、高校生でお昼を食べ
ていない生徒も
いるようです。そんな話を聞くと、温かい栄養の
ある給食で、おなかも心も満たし
てあげたい気持ちでいっぱいです。食は人をつくると思います。給食は情操教育につながると思います。 給食支援を実施するには、多くの課題
があると思います
が、ぜひ検討し
ていただけることを期待します。 給食から話は変わります
が、以前、三重総合高校に土木科を創設し
てほしいという要望
が議会でも話の中に出
ておりました。科の創設ではなく資格
が取れる仕組みにし
ていると聞い
ております
が、実績について分かれば教え
てください。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) 土木コースのことについてでございます
が、令和3年度より生物環境科に土木系のコース
が設置をされ
ております。令和3年度には25名の方
がこのコースを選択し
ております。令和4年度には18名の方
が土木系のコースを選択し
ております。 先ほど申し上げたように、三重総合高校は総合選択制のできる学校ですので、生物環境科にそのコースはございますけれども、興味、関心
があれば、他の学科からでもこのコースは受講
ができることになっ
ているところで
あります。 今後も引き続き、三重総合高校の明日を拓く会において、県にも拡充のお願いをし
ていきたいとも思っ
ているところです。また、ここで学習を積んだ生徒
が地元の測量系の会社に就職をした例も
あるとも聞い
ているところで
あります。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 所属の科にかかわらず資格の取れるコース
が選択できることは、三重総合高校の強みだと思いますので、その辺のPRもしっかりし
ていけばと思います。 最後に、市長から、三重総合高校への思いをお聞かせいただければと思います。お願いします。
○議長(衞藤竜哉君) 川野市長。
◎市長(川野文敏君) 三重総合高校の明日を拓く会の会長を務めさせ
ていただい
ておりまし
て、市内唯一の高等学校で
ある三重総合高校、ここを魅力
ある学校にし
ていきたいという思いで、拓く会の活動に取り組んで
いるところで
あります。 先般も、3科合同の学習会に向けた課題解決・魅力発見プロジェクトで、私から、1年生の皆さんに集まっ
ていただい
て、時間を1時限いただい
て、豊後大野市の抱える課題などについて、皆さん一緒に考え
てください。皆さん
が市長になったつもりで、一緒に豊後大野市を元気なまちにし
ていきましょうということで提案をさせ
ていただいたところで
あって、その取組を今度、考え
ていただいた取組をまた発表し
ていただくんですけれども、そのようなことを考えること
が、これからの大学進学とかいうところにもつながっ
ていくというふうな話を校長先生からもいただいたところで
あります。 今、テストだけで入試をするんではなく
て、自分からプレゼンテーションをやっ
て、自分の考え
ていること発表することも試験で考慮される仕組みもでき
てき
ておりますので、そういう自己主張
ができる子供たちを育んでいくためにも、今のこの三重総合高校のそういう授業の在り方とかいうところも非常に大事なのかなというふうな気
がし
ております。 何とか定員
が割れないところで、できれば豊後大野市内の中学校3年生
がもっと進学し
ていただける取組をこれからやっ
ていかなければいけないとも思っ
ておりますし、土木の測量士補の資格
が取れることも必要になっ
てくると思いますし、いろんな取組をやりながら、三重総合高校を魅力
ある学校にし
ていきたいと思っ
ております。 そういう中で、議員からご提案の
あった学校給食の提供についてで
ありますけれども、いい提案だとは思います
が、なかなか現実的に難しいところ
があると思います。私自身、学校給食に従事し
ておりましたので、一人一人のアレルギー対応から、どんな食材を使うというところから始まっ
ていっ
て、学校で、今日は授業
がある日なのか、出かける日なのかというところで、食数
が変わっ
てきます。そういう調整をやらなきゃいけないというところもありまして、やっぱり一番大きな問題は、三重総合高校の生徒
が全て豊後大野市出身者ではないということなんです。もう大半
がというか、半分は市外の方で
ありますので、そこの市費の使い方も含め
て、まだまだ検討し
ていく課題は大きいと思っ
ております
が、全体としては魅力
ある高校にし
ていきたいという思いで、これからも明日を拓く会の活動を通じて、そのようなことに積極的に取り組んでいきたいと考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 市長、ありがとうございました。給食のことも触れ
ていただけ
て、ありがとうございました。これからも市民のみんなと三重総合を支え
ていけたらなと思っ
ております。 以上で、この項を終わります。
○議長(衞藤竜哉君) 次に、2、ふるさとの宝で
ある伝統芸能や文化の継承についての質問を許します。 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) それでは、次のテーマです
が、ふるさとの宝で
ある伝統芸能や文化の継承についてでございます。 ユネスコの無形文化遺産として、全国の風流踊41件
が登録されるという、うれしい報道
が11月末に
ありました。私たちのふるさとには、登録はないにし
ても、獅子舞や神楽など代々継承し
ている地域
が数多く
あります。全国的に、コロナ禍において、お祭りや郷土芸能の練習の中止
が続き、その継続
が危ぶまれるようになっ
て、文化庁は今年の4月に無形文化財と無形民俗文化財の登録制度を新設する改正文化財保護法を施行し
ております。存続
が危ぶまれる地域の祭りや民俗文化などを緩やかに保護対象とします。 県内では、大分市
が登録制度を新設したとのことです。豊後大野市の伝統芸能の現状について、今回、質問は控えます
が、今、残っ
ている獅子舞や神楽、棒術、はぐま、盆踊り、口説きなど、ぜひ映像で保存できるものは保存し
て、DVDで見る環境もできたらと思っ
ているところです。 私は、浅草流松尾神楽に籍を置い
ており、子ども神楽の指導の手伝いをし
ております
が、子ども神楽の矢野廉士君
が昨年度の三重中学校弁論大会で神楽のことを発表したと聞きました。伝統芸能の継承に関わることなので、一部紹介させ
てください。 神楽を実際やっ
てみると、神楽を舞える、おはやし
ができることは、すごいことなんだと実感しました。なぜかというと、ずっと昔から一つ一つ細かい所作などを身振り手振りで次の世代に受け継ぎ、それ
がまた次の世代へと脈々と代々続い
て、今こうして残っ
ているからです。僕
が神楽とサッカーをなぜ両立でき
ているかというと、神楽のこと
が心から大好きだし、神楽をやっ
ているときは、ほかのつらいことなど忘れられ
て夢中になれるからです。一人でも多くの人に神楽の魅力を伝え、豊後大野市のすばらしい伝統芸能「神楽」
が絶えることなく、ずっと残り続けるように、地域の人みんなで盛り上げ
ていけば、神楽は残り続けると思います。豊後大野市といったら神楽という印象を持っ
てもらえるように、将来、豊後大野市の神楽を背負っ
ていく大人になりたいと思います。僕
が想像する豊後大野市の未来は、もっともっと活気の
ある明るい未来です。 この原稿を読んで、大変元気をもらいました。しかし、割愛した文章の中には、授業ではジオパークなど
がメインになっ
ていて伝統芸能についての学習はし
ていません。市もジオパークのように神楽を守り続けるというような活動はあまりし
ていません。神楽を見る回数
が少ないというの
が現実であまり興味を持っ
てもらえませんとも
あります。ぜひ歴史
ある郷土芸能も教育現場で積極的に伝え
ていただければと思います。また、以前し
ていたエコパークの関係では
あります
が、子ども神楽大会も復活し
ていただけると、子供たちも本当に喜ぶと思っ
ております。 ここで、今回の質問のテーマに入ります
が、短歌を紹介させ
ていただきます。 「吾は消ゆるも 人形のみは 永らえ
て 昔のすがた もの語りせよ」、この歌は、絹さん人形の作者、後藤絹さん
が詠んだ歌です。自分はやがてこの世を去るけれども、この人形たちはずっと存在し
て、昔の
ありさまを語り伝え
てほしいという思い
が込められ
ています。 私は初めて俚楽の郷伝承館に展示され
ている絹さん人形を見たとき、その細やかな当時の風景や農作業、お祭り、衣装全てに感動しました。特に、コンニャクや豆腐のつくり方など詳細な描写も
あり、農村文化を継承するのに貴重なものだと、絹さん人形のファンになりました。 ここに、コンニャクづくりの人形のページ
があります。こんな形です。 今定例会で俚楽の郷伝承館の条例廃止の議案も上程され
ていることから、合併前の緒方町時代から俚楽の郷伝承館で展示され
てきた絹さん人形の文化的価値の考え方と、今後の修復及び保管、展示について伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(衞藤竜哉君) 2、ふるさとの宝で
ある伝統芸能や文化の継承については、
社会教育課長より答弁
があります。 岡部
社会教育課長。 〔
社会教育課長 岡部 司君登壇〕
◎
社会教育課長(岡部司君) それでは、ふるさとの宝で
ある伝統芸能や文化の継承についてのご質問にお答えいたします。 まず、絹さん人形の文化的価値についてご説明申し上げます。 製作者の後藤絹さんは、大正8年に生まれ、平成19年に89歳で永眠されました。絹さんは、73歳頃から製作を開始し、約12年間で300点を超える作品を製作し
ております。この作品は、絹さん
が幼少期を過ごした大正期から戦後までの農家の暮らしを自らの体験を基に、生産・なりわいから衣・食・住、冠婚葬祭や子供の遊びまで見事に造形化し
ています。 特に、大正末期から昭和40年頃までの農作業風景については、写真として残っ
ていること
がほとんどないため、この人形によって、本市の農業を営む当時の人々の暮らし
が生き生きと手に取るように見え
てきますことから、極めて貴重な資料で
あると考え
ているところでございます。 次に、今後の修復及び保管、展示についてでございます。 俚楽の郷に展示し
てきた絹さん人形は、経年による劣化
が見受けられ
ていたため、市民の皆様から修復の要望
が多数寄せられ
ておりました。そのため、令和3年6月から10月までの期間に人形の状態についての調査を実施し、現在、この調査結果を踏まえた保存修復業務に取り組んでおり、年度内の完了を目指し
ているところでございます。 しかしながら、人形
が紙粘土、段ボール、針金によって製作され
ているため、将来的には保存修復することも困難になる可能性
があると考え
ております。 絹さん人形の展示につきまし
ては、今後、資料館の古民家前の学習スペースを活用しながら、人形を体系的に展示
ができるように努め
てまいりたいと考え
ています。 〔
社会教育課長 岡部 司君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君、再質問
ありますか。 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 幾つか質問させ
ていただきます。 文化的価値の考え方です
が、「極めて貴重な資料」との答弁
がありました。2011年に福岡県田川市の山本作兵衛氏の炭鉱の記録画
が日本初の世界記録遺産となりました。この報道を見たときに、絹さん人形も匹敵するぐらいの価値
があるのではないかと感じました。今後、そのような日本の遺産に推薦できるチャンス
があればと期待し
ているところです。 そこで、最初の質問です
が、俚楽の郷伝承館には人形のほかに説明等の掲示もきれいなまま
ありますので、可能な限り移設展示し
てほしいと思います
が、いかがでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) 説明等の掲示も人形と併せ
て資料館に移設し、古民家前の展示方法等を検討し
てまいりたいと考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) ぜひお願いします。 次の質問をさせ
ていただきます。 俚楽の郷では入館料を頂い
ておりました
が、資料館では入館料については検討するのでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) 入館料についてでございます
が、資料館条例の第12条で、資料館
が実施する展示企画を観覧しようとするものは、その都度、教育委員会
が定める観覧料を納めなければならないと規定をされ
ております。今回の入館料の徴収についての規定は現在ないということでございます。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) それでは、絹さん人形は常設展示ということで、無料ということでよろしいでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) 絹さん人形は、豊後大野市の農業を営む当時の人々の暮らしなど、学校の社会見学等で郷土を学ぶ資料としても活用し
てもらいたいこと、また、誰でも気軽に学ぶ機会を提供したいことから、常設展示を計画し
ておりますので、無料で観覧できると考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 分かりました。 昔の様子を見るということは、高齢者にも脳の刺激になっ
て、回想療法で認知症予防にも有効ですので、市内のサロン等で見学に気軽に来られるようになるので、ありがたいと思っ
ております。 次の質問です
が、「将来的には保存修復することも困難になる可能性
があると考え
ております」という答弁
がありました
が、今回の調査した結果と修復作業の状況を教え
てください。
○議長(衞藤竜哉君) 岡部
社会教育課長。
◎
社会教育課長(岡部司君) 今回調査を行いましたのは、286点のうちの250点で
あり、土台部分と本体部分に分け
て損傷状態を調査いたしました。 土台部分は段ボールででき
ておりまし
て、土台部分の反り
が250点中193点で見受けられ
ております。これは、紙粘土
が乾燥する際に発生したものと考えられまし
て、土台の段ボールと紙粘土の剥離や乾燥による亀裂も認められ
ております。 本体部分に関しましては、人形や動物、草木等の構造物に多くの損傷
が認められ、主に固定くぎや芯に使用した針金の腐食によるもの
が250点中174点に認められました。腐食によるさびは、人形等の表面に吹き出し、周辺
が汚損し
ているということ
が認められたもので
あります。 保存修復の方法についてです
が、製作に用いた材料
が、美術工芸品に使用され
ているような厳選されたものではなく、一般的に市中に流通し
ているもので
あり、長く後世に伝えることを前提とし
ていないために、くぎや針金の腐食
が進行し
ている状況です。 全体的には、折損した箇所の接合、亀裂部分や脆弱化した紙粘土の強化、あと針金部分に発生したさびの除去などを行っ
ております。 土台部分の反りについては、可逆性
が少なく
て、一度硬化すると元の状態に戻らないために、折損や崩壊のおそれ
が認められる部分の強化など
が主な作業となっ
ております。また、構造物を固定するために底部から打たれたくぎにつきまし
ては、外すこと
ができませんので、現状のままとするしか方法
がないという状況になっ
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 分かりました。詳しい説明ありがとうございました。 絹さん人形の展示でございます
が、ぜひ丁寧に計画性を持っ
て実施し
ていただきたいと思います。絹さんのお孫さんに絹さん人形についての思いをお聞きしたところ、たくさんの方に見
てもらい、古きよきふびんで不便な時代の上に今の豊かさ
があることや、それ
が今からのヒントにつながること、おばあちゃんは人形を通して語り継いでいきたいと願っ
ています。二度と同じものはつくれないので、本当に大切にしたいんですと言われました。 また、俚楽の郷でこれまで案内をし
ていたスタッフの方は、この土地の大正、昭和、平成の時代の変遷を絹さんは人形を通じてたくさんの物語を紡ぎます。どんなに時代
が変わっ
ても、変え
てはいけない価値を伝え
ています。これまでも県内外からたくさんの方々
が訪れ
て感動し
て帰られました。全ての人形に伝える力
があるからです。このように価値の高い作品を後世に引き継ぎ、語り継ぐためにも、市民の財産として大切に守っ
ていただきたいですと話し
てくれました。 このように、絹さんご本人はもちろん、たくさんの皆さんから愛され
ている絹さん人形ですので、なるべく傷まないように湿度管理のできる状態での保管・展示をし
ていただきたいので、ぜひ専門機関に相談し
て、ガラスの展示ケースなど必要なものは積極的に予算化し
てほしいと切に願います。 最後に、3つほどお願い
があります。 絹さん人形は、市内外のたくさんの皆さんにも見
ていただきたく価値の
あるものなので、PRビデオなどの作成も将来検討し
ていただければと思います。ケーブルテレビの「週刊!情報トレイン」で、シリーズで取り上げるのもいいのではないでしょうか。 また、本来なら道の駅などに人形の一部展示をし
てPRできればと思います
が、人形の劣化や損傷等を考えると厳しいかと思いますので、資料館での展示
がスタートするときには、ポスターなど作成し
て道の駅や観光地などに掲示し
て資料館までおいでいただき、豊後大野市での滞在時間を延ばし
ていただき、経済効果
が出るような施策も展開し
ていただきたいと思います。 3つ目です
が、こちらに豊後大野市商工会
が全国展開支援事業で作成した「豊後大野のムラ物語」絹さん人形からのメッセージという冊子
がございます。制作年の掲載はないのです
が、写真や説明ともにすばらしい冊子なので、再版等可能で
あれば、研究し
て活用し
てほしいと思っ
ております。 「吾は消ゆるも 人形のみは 永らえ
て 昔のすがた もの語りせよ」、絹さん人形は、豊後大野市の宝で
あり、里山の風景や暮らし、戦中戦後の様子を伝える日本の宝でも
あると思っ
ております。今後に期待したいと思います。 以上で、この項は終わります。
○議長(衞藤竜哉君) 次に、3、人生100年時代を見据えた健康寿命の延伸対策についての質問を許します。 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 人生100年時代と言われる中で、高齢者
が住み慣れた地域で健康に生きがいを持っ
て生活すること
が重要視され
ています。健康上問題のない状態で日常生活を送ること
ができる期間を健康寿命と呼び、大分県では、昨年12月の発表で、男性は73.72歳で全国1位、女性は76.6歳で全国4位でした。豊後大野市では、第2次豊後大野市健康づくり計画「あけあじ健康21」を策定し、ぶんごおおの健康づくり10か条の推進に取り組んでおります。 将来に向け
て、健康づくりは市の財政にも大きく影響し
てきます。今年度の新規事業で
ある高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施事業は、「あなたの健康あなた自身で 生涯あけあじ~高齢者
が住み慣れた地域で、その人らしい自立した生活
ができる期間の延伸と生活の質の向上~」を掲げ、実施し
ております
が、次について伺います。 ①この事業の課題について。 ②フレイルや低栄養についての現状と取組について。 よろしくお願いいたします。
○議長(衞藤竜哉君) 3、人生100年時代を見据えた健康寿命の延伸対策については、
生活福祉統括理事より答弁
があります。 伊東
生活福祉統括理事。 〔
生活福祉統括理事 伊東一也君登壇〕
◎
生活福祉統括理事(伊東一也君) それでは、人生100年時代を見据えた健康寿命の延伸対策についてのご質問にお答えいたします。 まず、この事業の課題につい
てでございます。 75歳を迎え、後期高齢者に移行する際に、保健事業
が途切れ
てしまい、介護予防事業において、保健事業の視点
が欠け
てしまうという課題
が生じ
ていました。そのため、保健事業と介護予防事業
が一体となる必要性
があることから、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施事業
が創設されました。本市においては、今年度から本事業に取り組んで
いるところでございます。 事業を実施する中で、糖尿病性腎症の有病率
が高いことや糖尿病による人工透析の増加率
が高いこと
が本市の健康課題として確認されました。そのため、健診、医療ともに数年間未受診の状況で介護保険未利用者の方81人に対し、全戸訪問し、受診勧奨や必要な介護サービスにつなげることなどに取り組んで
います。 次に、フレイルや低栄養についての現状と取組につい
てでございます。 フレイルとは、身体的、精神的に虚弱となり、要介護になる一歩手前の状態のことをいいます。フレイルは様々な要因によって引き起こされます
が、その要因の一つに低栄養
が挙げられます。本市における低栄養傾向に
ある後期高齢者の現状は、健診受診者全体の17.3%、85歳を過ぎると22.9%に増加し
ています。そのため、市では、集団健診時に低栄養
が危惧される該当者に管理栄養士や歯科衛生士による個別健康相談を実施し
ているほか、サロンやカフェなどの通いの場においても低栄養予防の普及・啓発に取り組んで
います。 また、フレイルの兆候として、歩く速度の低下も挙げられます。国保データベースシステムから見
て、後期高齢者の健診時の質問で、以前に比べ
て歩く速度
が遅くなったと回答した人の割合は県内で2番目に高く、さらに、この1年間に転倒した割合も県内で3番目となっ
ています。 フレイルの改善には、介護予防事業としての通いの場
が重要で、現在、市内に週1回の通いの場
が52か所設立され
ています。今後は、保健事業から得たエビデンスを基に、フレイルハイリスク地区に対して、自治会等を通じ情報提供を行い、通いの場の創設をアプローチし
ていきたいと考え
ております。また、創設された地区に対しては、介護予防の視点だけではなく、保健師、管理栄養士、歯科衛生士といった医療専門職の視点からも参画し
ていきます。 〔
生活福祉統括理事 伊東一也君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君、再質問
ありますか。 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) では、幾つか質問させ
ていただきます。 高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施事業は、高齢者
が住み慣れた地域で自立した生活と社会参加
ができるようになることを課題に取り組んで
いるということです
が、具体的にはどのようなことをし
ているのでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 羽田野
市民生活課長。
◎
市民生活課長(羽田野宏章君) 国保データベースシステムに収められ
ているデータから、高齢者一人一人の健康診査や医療・介護に関する情報を一括し
て把握し、地域の健康課題を分析すること
が本事業の特徴です。 現在の取組としては、家庭訪問やサロン、カフェ、老人クラブ、集団健診等、地域に出向い
て、保健と介護の両方の視点で生活習慣病等
が重症化しやすい方に対して健康チェックや受診勧奨、介護予防体操の啓発や、必要な方には介護サービスの利用相談を一体的に行っ
ています。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 次の質問をさせ
ていただきます
が、糖尿病性腎症の有病率や糖尿病による人工透析の増加率
が高いという課題について、今後どのようなことに取り組む予定でしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 羽田野
市民生活課長。
◎
市民生活課長(羽田野宏章君) 腎不全、人工透析への移行を防止または遅延させるため、豊後大野市医師会と連携し
て令和4年1月に豊後大野市糖尿病性腎症重症化プログラムを改定しました。 そのプログラムに沿っ
て、糖尿病重症化リスクの高い医療機関未受診者や治療中断者に対して受診勧奨を行っ
ていきます。また、重症化リスクの高い通院者については、医療機関と連携しながら保健指導を行っ
ていきたいと考え
ています。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 分かりました。 次の質問です
が、低栄養予防として、具体的にはどのようなことを普及・啓発し
ているのでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 羽田野
市民生活課長。
◎
市民生活課長(羽田野宏章君) 低栄養は、自分では気づかず陥っ
ていることも多いことから、地区に出向いた際に、チェックリストを使っ
て自己チェックし
ていただきます。次に、低栄養になるメカニズムを説明し、必要な食品の種類、簡単にできるレシピやストックし
ておくとよい食品等の紹介を行っ
ています。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 細かな啓発・指導を実施し
ていただい
ていること
が分かりました。私も家では、なるべく肉類やたんぱく質を取るように両親に勧め
ているところでございます。 保健事業から得たフレイルハイリスク地区とは、どのような結果の地域になるのでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 羽田野
市民生活課長。
◎
市民生活課長(羽田野宏章君) ハイリスク地区とは、介護認定率、筋・骨格系疾患の受診率、健康状態、過去1年間の転倒率、閉じ籠もり傾向の割合、栄養状態不良の項目から総合的に判断し
ています。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) フレイルハイリスク地区は、現在、何地区
あるのでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 羽田野
市民生活課長。
◎
市民生活課長(羽田野宏章君) フレイルハイリスク地区につきまし
ては、行政区でいいますと256地区中31地区でございます。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 最後の質問をさせ
ていただきます。 現在、健康づくりに、食生活改善推進協議会の皆様や愛育会の皆様
が活動され
ております
が、今後、健康診断の受診率を上げるなど、健康づくりについて、もっと積極的に取り組み、元気高齢者を増やす必要
があると思います。大分市をはじめ、臼杵市、杵築市、宇佐市、国東市などには、健康推進員または健康づくり推進員を各自治会から住民の方を推薦いただき、健康づくりに協力いただい
ているようです。そのような取組は検討できないでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 羽田野
市民生活課長。
◎
市民生活課長(羽田野宏章君) 全市に健康づくり推進員を設置し、健康づくりに取り組むことは、重要なことでは
あります
が、自治会のご理解とご協力
がないとできないというの
が現状でございます。 今年度から、フレイルハイリスク地域の自治会に出向い
て説明会等を行っ
てまいりますので、その中で、併せ
て健康診断の必要性や元気高齢者を増やす通いの場等について普及・啓発を図っ
ていきたいと考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 高野辰代君。
◆3番(高野辰代君) 宇佐市の例です
が、昨年の市報に「みんなで健康 生涯元気!健康推進員 発足10周年」という記事
がありました。健康推進員は、自治区の区長から推薦され、市長の委嘱を受け、任期2年で、健康づくりを「自分」から「家庭」「地域」へと広げ
ていく仕組みでございます。これまでに延べ2,300人の方
が健康推進員を経験し、健診の受診率の向上、お達者年齢の延伸など目に見える成果を上げ、県平均と大きくかけ離れ
ていた1人当たりの医療費も10年間で県平均までに改善されたということでございます。 健康推進員制度については、ぜひ研究し
ていただきたいと思います。答弁は求めません。 健康寿命の延伸対策について質問させ
ていただきました
が、国保データベースシステム等で地域の健康課題の分析
ができ
ていくとのことです。現在、市のホームページに、あけあじご長寿健康情報として、市全体と各町の健診・医療・介護の状況のデータを示した資料
が掲載され
ております。保健師
が各種データを基に作成したもので、地域の特性
が分かります。 こちらになります
が、もう時間
がないので、詳しい説明はしません
が、各町のシートも
ありまし
て、市のシートにつきまし
ては県との比較、町のシートにつきまし
ては市の平均との比較等、工夫
がありますので、ぜひご覧いただければと思います。 せっかくの結果は、有効活用し
ていかなければ、もったいないと思っ
ております。今後とも各専門機関と連絡を取っ
て事業の円滑な実施
がされますことを期待し
て、この質問を終わります。 今回、3つのテーマを質問させ
ていただきました
が、すぐには実現できないものもたくさん
あります
が、豊後大野市の将来を考えるきっかけになり、持続可能なまちにつながると思っ
ております。 以上で、全ての質問を終わります。ありがとうございました。 〔3番 高野辰代君質問者席降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 以上で、3番、高野辰代君の一般質問を終わります。 ここで、午後2時30分まで休憩します。 休憩 午後2時14分 再開 午後2時30分
○議長(衞藤竜哉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。
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△佐藤昭生君
○議長(衞藤竜哉君) 4番、佐藤昭生君。 1、豊後大野市立幼稚園の今後についての質問を許します。 佐藤昭生君。 〔4番 佐藤昭生君
質問者席登壇〕
◆4番(佐藤昭生君) 議長から許可を得ましたので、通告に従いまして2項目について質問をいたします。 まず初めに、1項目めとして、豊後大野市立幼稚園の今後について伺います。 10月19日の新聞報道を受け
て、豊後大野市立幼稚園の在り方についての概要、令和2年11月議会全員協議会資料の説明
が過日行われました。教育基本法第11条では、幼児期の教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なもので
あることに鑑み、国及び
地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならないとなっ
ています。 資料によりますと、本市の具体的な方向性では、市立幼稚園の1学級の適正人数を15人として、望ましい幼稚園教育を提供するために整理統合の方向性を今後検討し
ていくなどとなっ
ています
が、それ
が良好な環境の整備で
あり、振興に努め
ていると言えるのでしょうか。基本的な考えをお伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 1、豊後大野市立幼稚園の今後については、教育次長より答弁
があります。 後藤教育次長。 〔教育次長 後藤樹代文君登壇〕
◎教育次長(後藤樹代文君) 豊後大野市立幼稚園の今後についてのご質問にお答えいたします。 平成24年8月に、国は、質の高い幼児期の教育・保育を提供することや子ども・子育て支援を総合的に推進することを目的に、子ども・子育て関連3法を制定しました。これに基づき、平成27年には、子ども・子育て支援新制度
が施行され、市内の私立幼稚園は幼保連携型のこども園に移行し、私立保育所はゼロ歳から5歳までを預かる形で現状を維持しました。また、公立幼稚園においては、就学前教育の充実を図りながら、1号認定対象の5歳児を中心に幼児教育の充実に努め
てまいりました。 しかし、令和元年10月から幼児教育・保育の無償化
が始まったことで、1日の開設時間
が長い認定こども園などへの入園希望
が増え、公立幼稚園の入園率
が減少し
てきました。このような状況を受け、今後の公立幼稚園の在り方について、令和元年5月に学校教育審議会に諮問し、5回にわたる審議を経
て、同年9月に答申を受けました。 公立幼稚園では、これまでの研究や実践から、健康、人間関係、環境、言葉、表現の5つの領域の目標を達成できるよう幼児教育
が進められ
ております。この中で、人間関係の領域では、友達との関わりを通じての指導
が求められ
ており、一定規模の数の子供たち
が集団活動での遊びを行い、多種多様な価値観を持った友達との関わりを持つことで成長し
ていくと考えられ
ています。 また、学校教育審議会答申では、協調性、道徳性・規範意識の芽生えなどの幼児期の終わりまでに育っ
てほしい10の姿につながる幼児教育を進めるためには、集団での教育の場
が重要で
あるため、1学級の適正人数を15人とされました。 この答申を基に教育委員会で検討した結果、各町での実情を考慮しながら子供にとって望ましい園児数に近づけるための方向性の一つとして、適正人数を決定したところでございます。 公立幼稚園は、小学校に併設し
ており、小学校の校長
が園長を兼ね
ていることなどから連携する機会
が多く、遠足や体験学習、運動会など小学校と一緒に学ぶ活動
が年間計画に位置づけられ
ています。したがって、小学校への連結
がスムーズにいくためのアプローチ体験
が十分にできる環境となっ
ていること
が、公立幼稚園の果たしてきた役割と言えます。 しかし、一方で、平成29年に改訂された幼稚園教育要領、保育所保育指針及び幼保連携型認定こども園教育・保育要領の3法令では、保育の指導について、多くの部分で幼稚園教育と共通の内容となっ
ております。これは、就学前の質の高い幼児教育を重視し、小学校入学以降を見据えた乳幼児期の発達の連続性に着目し始めたこと
が、3法令の内容の共通化につながっ
ており、どの幼稚園、保育所、認定こども園においても同じ幼児教育
が展開される環境となっ
ております。 したがって、教育・保育内容の統一や保護者の願いを総合的に判断いたしますと、公立幼稚園という狭い範囲での幼児教育の方向性を求めるのではなく、市内全域における子育て支援の枠の中で幼児教育の在り方を検討し
ていくこと
が重要で
あると考え
ております。 〔教育次長 後藤樹代文君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君、再質問
ありますか。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 先ほど答弁の中に
ありました学校教育審議会の幼児教育を進めるためには、集団での教育の場
が重要で
あり、そのため1学級の適正人数を15人とするという答申には、何ら説得力は
ありません。平成29年改訂の文部科学省幼稚園教育要領によれば、幼児期の終わりまでに育っ
てほしい姿は、幼稚園修了時の具体的な姿で
あり、教師
が指導を行う際に考慮するものとなっ
ています。 また、育っ
てほしい10の姿は、①健康な心と体、②自立心、③協同性、④道徳性・規範意識の芽生え、⑤社会生活との関わり、⑥思考力の芽生え、⑦自然との関わり・生命尊重、⑧数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚、⑨言葉による伝え合い、⑩豊かな感性と表現と
あり、適正人数を15人とする論理的な根拠はどこにも見当たりません。 改めて伺います。教育委員会
が唱える子供にとって望ましい園児数とは何人ですか。
○議長(衞藤竜哉君) 下田教育長。
◎教育長(下田博君) まず最初に、適正人数と、それから開園を条件にした募集人数、これは全然違うということを明らかにし
ておい
ていただきたいと思います。15人
いないと園
が開園しないということではなく
て、5人で開園をし
ていくという、これは従来の教育委員会の立場で
ありますので、それはそのままでということです。 この審議会で議論され
て、15という数字
が、
ある意味ちょっと説明不足のところも
あって、独り歩きをし
てしまっ
ているんですけれども、理由は2つ
あります。1つは、基本的に、今回、3法令
が平成29年に変わり、平成30年から施行され
ています
が、従来、今まで幼稚園と、そして保育園、この2つ
が同じ保育や教育活動はなされ
ていなかったということです。しかし、これからは、この10の姿は、乳幼児から連続性の
ある幼児教育を展開し
ていく。さらには、小学校教育、つまり就学前教育にどの園、どの保育園に行っ
てもきちんとできますよというの
が、10の姿で示されたもので
あります。これは議員ご指摘のように到達目標ではございませんので、その姿
が何となく出来上がっ
ている状態で小学校にぜひやっ
てくださいというの
が、3法令の共通した考え方です。 ただ、今回、特に変更されたのは、年間を通じた全体計画の中で、その姿を求め
ていきましょうということなんです。これは、ただ保育だけでは駄目ですよという、そういうご指摘を一方でいただい
ているということなんです。その中で、1人や2人では、先ほど議員
が並べ
ていただいた10の姿は、なかなかそこに近づけること
がやっぱり厳しい。特に、集団の中で培う力というのは重要ですよということ
が、そういう教育要領の中にもうたわれ
ているわけです。 したがって、その議論をし
ていくときに、年間20から25の遊びを幼児教育で行っ
ているわけですけれども、例えば砂遊びをするにし
ても、1人や2人ではなく
て10人
いる中で、いろんな砂遊びをしながら意見交換をし
ていく。そのこと
が1つでも2つでも10の姿に近づける活動になるということで、もちろんその時点では、人数
が何人ぐらいということではなく
て、そういう集団活動
ができる人数でいいんではないかということを学校教育審議会でも議論されました。 この数字
が出
てきたというのは、適正規模という言葉は、これは通常でいいますと小学校、中学校において使われ
ている言葉です。今、幼稚園の場合、設置基準というのはございませんで、逆に教諭の配置基準
が決められ
ています。これ
が30人に1人ということなんです。したがって、30人の学級を1人の教諭や保育士で見
ていくという、ここに少し無理
があるんではないかということも議論しました。 もう一つ、欧米や先進諸国は、既に教諭の設置基準はその2倍、つまり15人をめどにした配置基準になっ
ているということなんです。したがって、そこの数字も少し活用させ
ていただきまし
て、国の場合は、戦後一貫し
て、この30人の教員の配置基準を変え
ていません。しかし、その設置基準の在り方については、実際の弾力性
が認められ
ているということですので、豊後大野市としては、その半分で
ある教諭1人
が見る人数を15人ということで、適正規模として定めさせ
ていただきました。 したがって、この15というのは、教諭
が1人で、園児
が15人で、その中で遊びを通して10の姿をしっかり育て
ていきましょうという、そういうことの意味合いなんです。15人
いないと園活動
ができませんよということではなかったということなんですけれども、そこ
が少しうまく、説明不足で、届い
ていなかったんではないかなと思っ
ています。 だから、議員
がご指摘のような方向に向かっ
ていくためには、一人一人に寄り添っ
ていくということは大事にし
ていきたいと思っ
ていますし、少人数の中で子供たち一人一人を大切にし
ていくことも、もちろん公立幼稚園としてはでき
ていく。また、これまでもやってきましたので、そういう方向で小学校前の就学前教育については充実を図っ
ていきたいと考え
ているところです。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 説明を受けまし
て、15人には納得
がいきました。 それでは、既に市報11月号の8ページに三重町の公立幼稚園についての記載
があり、令和5年度から三重幼稚園を三重町の合同幼稚園として運営する予定となっ
ています。関係者に十分な説明をされたのでしょうか、お伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 後藤教育次長。
◎教育次長(後藤樹代文君) 十分な説明
がなされ
てきたかということでございますけれども、令和2年10月の教育委員会定例会の翌月、11月に市議会全員協議会においてご報告を行い、その翌月に三重町と大野町にて公立幼稚園の規模適正化に係る説明会を開催をいたしました。 しかし、議員ご指摘のとおり、それ以降、今年10月の説明会まで説明会等は開催をし
ておりません。これまで、学校教育課ですとか幼稚園を通して、随時自治会長ですとかPTA会長、PTAの役員等にはお話をし
てまいりました
が、全体での説明
が不足し
ていたというところは反省しなければならないと考え
ております。 ですので、この合同幼稚園につきまし
ても丁寧に説明をし
ていきたいと考え
ておりますし、今後、新たな方向性等
が定まりましたときには、地域のご理解をいただけるよう丁寧に説明をし
ていきたいと考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 令和3年度から幼稚園の入園案内文書の郵送をしなくなった理由を伺います。
○議長(衞藤竜哉君) 下田教育長。
◎教育長(下田博君) これは、いろんな事情
がございますけれども、入学予定者
が事前に分かっ
ているの
が公立幼稚園だけという背景
がこれまで
ありました。他のこども園や保育園においては、そういう状況には対応し切れ
ていない。情報公開の問題とか、そういうことも
ありました。これは子育て支援課とも相談をさせ
ていただい
て、これまでの取組については多方面からの課題
があるんではないかというご指摘も
あり、そういう方向を整理させ
ていただい
て、公立幼稚園も他のこども園や保育園と同じ状況の中で募集を開始しましょうということで、そういう方向になっ
ていったということです。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 幼稚園を知っ
てもらったり、園生活に慣れるために、未就園児を対象に日中の子育て支援で預かり保育を実施したり、園児確保の努力は行っ
ているんでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 中城
学校教育課長。
◎
学校教育課長(中城美加君) 幼稚園につきまし
ては、園の公開保育等も行っ
ております。それから、預かりのほうも今行っ
ている状況で
あります。そういうところで皆様に知っ
ていただく努力をし
ているところで
あります。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) なかなかそれ
が見え
てこないというところで、今、質問をさせ
ていただい
ております。幼稚園のメリットをもう少しアピールをしたほう
がいいんではないかと思うんです。 まず、幼稚園は教育機関で
あること。幼小連携教育の推進。先ほどの答弁書に
ありました。小学校と連携する機会
が多く、一緒に学ぶ活動
が年間計画に位置づけられ
ていると。小学校以降の教育の基礎をつくるなど
が挙げられると思います。もう少し公立幼稚園のよさもアピールし
ていただい
て、少子化でなかなか人
が集まらないというのは分かります
が、民間の認定こども園、保育所等、頑張っ
ていますので、ぜひ市の教育委員会としても幼稚園の園児募集、いろんなアイデアを練っ
て頑張っ
ていただきたいと思います。
○議長(衞藤竜哉君) 下田教育長。
◎教育長(下田博君) 公立幼稚園につきまし
ては、ご指摘のとおり、不足し
ている部分も
あろうかと思うんです
が、今、通園率15%ということで、1年生に入っ
てくる、つまり85%は公立以外からやってくるわけですよね。したがって、学校としましては、地域に
あるこども園、保育園と交流はしっかり、やっぱりそっちも大切にし
ていかなければ、就学前は充実し
てこないと思っ
ていますので、小学校と連携し
て、また隣接し
ているということで、公立だけにスポットを当て
て、義務教育の1年生の段階から、そこの部分の取組をアピールし
ていくというより、こども園や保育園とも交流し
ている姿を、小学校としてはやっぱりそこの姿もアピールし
ていく必要
があるし、そしてまた、どこのこども園や幼稚園や保育園から来
てもちゃんと小学校で受け取ることもできるし、アプローチもきちんと小学校と連携をしながら準備もし
てもらうということ
が、教育委員会としては、お願いする方向としては、その方向を今大事にし
ているということです。 決して、公立幼稚園だけにスポットを当てた取組や発信をするということよりも、そういう重要なことを全ての園においてもお願いしながらやっ
ていただく、そういう枠組みの中に、この3法
が変わった以降はなっ
てき
ているという背景も
ありますので、そこはご理解をいただきたいなと思っ
ています。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) いずれにし
ても、資源の乏しい日本において、人材
が宝ですから、認定こども園も含め
て、子育てをしっかり教育委員会としてもやっ
ていただきたいと思います。 以上で、この項の質問終わります。
○議長(衞藤竜哉君) 次に、2、防犯灯と街路灯の違いと設置や維持管理についての質問を許します。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 防犯灯と街路灯の違いと設置や維持管理について、以下の2点について伺います。 ①現在、行政区内に
ある防犯灯の設置や維持管理費は地元の自治区の負担になっ
ているようです
が、通行量の多い国道の歩道
が暗く
て見えない場合の電灯設置や維持管理はどこ
が行いますか。また、区分は防犯灯ですか、街路灯ですか、その線引きは誰
がどのような基準で行いますか、お伺いします。 ②市内各所の商店街も同様だと思います
が、一例を挙げますと、三重町中央通り商店街、市場1区から市場4区の間です
が、現在管理し
ている街路灯の維持管理については、会員の会費と地元行政区の補助金により運営され
ています
が、財政的に非常に厳しいものとなっ
ています。かつて「市」でにぎわった商店街の明かりの設置や維持管理も全て地元商店街や行政区で賄わなければならないか、お伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 2、防犯灯と街路灯の違いと設置や維持管理については、総務課長より答弁
があります。 小野総務課長。 〔総務課長 小野律雄君登壇〕
◎総務課長(小野律雄君) それでは、防犯灯と街路灯の違いと設置や維持管理についてのご質問に一括し
てお答えいたします。 まず、防犯灯と街路灯の違いでございます。 一般的に、防犯灯とは、夜間における安全対策として主に住宅地及びその周辺の暗い場所に防犯を目的に設置する照明灯で
あり、街路灯とは、道路状況、交通状況を的確に把握するための良好な視環境を確保し、道路の安全、円滑を図るために設置する道路照明とされ
ております。 議員ご指摘の国道の歩道
が暗く
て見えない場合に設置する電灯につきまし
ては、暗いために起こり得る犯罪を未然に防ぐためのものと考えれば防犯灯で
あり、歩道を安全に歩くために障害物の有無等を確認するためのものと考えれば街路灯で
あるため、どちらとも捉えること
ができます。 県の設置基準によりますと、防犯灯につきまし
ては、大分県安全・安心まちづくり条例で定める道路、公園、自動車駐車場及び自転車駐車場に関する防犯上の指針において、道路において配慮すべき事項等に「防犯灯等により、夜間において人の行動を視認できる程度以上の照度
が確保され
ていること」と示され
ています。 また、街路灯につきまし
ては、信号機の設置された交差点または横断歩道、長大な橋梁、夜間の交通上特に危険な場所に原則設置するものとして決められ
ています
が、必要に応じ
て設置する場合も
あり、場所の用途や自動車通行量、利用者数、状況に応じ
て道路管理者
が判断するものとされ
ています。 いずれにいたしまし
ても、道路管理者の責任において設置、管理されるべきもので
あると考えますので、引き続き県に対し設置の要望をし
てまいります。 次に、商店街の明かりの設置、維持管理についてでございます。 現在、本市の防犯灯に関しての取組につきまし
ては、新規の防犯灯の設置、既設の蛍光灯の防犯灯からLED防犯灯へ交換する際の灯具の給付を行っ
ております。新規設置につきまし
ては、豊後大野市防犯灯設置に関する規則に基づき、自治委員からの申請により、防犯性等の必要性を判断し、予算の範囲内で緊急度の高い順に市の負担で設置をし
ております。また、同規則により、設置後の電気料の負担及び修理等の維持管理は当該自治区において行うこととし
ております。 商店街の明かりの設置につきまし
ては、自治委員からの申請により、必要で
あると判断されれば、市の負担で設置または灯具の給付を行い、電気料の負担及び修理等の維持管理につきまし
ては当該自治区において行うものとなります。 〔総務課長 小野律雄君降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君、再質問
ありますか。 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 道路管理者への要望につきまし
ては、一緒にぜひやっ
ていきたいなと思っ
ております。 公営住宅の防犯灯について伺います。 空き家
が多くなり、住宅団地の自治区の会計では電気料を払えなくなった自治区もございますので、そういう場合の対応はどうなるのでしょうか、お聞きします。
○議長(衞藤竜哉君) 後藤建設課長。
◎建設課長(後藤泰二君) 公営住宅の防犯灯の管理についてでございます
が、設置・修理につきまし
ては市の負担により行うこととし
ております
が、電気料につきまし
ては入居者の共益費により賄われることとなります。 議員ご指摘のとおり、入居者
が減少し
ている住宅では、1戸当たりの負担も増え、財政的に非常に厳しいものとなっ
ており、そのような相談も受け
ております。市としましては、入居者の負担を少しでも軽減するため、計画的に既設の防犯灯を蛍光灯からLEDライトへの交換を行っ
ているところでございます。 また、入居者と電力会社との契約内容のうち、電気料の低減
が可能なものにつきましては、契約の変更等について検討を促し
ているところでございます。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 対応し
ていただけるということなので、よろしくお願いいたします。 次に、商店街の明かりの設置について、答弁の終わりのほうに
ありました修理等の維持管理は当該自治区でということです
が、街灯用のポールや器具も含め
てなんでしょうか、お伺いします。
○議長(衞藤竜哉君) 小野総務課長。
◎総務課長(小野律雄君) まず最初に、先ほど答弁の中で説明申し上げましたけれども、最初に自治区の負担金の視点から説明申し上げます。 まず、新設の場合でございますけれども、これは商店街も自治区も同じでございます
が、市
が設置し、自治区に負担はございません。 そして、次に既設の蛍光灯の防犯灯からLED防犯灯へ交換する場合は、市
がLED灯具を現物給付し、自治区
が設置することになります。設置後の電気料の負担及び修理等の維持管理は自治区
が負担することになります。ちなみにでございますけれども、電気料につきまし
ては、一月当たり蛍光灯
が342円程度、LED灯
が153円程度になります。 次に、防犯灯の修繕等についてでございます
が、LED防犯灯設置後、LED防犯灯の耐用年数は10年から15年でございます
が、その後のLED防犯灯取替えにつきまし
ては地元自治区の負担となりますので、現時点での費用でございますけれども、灯具
が1万5,000円程度、工賃
が1万円程度となりますので、この部分については地元自治区の負担となります。 また、ポールの修繕につきまし
ても、地元自治区の負担となりますけれども、耐用年数30年を基本として、腐食等、状態
が特に悪い場合におきましては、新規の設置で対応する場合
がございますので、よろしくお願いします。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) 丁寧な説明ありがとうございました。 それでは、最後に、まちの明かりについて、他市では、竹田市の竹楽、臼杵市の竹宵、日田市の千年明かりなど
が大規模なイベントとなっ
て行われ
ており、今月、三重町の市場通りでは、実行委員会を立ち上げ、日本文理大学の学生と共同で、灯夜彩として、屋号ちょうちんやキャンドルアートといった催物
が開催されます。まちづくりの観点からも、商店街の明かりについて、地元自治区に任せるだけではなく、市としても検討すべきだと思います
が、いかがでしょうか。
○議長(衞藤竜哉君) 安藤
商工観光課長。
◎
商工観光課長(安藤久美子君) 議員
がおっしゃいました18日に開催されます灯夜彩につきまし
ては、先月末に実行委員会の方からお話をいただいたところでございます。 このイベントにつきまし
ては、昨年度も実施されまし
て、1,000人を超える多くの方
がこのイベントにお集まりになったとも伺っ
ておりますし、このイベントによりまして、商店街
がにぎわいを創出し、活性化も図られる大変よい取組だと考え
ているところでございます。 各地域におきましても、にぎわいを創出するためや活性化のためにイベント等を取り組んでいただい
ているところでございまし
て、それらも含め
て観光イベント等でも支援をし
ているところでございます
が、商店街の明かりについてのご支援等につきまし
ても、今後、何らかの形で市としてご協力できるもの
がないかを各課等と交えながら検討協議をし
てまいりたいと考え
ております。
○議長(衞藤竜哉君) 佐藤昭生君。
◆4番(佐藤昭生君) よろしくお願いいたします。 以上で、全部の質問を終わります。 〔4番 佐藤昭生君質問者席降壇〕
○議長(衞藤竜哉君) 以上で、4番、佐藤昭生君の一般質問を終わります。
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△散会の宣告
○議長(衞藤竜哉君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日はこれで散会します。 次の開議は、12月9日午前10時とします。 散会 午後3時06分...